プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第37期鳳凰戦A2リーグ第5節C卓レポート

【杉浦勘介大ジャンプ!上位・下位選手が差を広げる】

9月8日の第37期鳳凰戦A2リーグ第5節C卓は、これまでのリーグ戦の調子を象徴するように明暗を分ける場面がよく見られ、上位の杉浦・内川がポイントを伸ばし、下位の魚谷・安村が減らすという結果になりました。

対局メンバーと開始時のトータルポイントは以下の通り。

内川幸太郎 (+62.8P)
杉浦勘介 (+44.6P)
前原雄大(+4.8P)
安村浩司 (▲56.7P)
魚谷侑未 (▲104.3P)

対局が始まり、まず目立ったのは前原の不調。1回戦は低打点のアガリや流局で進行する中、中々抜け出せずに1人沈みに。
そんな前原が、思わず後悔したような仕草を見せたのは2回戦東4局1本場。
1局前に4,000オールをツモアガリ、さらに加点していきたい局面でこの手牌。

ピンフドラ1、高目の四索なら一気通貫のテンパイです。リーチしてツモれば安目でも2,600オールですが、四索出アガりの可能性を高めるためヤミテンを選択。
結果は…杉浦のメンタンピンリーチに追いかけますが、あたり牌を掴み3,900は4,200の放銃に。
杉浦は当時ドラの浮いたリャンシャンテンだったため、前原が即リーチの選択をしていれば1人テンパイや、あわよくば6,000オールのツモアガリにできていたかもしれません。
どちらもメリットデメリットがあり難しいリーチ判断でしたが、この落差の大きすぎる結果に思わず前原もこのポーズ…!

アガリを手にした杉浦はこの半荘こそ沈みで終了したものの、後半戦は連続トップで+50まで得点を伸ばすと、トータル6位から2位にまでジャンプアップ!A1リーグ昇級に向けて大きな弾みをつけました。

終了時のトータルポイントは以下の通り。

上位は混戦の模様ですが、現状降級ボーダーの山田、安村の差は約70とかなり離れてしまっており、これ以上の差は広げたくないところ。
しかしまだまだ10節のうち5節が終了しただけですので、残り半分で上下がまるっきり入れ替わる可能性もあります。引き続き選手の見せる様々な技術や表情にご注目ください!

(文中敬称略)
文:浜野太陽