プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第37期鳳凰戦B1Select前期第最終節レポート

【第37期前期B1リーグ最終節が終了。A2昇級は石渡正志と仁平宣明の2名に決定】

 

 

10/3(土)第37期前期B1リーグ最終節。今期は新型コロナウイルス感染症対策のため、2会場に分けて対局が行われ、昇級2枠を争う2位森下、3位石渡の卓が放映された。

 

 

2位森下と3位石渡の差は19.9ポイント。石渡トップ森下3着で並ぶくらいのわずかな差でしかない。例外はあるが、基本は4回終わった時に上にいる片方だけが昇級だと思った方が良い。さらに別卓で大きなプラス者が出た場合に備えて、ポイントも増やしておきたい。
井出は+10.2。昇級争いの2人がお互いをマークしている隙を突いて飛び抜ければ昇級の可能性が出て来るが、西島に振り込めば降級も意識させられる難しいポジションだ。
西島は同卓の井出(103.3差)を交わすのが理想だが、かなり遠い。別卓で誰かがマイナスするのも考慮すると自身が今日プラスで終えれば残留の可能性がある。

それぞれの課題を抱えて始まった1回戦。
東1局3,900をアガってライバル森下の親番を蹴ると、その後も全て石渡がアガリ連荘。早くもトータルで森下をかわしている。

 

 

親番石渡が先制。ドラ含みの変則3メンチャンにも出来たが、ドラを切ってのピンフに取ってリーチ。四筒七筒待ち。

これを受けて森下は、同巡に打たれたドラをチーして応戦。発七筒待ちで追いつくが、石渡にラス牌の七筒をツモられる。

1回戦は石渡の大トップで終了。それを追う立場の森下は、役ありテンパイを外して技ありの2,000オールを決める。

 

 

1本場も森下は確定三色のリーチを打つも流局。2本場で森下に今日の勝負を決定付ける分岐点が訪れた。

 

 

①親番森下は一気通貫と三色の両天秤の手牌。1巡前に打七筒とし手役を逃さないようにした。次巡ツモ七筒
ドラが九索なので最高打点メンピンツモ一通ドラの6,000オールを見るならマンズ払い。
ただし先に三索を引いてしまうとピンフのみになってしまう。
マンズとソーズ両方の受けの広さを取りつつ678三色目を残すならソーズ払い。まだアガリを積み上げれば十分追いつく差なら、ソーズ払いの方がバランスが良い。

森下の選択は一索

②しかし森下の選択の前巡。八万を切った石渡は五万八万6枚持ち。森下が欲しい八万は山に残っていなかった。

③裏目の九索ツモでテンパイした森下はメンピンドラのリーチ。だが、1局で再逆転出来る6,000オールになる一通のアガリ牌六索はツモってしまうが、アガリ牌はツモれず。井出と2人テンパイで流局となった。

 

 

石渡は勢いを保ち続けて3連勝。最終戦もプラスの2着で+117.1Pと特大ポイントを叩き圧勝。

 

 

別卓仁平もプラスポイントで終了。

 

 

第37期前期B1リーグは優勝石渡正志、2位仁平宣明の2名が昇級。半期の休場を経て、第38期からA2リーグ参戦となります。

(文:編集部)