第32期A2リーグ第2節レポート 山田 浩之
2015年05月26日
自分の麻雀のスタイルは?と聞かれるといつも返答に困ってしまう。
攻撃型というわけでもないし、守備型というわけでもない。
付き合いの古い勝又が「面前終盤型」と言っていたのでそれが一番近いのであろう。
仕掛けは少なく、スピードより打点。愚形のテンパイより好形の1シャンテンを好む。
このように打つことで打点upと最終形の強さは見込めるが、最短のアガリを逃すことも多い。
また、先手をとられることが多いので、読みをいれてどこまで押せるのかということが大事になってくる。
1回戦南3局1本場、8巡目 南家34,600
自分らしさがいい方に出る。
ツモ ドラ
ここでテンパイとらずの打とした。
理由は3点。まず全員面前でリーチも入っておらず、今はドラを打ち易いこと。
そして、親の刀川が49,200点のトップ目で攻め返してくることが予想できるため、愚形のリーチを打ちたくなかったこと。
最後に、刀川の2巡目の捨て牌にがあったため、もし自分がカンの一通でテンパイできれば、刀川がリーチや仕掛けてきた時に出アガリが期待できることである。
次巡ツモでリーチを打ち、をツモアガることができた。
結果だけから言えば大成功だが、対局が終わったあと立会人の藤崎に「俺はあのリーチは打てないな」と言われた。
確かにトップ取りの麻雀ならリーチの一手だろうが、リーグ戦で浮いて終わることが第一テーマであるわけだから、点数状況を考えればヤミテンでしっかりアガリ、オーラスの親で更なる加点を目指すのが本筋なのかもしれない。
自分は勝負手になるとリーチで決めにいきたがる傾向がある。
それが隙になって返り討ちにあったり、しっかり受けられて空振ったりすることが多い。
今回は成功したが、リーチ判断は今後の課題となっていくだろう。
2回戦南1局東家12巡目
ツモ ドラ
46,700点持ちのトップ目である。ここで悪い癖がでる。
巡目が深く、連荘するために押さえつけも込みで素直にカンでリーチを打てばいいのに、切りのヤミテンを選択してしまう。
Aルールは順位点が小さいため、いかに大きいトップをとれるかというのが大事になってくる。
よほどのことがない限り沈まないこの状況は、自分にとって大チャンスである。
しかしマンズの上が場に高く(が1枚切れ、、は1枚も切れていない)山にあまりいないのではないかと言う事と、が1枚切れでシャンポンでリーチを打てば3,900allまであるということでリーチが打てなかった。
結果は最悪で、次巡ツモでアガリをのがし、そのあと刀川に500・1,000をツモられる。
この半荘はなんとかトップをとることができたが大きく加点することはできなかった。
3回戦はラス。手も入らず厳しかったがチャンスはあった。
① ドラ
7巡目上家からが出る
② ドラ
6巡目上家から出る
どちらも声が出ず仕掛けることができなかった。上は現状七対子の1シャンテンなので難しいがはキー牌である。
下はもっと仕掛け易いだろう。
結果はわからないが、どちらも仕掛ければすぐにチンイツのテンパイが入っていた。
相手3人とも守備が強いので、もう1枚引き込んでから仕掛けていきたいというのもあったが、気持ちが受けに周りすぎていた。
2回戦までの+40というポイントを守りたいという弱い気持ちがあったのかもしれない。
自分は学生時代からテニスをやっていて今も趣味でやっている。
テニスの試合でも似たようなケースがある。
勝ちたいと思えば思うほど思い切り打てなくなる。自分がミスをするリスクを避け、ゆっくりでもいいからコートに入れにいってしまうのだ。
それでは勝てる試合も勝てなくなる。そんなときは、ミスをしてもいいから、2、3球フルスイングするようにしてきた。
これは麻雀にも通ずると思う。
だから3回戦終了後の休憩で、放銃を怖れず、しっかり戦おうと自分に言い聞かせた。
もちろん麻雀だから局面は選ばないといけないのだが。
4回戦東1局2本場。
ダンプからリーチが入るが、しっかり押し返すことができた。
結果は、ダンプの満貫のツモ。アガることはおろかテンパイすることもできなかったがそ、んなことはどうでもよかった。これで大丈夫だと思った。
結果論と思われるかもしれないが、この姿勢が次局のアガリに結びついたのだと思う。
東2局、親・刀川、4巡目藤原からドラ切りの先制リーチが入る。
リーチ ドラ
10巡目に追いつき追っかけリーチ。
リーチ
藤原の現物待ちをしていた親の刀川もツモ切りの追っかけリーチ
リーチ
この3軒リーチを制し、ツモで3,000・6,000。
この後、藤原に逆転され2着で終わるが、浮きをキープすることができた。
結局トータル+35.5P。大きくポイントを伸ばすチャンスはあったが、活かすことができなかった。
良くなかった点を修正して、残り8節逃げずに戦っていきたいと思う。
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