プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第37期鳳凰戦A1リーグ第9節B卓レポート

【A1第9節B卓 沢崎誠が+38.4で首位に浮上 今期安定感ナンバーワン】

 

 

今日の対局者は2位沢崎、5位吉田、7位紺野、10位伊藤の戦い。

 

 

2位沢崎と5位吉田はお互いをケアしながら自身のプラスを狙って行きたい。特に吉田は沢崎を大きく浮かせて1枠決める事態は避けたいため、ここは沢崎マークだろう。
まだ100オーバーが1人も居ない今期は、紺野のポジションからの決定戦も十分あり得る。今日上位陣をマイナスにさせて自分が浮けば景色が一気に変わる。
伊藤はあと5節で自力残留には+100ほしい。マイナス組にプレッシャーを与えるためにもこれ以上沈むのは避けたい。

 

 

最初の山場はこの局。
①伊藤が絶好の三万を引いて、タンピンイーペーコードラ2のテンパイ。出て満貫、ツモれば跳満なのでセオリー通りの闇テンとする。しかし、この判断がその後の展開を大きく変えてしまう。

②もし伊藤のリーチを受けていたら、紺野がドラも無く遠いこの手格好では生牌の中を切らない可能性が高い。まずは現物の二索で様子見、ツモで手が伸びたらそこで字牌切りはあるが、進まなければ九索になりそうに思う。

③紺野の中をポンした沢崎は五万を切ってテンパイ。もしここまで全く同じだとすれば、沢崎は1巡前に一万を通している。ドラ表示牌の二万は自分でスジにしたとしても決して出やすい待ちではないため、安牌の一万を並べて嵌四万に受ける可能性もある。

中ポンでツモがズレて吉田が七対子テンパイ。リーチした結果、ラス牌の二万を掴んでしまい、沢崎のアガり。

もし伊藤が先制リーチをしたとしてもアガれたかまではわからないが、他の3人全ての打牌が同じ道を辿るとはどうにも思えない。
1回戦は、この局2,900(+1300)をアガった沢崎がトップ、伊藤が1人沈みのラスとなった。

2回戦は南3局の勝負処でドラ2テンパイの紺野。手がわり待ちの闇テン中に沢崎にアタり牌を打たれてしまう。その後八万引きで高め跳満のシャンポンリーチに踏み切り、安めながらも2,000/3,900をツモアガり。オーラスは5メンチャンでアガり切りトップを取った。

 

 

3回戦は大荒れの半荘。

まずは起家伊藤。下家の吉田がピンズのホンイツ仕掛けで、五筒が打ちづらい。受け入れ枚数を犠牲にしても何とかピンズのくっつきを狙うが、存外の方向にツモが伸びドラ八万暗刻の中ぶくれシャンポンでテンパイ。愚形になってしまったが打点でリーチを打つと、ラス牌の四万ツモで満貫。吉田にギリギリまでピンズを絞った故のミラクル手順となる。

 

 

やっと伊藤の親が流れた東2局4本場には、吉田らしさ全開の8,000オール(+2200)が炸裂。

 

 

しかし、点棒を持った吉田が沢崎に7,700(+300)放銃。
伊藤が紺野に12,000放銃と乱打戦になってくる。

 

 

激動の3回戦を制したのは沢崎だった。

伊藤は何としてもトップが欲しい4回戦。得意のトイトイで跳満を決めてリード。

 

 

オーラス沢崎に連荘され三つ巴となったが、最後は自らアガり切り、トップをもぎ取った。

 

 

卓内トップは沢崎。前節に続きポイントを綺麗にまとめた。
紺野もプラスで終了。
伊藤は最終戦のトップでマイナスを半分に。
吉田はらしいアガりも観せてくれたが、最終戦の1人沈みが響いて痛いマイナスとなった。

 

 

沢崎が首位浮上。9節を終えて最大のマイナスが▲17.8と安定感抜群。実力、経験値、充実度。どこを取っても死角はなく、沢崎を崩すのは難しいかも知れない。
紺野は現在の状況に合わせてここ数節は攻め気味の印象だが、本来の受けの強さと相まって丁度良いバランスに見える。総合プラスに転じて十分決定戦に手が届く位置まで辿り着いた。
吉田は3節連続沈みとなり、貯金がなくなってしまった。とは言え1節で+126.9叩ける麻雀なので、是非2度目の大爆発に期待したい。
伊藤は▲200超えとますます厳しいポジションに。あと4節で最下位脱出までおよそ130。死神の鎌は届くのか。伊藤ファンは昨年の最終節の様な奇跡を待っている。

(文:編集部)