プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第38期鳳凰戦A2リーグ第10節A卓レポート

【高橋が+52.6Pで4位浮上 明石もトータルをプラスに】

 

 

対局者は
3位 白鳥翔
5位 高橋良介
9位 明石定家
13位 仁平宣明

 

 

白鳥はA1昇級が現実的な位置にいる。今までのリーグ戦人生で一番プラスしたい節と言っても過言ではない。
高橋は昇級を狙えるかどうかの最終チャレンジの節。少しのプラスでは昇級は厳しく、降級はまず心配ないので一番腕を振って戦える立場だ。
明石は大きなマイナスは降級の可能性が出て来るので、それだけは避けたい所。
仁平は現状降級枠なのでまずはそこを抜け出しておきたい。

1回戦東2局。高橋がカン三筒リーチ。リーチタンヤオツモドラの2,000・3,900をアガる。

 

 

東4局1本場には、親番仁平がわずか2巡で七対子ドラドラ八万単騎。白鳥から出て9,600は9,900(+1,000)のアガリで1回戦は仁平がトップ。

 

 

2回戦東3局1本場は仕掛けた明石が五万八万テンパイ。

 

 

これに対応した白鳥はリャンメンに受けずに中五万のシャンポンでリーチ。見事に五万をツモって1,300・2,600は1,400・2,700を決めて原点復帰。

しかし、東場の親番で明石のリーチツモドラドラ2,000・4,000は2,200・4,200を親被りすると

 

 

オーラスには高橋が原点復帰の700・1,300をツモ。

 

 

トップは明石。白鳥は痛恨の2ラスとなってしまう。
2回戦終了時の成績を反映したトータルはこちら。

 

 

3回戦。親番の高橋は二索五索のヤミテン。

 

 

高めの二索が白鳥から出て、ピンフ三色ドラの11,600。

 

 

高橋はさらに明石からタンヤオ三色ドラの8,000。仁平からリーチタンヤオピンフドラの7,700をアガって3回戦トップ。

 

 

白鳥と高橋の差、わずか0.1ポイント。仁平はマイナスに転じて再び降級枠に入ってしまう。

4回戦は明石が圧勝。勝負所の3軒リーチで仁平から六索が出て2,000は2,900(+2,000)をアガリ。

 

 

東3局2本場で仁平のリーチ宣言牌の四万は高橋のロン牌でもあったが、明石のアガリ優先。

 

 

オーラスもリーチピンフイーペーコーの3,900をアガった明石が本日2度目のトップを取って対局終了。

 

 

 

 
 

 

仁平「出だしは良かったのに、2回戦親番でソウズのホンイツに行けずにカン六筒のテンパイを取ってしまい、高橋さんにドラ切りリーチされて放銃した局が悔やまれます。最終節厳しい戦いになりますけど、頑張ります。」

 

明石「プラスで終われて良かったです。最終節もトータルプラスを目指して打ちたいと思います。ありがとうございました。」

 

白鳥「自分のポイントを伸ばす事を考えて、危なくなったら高橋さんとの差を意識しようと思っていたのですが、一番最悪な結果。可能性が限りなく薄くなってしまった。」

 

高橋「出来る限りの事を悔いなく出来たので、それに結果がついて来たのは良かったです。ドラの西切りは、打ったら酷いのは承知ですが、直感に委ねて勝負しました。」

 

仁平と高橋がインタビューで話していた局は2回戦南3局1本場。

 

 

仁平がソウズのホンイツにすれば、明石から出たカン二索を捉えていた。もちろん仁平が染めれば明石からソウズが出ない可能性は高いが、同じ放銃でも仁平の牌姿は違う。

一索三索六索七索八索発発 二索 左向き一索 上向き三索 上向き 白白白 ツモ八筒

親番維持で八筒勝負は避けられないかも知れないが、その時はこの牌姿である事。それがベストを尽くすという話である。

A2第10節B卓は
翌日の2021/12/14(火) 17:00

石渡正志
麓征生
古橋崇志
魚谷侑未

実況:小笠原奈央
解説:勝又健志

昇級の狙える石渡がポイントを伸ばせるか!?
魚谷、麓、古橋の直接対決も見所である。

ご視聴はこちらから!

(文:編集部)