プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第31期A1リーグ第8節レポート ともたけ 雅晴

12月…早いもので2014年も残りわずか。
リーグ戦のほうも決定戦進出に向けていよいよ佳境の第9節を迎えた。

今節の結果で最終節の卓組みが決まるので、少しでもプラスして最終節を有利な立場で迎えたい!
そして今節最初の卓なので、後から戦う人達にプレッシャーを与えたい!
という思いの中で始まった1回戦、メンバーは起家から望月、ともたけ、瀬戸熊、沢崎。

東1局 、配牌からドラが2枚入っているチャンス手が来る。
9巡目

四万四万四万五万六万六万三索四索五索三筒五筒六筒七筒  ツモ三万  ドラ四万

三筒を切ればテンパイだが、形が悪すぎるのでテンパイ取らずの打六万
理想は皆さんおわかりですよね!
四筒をツモってきての345の三色。五筒八筒で倍満、二筒で跳満(四筒が入ったら当然リーチ)。
と、絵に書いた餅みたいな事を思っていたら、11巡目にツモってきたのは八万
「巡目も巡目だし万が一アガれたら満貫だよ」という悪魔の囁きに負けてカン七万のテンパイを取ってしまう。

そして13巡目に、親の望月からリーチが掛かり、ツモってきた九筒をツモ切りすると「ロン」の声。
値段は3,900で済んだが、自分の思っていた形とは程遠いリーチも掛けられない、「満貫をテンパイしている」という理由だけでの放銃は、この先も暗雲が立ち込めている事を暗示するような1局となった。

しかし、対局中は終わって時間が経ってからの冷静さはないので、「何か変だな?」とは思っても「まだ始まったばかり」という思いのほうが強く、次の失敗を冒すのである。

東3局、10巡目

三万四万五万六万七万二索四索六索六索七索二筒三筒四筒  ドラ五筒

ツモ三索七索 でリーチ。
普通なら絶好のカン三索が埋まって3メンチャン。しかも高目三色!何が悪いの?と思うでしょう。
放送を見た方はわかると思いますが、実は配牌からマンズは変化していない、俗に言う「死にメンツ」というやつです。

実際、対局時も「誰かに追い付かれたら負ける」と思ってましたが、「二万をツモって跳満」という思いの方が強くて打たせたリーチです。
それと他の対局者に「なんだ、今日のともたけは恐くない」と思われたくないという事もあります。
結果は「やっぱりね」という悪い予感が的中して、親の瀬戸熊に追いかけリーチを掛けられ7,700の放銃です。

続く東3局1本場、

一万二万三万四万五万六万七万八万九万六索六索三筒四筒  ドラ六万

先制リーチが沢崎から入っていたのですが、追い付き今度はヤミテンで沢崎から五筒でロンアガリができて、前局の失点を取り返せたので「ほっと一息」。
1回戦は少し沈みはしましたが大怪我せず3着で終え、「よし!ここからエンジン全開!」と迎えた2回戦は、逆噴射して近年リーグ戦では記憶にない、まさかの箱割れ4着。

3回戦も望月に見事な清老頭をツモられ沈みの2着。
4回戦をやっと少し浮きの2着で終えて、貯金を使い果たさずに済み、何とか特俵で堪えて望みが繋がったという結果で終わりました。

開始前のプレッシャーを与えるという思いは、逆に皆にやる気を出させる事になりましたが、最終節は「今期一番の出来」と言えるような麻雀を打ちたいと思いますので、楽しみにしていて下さい。