プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第38期鳳凰戦A2リーグ第10節B卓レポート

【~残留争いの行方は…】

12/14、本日の対局者は石渡正志(3位)、魚谷侑未(12位)、麓征生(13位)、古橋崇志(15位)の4選手。
大事じゃない節はないのだが、特に今日は残留争いの3者にとっては天王山。
魚谷、麓は、勝つことに越したことはないが、自分が負ける、または、相手に大きく勝たれるのは避けたいというスコアだろう。
古橋は、もう尻に火がついていて、最低でも30ポイントは勝ちたい――いや、願望という甘い表現ではない――勝たなきゃ降級、という必須条件だ。

 

 

1回戦、魚谷、麓のこのめくり合いがあったものの、比較的静かな半荘だった。

 

 

(麓は四万をポンして、この五万を暗カン)

 

 

トップは古橋、このダブ南・トイトイをアガった魚谷が2着。
逆に麓はラススタート。

2回戦、解説の勝又が「こんなに出ることあります?」というほど、高打点の応酬。
無理して打点を狙っていたわけではなく、巡り合わせではあったものの、取りこぼさず決めてくるのは流石Aリーガーである。
一気に紹介しよう。

東1局、親古橋(魚谷から)11,600。

五万 上向き五万 上向き六万 上向き六万 上向き七万 上向き三筒 上向き四筒 上向き五筒 上向き五筒 上向き六筒 上向き七筒 上向き四索 上向き四索 上向き ロン四万 上向き ドラ六万 上向き

東1局1本場、麓(石渡から)7,700+300。

二万 上向き三万 上向き一筒 上向き二筒 上向き三筒 上向き四筒 上向き四筒 上向き一索 上向き二索 上向き三索 上向き五索 上向き六索 上向き七索 上向き リーチ ロン一万 上向き ドラ北

東2局、親魚谷(石渡から)12,000。

五万 上向き五万 上向き五筒 上向き五筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き二索 上向き二索 上向き三索 上向き東東 リーチ ロン三索 上向き ドラ五筒 上向き

東2局1本場、石渡(古橋から)6,400+300。

四万 上向き四万 上向き三筒 上向き三筒 上向き四筒 上向き四筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き三索 上向き三索 上向き七索 上向き中中 ロン七索 上向き ドラ中

東4局、親石渡(麓から)11,600。

六万 上向き六万 上向き七筒 上向き七筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き五索 上向き六索 上向き六索 上向き七索 上向き八索 上向き ロン七索 上向き ドラ六万 上向き

南1局、親古橋 2,600オール。

四万 上向き五万 上向き六万 上向き九万 上向き九万 上向き五筒 上向き六筒 上向き一索 上向き二索 上向き三索 上向き五索 上向き六索 上向き七索 上向き リーチ ツモ四筒 上向き ドラ四筒 上向き

南2局2本場、石渡 2,000・3,900+1,600。

六万 上向き七万 上向き八万 上向き六筒 上向き六筒 上向き二索 上向き三索 上向き四索 上向き五索 上向き六索 上向き七索 上向き七索 上向き七索 上向き リーチ ツモ六筒 上向き ドラ二索 上向き

 

点数移動が目まぐるしい2回戦だったが、結果は古橋がトップ、麓が1人沈みのラス。
この時点でのトータルスコアは以下となった。

麓のスコア、これが今日の開始時点であればまだ開き直って臨めるが、ここ2戦で減らして迎えた本日の3回戦、どういうプランにするかも難しいし、平常心で臨めるかも僕は怪しい。

 

 

そして迎えた3回戦、開始早々に石渡の一撃。
ドラが2枚で6,000オールだ。

 

 

グラッとはきていたと思うが、それでも麓は打点を狙いすぎることもなく、いつも通り最善を尽くしていたと思う。
南3局、持ち点は3万点ちょうど。
この半荘は石渡がダントツのため、是が非でも浮きの2着で終えたいところ。

 

 

 

 

9,600は9,900――
親古橋の七対子、ドラ2。
目の前が真っ暗になる一撃だった。

本日の結果はこちら。
3トップと大勝した古橋が魚谷を逆転し、残留ボーダーに。
麓は15位に大幅に後退してしまった。

 

 

対局後の各選手のコメントを掲載する。

 

石渡「(2回戦の7,700、12,000の放銃)あれで火がついたって感じですね。今日はトータルで藤島君を抜きたかったのですが、プラスで終えられてよかったです。」

 

麓「参りましたね。今日はテンパイまではいくのですが、アガリが遠かったです。
(最終節に向けて一言)70以上浮かなきゃいけないのですが、悔いのないように全力でやりますので、応援お願いします。」

 

魚谷「うーん、そうですねぇ。まあ、及第点は及第点かなぁというところです。最終節勝負とは思っていたので、最終節にかけて頑張りたいと思います。」

 

古橋「あれだけついてれば、これくらい勝たないと…もっと勝たなきゃいけなかったと思うので…でも、大きく勝てたことはとても嬉しいです。」

触れずに終えるという荒業(?)もあるのですが、これを載せないわけにはいきませんね。

 

 

 

勝又「4回戦目、四暗刻ツモアガった後、残留を決めきるくらい攻めたかったけど、魚谷さんを浮かせてしまったのは、最終節に課題を残したようになりましたね。」

最終節は年明けすぐ、お楽しみに!
1/5(水)10位、12位、14位、16位
1/6(木)9位、11位、13位、15位
1/7(金)5位、6位、7位、8位
1/11(火)1位、2位、3位、4位
(文:福光聖雄)