プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第37期鳳凰戦A1リーグ第8節B卓レポート

【A1第8節B卓は前田直哉のミサイルが炸裂 首位2位共にマイナスで決定戦エリアが混戦に】

 

 

10/2(金)に行われた鳳凰戦A1リーグ第8節B卓の組み合わせは1位西川、2位吉田、7位前田、8位瀬戸熊。

 

 

1回戦東4局。1人沈みだった瀬戸熊がドラ2の手をリーチ。ツモアガリで浮きに回ると、接戦の中トップを取る事に成功。

 

 

リーグ戦の傾向を見ると2回戦から荒れ場になる事が多い。1回戦で肩を温めつつ各者の状態を測った。もし失敗してもまだ2回あるので立て直しも可能。一番思い通りに手を組んで、勝負に出やすい回だからだろう。

今節も例外ではなかった。前田はホンイツが見える手牌ながらもマンズの形が整っていないため2巡目の發を鳴かず。自身で育ててメンホン七対子に仕上げる。
このアガリをきっかけに、ピンフ三色、七対子ドラ2と縦横無尽のツモアガリを決めた前田が、2回戦トップ。
A1らしい攻防が観られたのが、前田が1人浮きトップ目で迎えた3回戦オーラス。

 

 

27,100持ち親番の西川。30,000点を基準とする公式ルールなら、通常是が非でも連荘を狙いたいが、西川からはドラが1枚も見えず、吉田の河は高打点狙いでソーズが高い。解説勝又は「一索だと8,000放銃の3着落ちもあり得るので、(チャンタ系の高打点にアタらなそうな)四索切りテンパイ取りもありますね」と言っていた局面。

しかし西川はさらに丁寧にテンパイ取らずのマンズ切りを選択した。
観ている方がハラハラするほどの攻めと、徹底した高め狙いで手に入れたプラスポイントは、沈み2着を受け入れるために使う。これがA1での西川の戦い方なのだろう。

一方九索暗カンで中張牌をバラ切りしていた吉田はやっと白を重ねてマンズのターツ払い。

ドラ単騎で役なしテンパイを入れていた前田は、西川のオリと吉田のノーテンを読みとってツモ切りリーチを敢行し、1人テンパイで流局。2連勝を決めた。

4回戦は東1局に2,000オールをアガった西川がオーラスに親リーチを受けながらもアガリ切りトップ。

 

 

前田が卓内トップ。瀬戸熊は現状維持。西川は小さいマイナスで抑えた。
大きく沈んでしまったのは吉田。巻き返しに期待したい。

 

 

トータルは、西川は首位キープ。吉田は5位、すぐ下6位に前田。瀬戸熊は変わらず8位となった。

(文:編集部)