プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第39期 A1リーグ 第2節A卓レポート

「そもそも麻雀っていうのはもちろん人と戦っているんですけど、自分との戦いだなと最近になってわかりました。」

 

 

これは第1節に続き2節目も卓内トップでトータル首位に浮上した、古川孝次の試合後のインタビューでのコメントです。

今年で73歳になった矍鑠としたA1リーガーは、今もなお変化を続けるモンスター。
上記のインタビューでのコメント『自分との戦い』と第2節のどこを指していたのか映像を見返し、それらしい部分を何局か見つけました。

 

2回戦の南3局。

 

発を仕掛けて五万八万テンパイを入れた古川は

 

 

近藤のリーチに対して

 

 

七筒八索を迷わずにプッシュ。
この押し引きの選択の素早さ、自分の手番の前に判断の準備をしておくことが自分との戦いの1つと言えそうです。

 

 

この動きを見た藤島。
古川の手が高い勝負手と考えると、浮いている白が危険すぎることや七筒押しから六筒が固められている可能性も考え、

 

 

ピンフドラ2のテンパイをオロされてしまいました。

 

 

近藤のリーチ1巡前の一筒を引いた時の雰囲気でヤミテンに気づき、次巡の七索がスライドと読めていたなら八索は押しやすい牌ですが、それを読み切るのは難しそうです。

 

 

この勝負局で自分との戦いに勝った古川は、2回戦でトップを奪いました。

続く3回戦は東2局。

 

 

近藤の早いリーチに対し

 

 

安全牌が皆無のタンヤオで仕掛けて1シャンテン。
「どうせオリきれないから先にアガリに向かって真っ直ぐ」の作戦かと思いましたが、それは常人の発想で

 

 

古川はテンパイ取らずの六万ツモ切りで六索での放銃を回避します。

 

 

この局は五索を引いてテンパイした古川が連荘に成功しますが、六万八万は両方無筋なのでちょっと何が起きているかわかりません。

ただ、仕掛けた後の手出しツモ切りや、雰囲気は相手の読みの大きな材料になるので、難しい局面でもノータイムで選択をしていく古川の仕掛けは、相手から非常に読みづらく強いということはわかりました。

 

 

近年益々成績を上げて決定戦に進出する古川の、老当益荘な麻雀に今年も注目したいと思います。

<第2節A卓最終結果>
古川+10.6P 藤崎+3.8P 近藤+2.7P 藤島▲18.1P

(文:越野智紀)