プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第32期A2リーグ第8節レポート 紺野 真太郎

雨、曇り、曇り、曇り、曇り、雨、曇り、曇り・・・「今日も曇りかな・・曇りならまだいいが、雨だと・・」

最近の天気の話ではない。私の今期のリーグ成績である。雨の日はちゃんと傘を差してずぶ濡れになるのを防いでいた気がするが、問題は曇りの日。本当に曇っていたのか、晴れていたのに勝手に日陰に入り、曇りだと思い込んでいたような気がしてならない。晴れの日はちゃんと陽の光を浴びなければ・・

今回の対戦相手は滝沢、吉田、白鳥。
場から得られる情報が比較的信頼できる相手だけにやりやすいが、各自が勝負処を抱えての戦いだけに一瞬たりとも気は抜けない。

1回戦東1局、カン四筒の役無しテンパイが入るが手替わりがある為ヤミテンに構える。

四万五万六万四索五索六索九索九索一筒二筒三筒三筒五筒  ドラ一筒

そのままの形で親の吉田に続けて四筒を2枚打たれる。厳しいかなと思っていると絶好の六筒をツモ。
もちろん打三筒とし四筒七筒に受けるが直前に打たれていることもあり、リーチは打たず。
2、3巡の間ならこぼれるかもとの淡い期待もあったが、白鳥には即座に対応され、滝沢も同様。
吉田も思うように手が進まずに1人テンパイ。

「また曇りかな・・」そんな思いを抱え進めていく。

南4局1本場、5巡目に白鳥テンパイ。

二万三万四万三索四索二筒三筒四筒六筒六筒六筒中中  ドラ四万

片アガリ三色の二索五索。白鳥の持ち点は27,800。安めツモでも原点を超え、リーチ棒を出すと1人テンパイでも浮きにはならない為のヤミか。
9巡目、私がツモ切った2枚目の白を親の滝沢が仕掛ける。滝沢がこういう場面で仕掛けたらまず好形1シャンテン以上、ほとんどが勝算のあるテンパイだろう。
私は直後の二索ツモで滝沢に対してオリを選択。白鳥の気配はほとんど感じられていなかったので、これは怪我の功名か。

決着は滝沢が二索をツモ切り白鳥が5,200をアガった。白鳥にとってはほぼベストの結果。
リーチを選択していたら1人テンパイで終っていたであろう。
白鳥の残留に賭ける執念が感じられた局であった。

2回戦東2局9巡目、親の白鳥が一万をポンして打二万。更に八万の手出しが入りテンパイ気配。
役はよくわからないが、東白が見えてない為どちらかか、両方か。
吉田の手つきも勝負を匂わしておりここは受けに廻ったほうが無難と思ったところに吉田のリーチ。
これは想定内なので大人しく西を落とし対応した。滝沢もテンパイを入れていたがここは白鳥に軍配。
吉田にとっては痛い7,700放銃となった。

リーグ戦でこのような状況になった後、基本的には不調とみる吉田とは正面から戦い、好調とみる白鳥とは裏を取るように戦う。
あくまでも基本的なので自分の調子次第であることはいうまでもないが・・

南3局1本場、親の吉田に南を仕掛けられるもテンパイ。

三索三索七索八索九索一筒二筒三筒三筒四筒五筒六筒八筒  ドラ六索

九筒引いて手替わりしたらリーチでぶつけるつもりであった。
二筒五筒引きでもヤミで押すつもりであった。でも、どこまでいっても手替わりしなかった。
東をツモ切る。今思えばここが止め時だったように思う。
吉田に九索手出しが入る。次巡、吉田長考。手牌は

六索七索八索八索九索北北  ポン東東東  ポン南南南  ツモ四索  ドラ六索

吉田はこの時私の待ちを探っていたという。メンホンまであっての四筒七筒かソーズならば五索八索も十分ある。
ただ自分のアガリを考えれば、巡目も深くなってきている為、少しでもアガリがありそうな方へ受けたい。(七索は吉田から2枚見え、五索は1枚見え)吉田は八索勝負を選択。

こちらからは打九索はドラとの振り替わりに見えていたが、八索は長考もあり、単純なスライドには見えなかった。
私にやってきたのは五索。気持ちが悪い。一瞬止まるが目には二索八索が入る。五索ツモ切り。明らかに押し過ぎだった。
解説の瀬戸熊の「嘘でしょう・・」のつぶやき。

子供のころに母親から「雨が降りそうだから傘を持っていきなさい」と何度言われた事だろうか。
今日は曇ってるなって感じていたはずなのに・・

3回戦は最初から傘を持って出かけた。
戦い方の入りとしては正しいかはわからないが、とにかく手応えが引っかかるのを待った。

東4局1本場の第1ツモ

二万三万四万四万五万三索九索九索一筒二筒二筒四筒五筒  ツモ五索

色々な可能性を見て打一筒。ここまでの苦しさがピークを越えた感じがあり、ここは素直に行く気になる。
そこに親の吉田からリーチが入る。

二万 上向き六索 上向き二筒 上向き八筒 上向き九万 上向き五万 上向き白

自分の手牌からも第一感は七対子のドラ単騎。
ドラトイツの別の待ちもなくはないが、ここは手牌に沿おうと勝負に行く。
一発目の八索を皮切りに生牌の中、これも無筋の九筒と立て続けに押した。
結局テンパイすら叶わなかったが、押せたこと、ズレていなかったことに手応えを感じられた。

南3局配牌

二万二万三万三万四万四万六万七万二索四索六索三筒七筒  ドラ二万

正直「なんだこれは」って思った。それと同時にこれを逃したら・・と緊張もした。
幸いツモも効き満貫をアガることが出来、オーラスも1,300・2,600で1人浮きまでいった。
何が起こるかわからないという意味で、麻雀とは本当に恐ろしいゲームである。

最終戦は大荒れの展開に。
吉田が先制し、私が一時突き抜け、白鳥が巻き返し、一時はハコ寸前まで追い込まれた滝沢も原点近くまで戻し、吉田がオーラスの親でもう一度差し返すといった半荘であった。

終ってみれば私の今節は+3.6Pといつも通りの曇りに終わった。
だが、晴れ間が覗いていなかったわけではない。ここまでの戦いでもどこかで勝ち切れていないのであろう。

残りは2節。最後まで全力で戦うが、傘だけは鞄に忍ばせておくようにしよう。