プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第38期鳳凰戦A2リーグ第8節A卓レポート

麓征生、1人浮きの卓内トップで降級圏脱出!A2リーグ第8節A卓レポート

11月2日(火)、A2リーグ第8節A卓が放送された。対局者は仁平宣明、ダンプ大橋、麓征生、客野直。

 

 

 

スタイルとしては高打点が持ち味のダンプ・仁平とスピード重視の客野・麓というメンバーだ。しかし今回意外なプレーを見せたのは仁平。

1回戦東4局、仁平に以下の手牌。

 

 

マンズを切ってのメンタンピンか、ピンズを切っての三色が狙える手格好。多くの選手は、受け入れが広く中打点が確保されるマンズ払いを選択する場面だ。しかし仁平は三色狙いの打二筒
ここまではメンゼン高打点派の仁平らしい選択であったが、まもなく放たれた場に1枚目の四万をチー。

 

 

1500・高目2,900のテンパイを入れるも、2軒リーチを受け7,700の放銃となった。
この手形での放銃自体はやむを得ないように思えるが、普段の仁平のスタイルからすれば後悔の残る場面だったように見えた。

 

 

一方この局を制した麓はオーラスにドラ暗刻の仕掛けをツモアガリ、1人浮きの大きなトップに。

 

 

麓は2回戦以降大きな加点こそなかったものの、普段通り手数の多い麻雀でプラスをキープし、降級圏を抜けることとなった。

対局終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

麓が他3者をマイナスに抑えての卓内トップで降級圏を脱出。

 

「今日の目標(降級圏脱出)は達成ですね。ピンクゾーンにまた入らないように次回もプラスしたいと思います。」

 

「昇級を目指すためにも、次節の直対で1人ぐらいかわせたらいいなと思います。」

 

「今期は残留が目標になるので、最終節で中位卓に入れるように頑張ります。」

 

仁平はさばき手が多くなってしまったことについて「自分らしくなかった」とした上で、「次節直対の古橋さんをまくるつもりでいきたい」と話した。

次回A2リーグの対局者は明石定家、藤島健二郎、一井慎也、古橋崇志。解説は井出康平が務めます。
次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)