プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第38期鳳凰戦A1リーグ第13節B卓レポート

【沢崎と瀬戸熊がプラス H柴田は順位を1つ落として暫定5位】

 

 

本日の対局者は
4位 HIRO柴田
7位 沢崎誠
9位 近藤久春
13位 瀬戸熊直樹

 

 

最初に大物手を実らせたのはH柴田。ドラドラ七対子のヤミテンから一万を引いたタイミングでリーチ。3,100・6,100のツモアガリで一歩リードする。

 

 

沢崎は大きく叩けば決定戦が狙えるかも知れないが、そうでなければほぼ残留のポジション。今日は高打点を狙って来るのが予想出来たが、早速心躍る手順を魅せてくれた。

南2局親番。五筒引きは一応テンパイ逃しとなる牌である。沢崎が切ったのは出来メンツを壊す五索。高め一通のフリテンリーチ上等の構えだが

 

 

嬉しい事にフリテン解消、かつ一気通貫確定の六筒が先に来てくれた。五万八万リーチを打つと

 

 

ラス牌の高め五万が沢崎の手元に。メンピンツモ一通ドラの6,000オールを決める。

波乱はまだ続く。南2局親番なし、12,400点持ちラス目の瀬戸熊が一筒四筒七筒でリーチ。沢崎からホウテイロンで7,700は8,300(+2,000)で3着に浮上すると

 

 

次局はピンフドラ高め三色テンパイの親番近藤から切られた五万を捕まえて7,700。

 

 

瀬戸熊にとっては浮きに回る嬉しいアガリ。近藤にとっては耐えに耐えた半荘での南場の親番。たった1牌の勝負も許してもらえない展開で厳しい1人沈みとなった。

1回戦の後半で怒涛のアガリを決めた瀬戸熊が2回戦も好調。まずは東場の親で高めツモの3,900オールをアガる。

 

 

迎えた南2局の親番で今度はカン七索をツモってダメ押しの4,000オール。

 

 

オーラスも瀬戸熊がアガって1人浮きトップを飾った。

3回戦は東1局に親番近藤がメンタンピン高め三色の二筒五筒八筒リーチ。

 

 

沢崎のテンパイ打牌が八筒となり、近藤が12,000のアガリ。そのまま3回戦トップを取る。

一方放銃してしまった沢崎だが、南2局の親番でリーチタンヤオツモイーペーコーの3,900オール。

 

 

オーラスにはテンパイ料を取って浮きに。沢崎は親満放銃分を取り戻して2着を確保した。

4回戦。近藤がペン三万のダブルリーチ。

親番沢崎は九種九牌倒牌を宣言せず、僅か4巡で国士無双1シャンテン。山には東2枚南3枚あったが…。

 

 

三万も山に3枚あり、近藤がツモ。ダブルリーチツモドラで2,100・4,000のアガリとなった。

しかし今日の近藤には苦戦が続く。H柴田にダブ南ドラドラ8,000。沢崎に発ホンイツ5,200と連続で放銃。瀬戸熊がツモアガリで浮きに回って迎えたオーラス。

 

 

沢崎がヤミテンで八筒ロン。1,300で本日2勝目を挙げた。
近藤は1回戦と同じく1人沈みとなってしまった。

 

 

卓内トップは沢崎。存分にらしさを見せ、大胆な選択もありつつ安定感も両立する手腕は流石である。
瀬戸熊は3着3回ながらも原点付近を保ち沢崎と同等のプラスを確保。順位を一つ上げて最終戦にのぞみを繋いだ。

 

 

次回A1第13節C卓は
2021/12/1(水) 17:00

藤崎智
勝又健志
吉田直
西川淳

解説 瀬戸熊直樹

(文:編集部)