プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第32期A1リーグ第8節レポート 藤崎 智

プロリーグも終盤戦の第8節。
対戦相手は古川プロ、前原プロ、仁平プロ。

現在のポイントは
瀬戸熊プロ+163.3P
古川プロ +107.1P
勝又プロ +105.3P
前原プロ +72.0P
藤崎   +56.5P
となっている。

鳳凰位決定戦に進むためには上位3人に入らなければならない。
今期の自分の成績は、第1節に+50ポイントオーバーで序盤の4節までに+90ポイントを越えており、ロケットスタートに成功していた。
そこから、ロケットスタートに成功した自分にとって大切な中盤戦に、3節連続のマイナスでこの成績になっている。

1年間のリーグ戦の全体的な流れとしては、自分の中ではほぼ鳳凰位決定戦進出には絶望的な流れではある。
しかし、ポイント的にはまだまだ可能性は残しているので、応援してくださるファンのみなさんのためにも、まだ諦めるわけにはいかないといったところである。

しかも、今節はたまたま組み合わせに恵まれていた。現在3位の古川プロと4位の前原プロとの直接対決である。
というわけで、今節の目標はトータルで古川プロと前原プロをかわすこと。それが無理な場合は、最終節の上位4人による直接対決にいける4位を目指すために、前原プロだけはかわしておくこと。この2つである。
第9節は自分がA卓であるために、前原プロより自分の方が早く消化するために、今節前原プロをかわしておくことは鳳凰位決定戦に向けての最低条件であると思っていた。

1回戦 古川プロトップ、前原プロ2着。藤崎ラス。
これで今日古川プロをかわす目標は撃沈。

2回戦オーラス。40,000近い点棒を持っている。ラッキー…ではない。
前原プロトップ目で10,000点弱の差。ここでリーグ戦ではほとんど経験のないダブ南の1枚目をスルーして暗刻にして2,000・4,000のツモアガリで前原プロをまくってトップをとって望みをつなぐことに成功。

そして結果的に自分にとっては大勝負となった3回戦。
前原プロが仁平プロへの12,000点の放銃から幕を開ける。

こうなると、自分にとっては自分のポイントよりもこのまま前原プロをラスに沈める事が最重要課題である。
しかしこの人、本物の怪物。知ってたけどね。ここからは前原劇場の幕開けとなる。

前原プロの早い親リーチに対して、2シャンテンから強引に勝負に行って18,000点の放銃。
けして安い足止めリーチと読んでいたわけではない。本手だと思っていた。本手だと思っていたからこそ、アガらせるわけにはいかないと思っていた。
予想よりも高かった事は内緒にしておきますが…。

今期は残念ながらギブアップのようである。いろいろ言い訳をしてきたが、今節のマイナスを正論化させるつもりはない。
5節目から7節目がダメ過ぎた。ここでしっかり結果を残せていれば今節調子があまりよくない中で強引な勝負を挑まなくてすんだ。結局は力不足だったとしかいいようがない。

幸い降級の心配はそれほどしなくてもよさそうである。
あと2節、しっかり残留して来期また一挑戦者として頑張りたい。

それにしても久しぶりに麻雀で負けて本当に悔しいと思った。
この悔しいという気持ちがある限りまだまだ現役選手として頑張れると思います。