プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第38期鳳凰戦A1リーグ最終節B卓レポート

【4人が純粋に自分らしく出来る限りを尽くした見所満載の対局に】

 

 

本日の対局者は
6位 藤崎智
7位 沢崎誠
8位 杉浦勘介
9位 近藤久春

 

 

現時点での決定戦ラインは前田の+122.0P。
降級ラインは紺野の▲164.7P。
どちらも遠い中位卓となるため、解説森山は「無風卓」と表現した。
ポイントは実際に無風と言える結果となった。しかし、各者のらしさが存分に発揮された対局は見応え十分だった。

1回戦、最初の山場は東4局。まずは沢崎がカン三索をツモアガリせず、フリテン二筒五筒八筒リーチ。
これが中盤戦なら500・1,000をアガって浮きで親番を持って来たかも知れないが、最終節ならではの選択。二筒ツモの跳満を狙いに行く。

 

 

そこに杉浦から追っかけリーチが入る。2軒に挟まれた親番近藤は二筒を暗カン。リンシャンからドラの六万を引き、九万を勝負するが、これが杉浦のロン牌。

 

 

六万九万五索のリーチドラ3、8,000(+1,000)のアガリを決めた杉浦が1回戦トップ。

 

 

放銃してしまった近藤、南3局2本場に、チンイツ一通イーペーコーのカン八索待ち。しかしアガる直前に切られた牌は七索白そしてロン牌の八索。いかにテンパイ気配が出ていなかったかがわかる。

 

 

藤崎から16,600をアガった近藤が浮きの2着で1回戦が終了。

2回戦、トップ目でオーラスの親を迎えた沢崎は白ポン、カン八万チーで四筒七筒待ち。

 

 

杉浦のタンヤオピンフ高め234三色のリーチに押し切って5,800は6,100(+2,000)のアガリ。2回戦は沢崎がトップを取る。

3回戦は打撃戦となった。まずは沢崎がドラ六索の空切りリーチ。2,000・3,900のツモアガリ。

 

 

近藤がドラの白をポンして三索六索待ち。沢崎から出て7,700は8,000(+1,000)。

 

 

親番杉浦がドラドラ七対子、発単騎でリーチ。藤崎も高め345のタンヤオピンフリーチで押し返すが杉浦に軍配、12,000(+1,000)のアガリ。

 

 

南3局には、親番藤崎が七対子ドラドラ、東単騎の9,600。

 

 

オーラスは杉浦が仕掛けて三筒八万待ち。1,000・2,000ツモで1人浮きを決めて本日2勝目。

 

 

最終戦南1局。沢崎と杉浦の2軒リーチはともに五索八索待ち。

 

 

今期最後の親番藤崎。六筒八筒の追っかけリーチ。

 

 

八索暗カンで50符、1,600オール(+2,000)。強引に親番を繋ぐと

 

 

2本場では南ポン、北ポン(後に加カン)で五万ツモ。3,200オールは3,400オール。大きなトップ目となる。

 

 

オーラス親番の近藤はカン三索の確定三色でリーチ。ドラドラの藤崎から出て7,700は8,000のアガリ。

 

 

2本場では高め789三色の六万九万リーチを打つが、沢崎が鳴き三色でアガって浮き2着をキープ。これにて全対局が終了した。

 

 

 

 

この結果により沢崎、藤崎、杉浦、近藤のA1残留がほぼ確定。
紺野、瀬戸熊の降級は決定的となった。
いよいよ次週は鳳凰位決定戦に挑戦する3名を決める対局。

A1リーグ最終節C卓は
2021/12/22(水) 15:00

※5人打ちのため、通常より2時間早い開始です。
観戦予定の方はご留意ください。

黒沢咲
古川孝次
前田直哉
HIRO柴田
勝又健志

解説 佐々木寿人

ご視聴はこちらから!

(文:編集部)