麻雀日本シリーズ レポート

女流プロ麻雀日本シリーズ2023 プレーオフ第2節レポート

仲田加南・岡田紗佳が決勝の椅子を獲得!女流プロ麻雀日本シリーズ2023プレーオフ第2節レポート

3月22日(水)、女流プロ麻雀日本シリーズ2023プレーオフ第2節が放送された。

 

ここまでの試合結果から瑞原明奈・魚谷侑未が既に決勝進出を決めている。
第2節では、ここまで勝ち残った8名によりプレーオフ4・5回戦(各自1半荘)が行われ、1名が決勝進出・3名が敗退。さらに残った4名によりプレーオフ6回戦を行い、決勝の最後の椅子が決まる。

前日にはMリーグのレギュラーシーズンが終了し、熱狂冷めやらぬ中で注目の対局となった。

 

★プレーオフ4回戦:水崎ともみvs岡田紗佳vs二階堂瑠美vs小宮悠

 

4回戦は偶数順位の4名による対局。この半荘での決勝通過が狙える水崎・岡田は互いを上回ることが最低目標。欲を言えば大きなトップを獲得し、5回戦を戦う仲田に条件を押し付けたいところだ。また、小宮・瑠美はこの半荘での勝ち上がりは難しく、2着以上を確保して残り1戦に懸けるという手もある。それぞれテーマを持った上での1戦となった。

東1局、岡田が2巡目の白をスルーしてドラを重ね、五万ポンから白バックの発進。白・ドラと引き入れ大きな4,000オール。

 

 

さらに東3局、水崎・岡田の2軒リーチ。ここは岡田が高目で8,000の直撃!早くも岡田と水崎が並びに。

 

 

2人が局面をリードする場面が続くも、南2局には親番の瑠美がリーチタンヤオピンフドラ3のリーチ。ツモって裏ドラを乗せ、トップまで浮上する8,000オール!

 

 

オーラスにもテンパイ料の差で岡田をかわし、6回戦進出をほぼ決めるトップを獲得。水崎は痛恨の4着で6位まで後退。最終戦勝負という格好となった。

瑠美 +27.8P
岡田 +13.9P
小宮 ▲10.5P
水崎 ▲31.2P

 

★プレーオフ5回戦:仲田加南vs黒沢咲vs和久津晶vsりんのなお

 

ここまでマイナスしているりんのが獅子奮迅の活躍を見せる。東1局、親番でイーペーコー確定のリーチをかけ、高目の中をツモっての4,000オール。

 

 

幸先の良いスタートを決めると、東3局にはツモ・役・メンホン・三暗刻、南3局2本場にはリーチ・ツモ・タンヤオ・イーペーコー・ドラドラの跳満ツモ!

 

 

和久津もオーラス親番には4,000オールのアガリを決め、りんのと共に6回戦通過。

仲田は後手に回る展開が多かったものの、要所でアガリを決めポイントをキープ。これまでの貯金を活かし、岡田・水崎を抑え3つ目の決勝の椅子を獲得した。

りんの +34.4P
和久津 +16.8P
仲田  ▲15.4P
黒沢  ▲35.8P

 

★プレーオフ6回戦:4位vs5位vs6位vs7位

 

決勝の最後の椅子を懸けたプレーオフ最終戦が始まった。トータルポイントに大きな差はなく、ほぼトップを取った者が決勝進出という形だ。

東1局、和久津が役トイトイドラ3の仕掛け。中が欲しい和久津であったが、ここは岡田が中を待ちにしてのリーチをかけ、最後の1枚をツモ!

 

 

リードを手にした岡田であったが、東3局にりんのの親リーチに追いつき勝負をかけると12,000の放銃。

 

 

南場へ移ると、和久津が粘って6本場まで連荘。岡田・りんの・和久津と三つ巴の争いになるも…南3局1本場には3者のめくり合いを制した岡田に裏ドラ2枚!

 

 

この5,200が決め手となり、岡田が決勝戦最後の椅子を手にした。

岡田 +30.4P
和久津+11.3P
りんの ▲1.8P
水崎 ▲39.9P

この結果から、女流プロ麻雀日本シリーズ2023決勝進出者は瑞原明奈、魚谷侑未、仲田加南、岡田紗佳の4名となった。
超人気選手が揃った決勝戦をぜひお楽しみに!

(文・浜野太陽)