女流プロ麻雀日本シリーズ、麻雀日本シリーズ レポート

女流プロ麻雀日本シリーズ2021第3節レポート

上下大きく離れて予選最終盤へ!

2月5日、各団体で活躍する女流プロが一堂に会する「女流プロ麻雀日本シリーズ2021」第3節が行われた。各自8回戦を戦いポイント上位8名がプレーオフ進出となるこの予選。後半戦に差し掛かり、各自のポイント状況を踏まえた打牌に解説陣も盛り上がりながらの対局となった。

 

 

★11回戦 りんのなお・仲田加南・佐月麻理子・岡田紗佳

早くも勝負所が訪れたのは東2局。仲田の役牌ドラ1の先制リーチに岡田・りんのがすぐさま追っかけ!3軒リーチを制したのはここまで3戦3トップのりんの。

 

 

8,000のアガリで今節の好調も感じさせるが、南1局ではドラポンと親のホンイツにリーチをぶつけ…

 

 

エンジンを吹かせすぎたか、7,700の放銃。これが響いて4着へ転落となった。浮上のきっかけを手にした佐月は、オーラスにも満貫をツモり、2戦目にしてシリーズ初トップを獲得した。

佐月麻理子 +30.0P 岡田紗佳 +15.3P 仲田加南 ▲17.4P りんのなお ▲27.9P

★12回戦 仲田加南・佐月麻理子・日向藍子・二階堂亜樹

打撃戦となった12回戦。ここまで不調の仲田が待望の12,000のアガリを取るも…

 

 

放銃の日向がすぐさま隠れドラ3の8,000を奪い返し、混戦に。

 

 

勝負が決したのは南3局、日向が役牌暗刻のリーチを親番の佐月からアガると裏ドラ2枚を乗せ、均衡を破る満貫のアガリ!

 

 

これでトップの日向はプラス圏に浮上。仲田は残り2戦で大きなトップが必須な状況となった。

日向藍子 +23.1P 二階堂亜樹 +6.1P 仲田加南 ▲6.8P 佐月麻理子 ▲22.4P

★13回戦 黒沢咲・二階堂亜樹・高宮まり・山脇千文美

いつも通り手数の多いプレースタイルで南場を迎えてトップ目の山脇。フリテンながら高目満貫という3メンチャンのフリテンリーチを放つも…

 

 

亜樹のホンイツ・三暗刻・南・ドラドラという呪文のような大物手に捕まり16,000の放銃。
これで6戦を消化した山脇は、残り2回で加点が必須に。

二階堂亜樹 +37.4P 黒沢咲 +6.4P 高宮まり ▲10.3P 山脇千文美 ▲33.5P

★14回戦 りんのなお・佐月麻理子・日向藍子・山脇千文美

前半荘沈んでしまった山脇が、決意の2局連続フリテンリーチ!

 

 

2枚目の三色こそ実らなかったものの、1枚目のピンフリーチはツモって裏1枚の効果的な加点に。
この半荘のトップは、勝負をかけたトップ目の佐月から18,000を直撃したりんの。

 

 

りんのなお +27.1P 山脇千文美 +3.3P 佐月麻理子 ▲7.9P 日向藍子 ▲22.5P

★15回戦 佐月麻理子 岡田紗佳 川原舞子 高宮まり

ここまで4戦を消化して▲4.2Pと消化不良の佐月が開き直った攻めを見せる!東場の親でたちまち18,000のアガリを含む5本場の連荘で敗退ボーダーを遠く離すことに成功。

 

 

川原はこの嵐の中でも1発、満貫を決め、小さな2着で耐えトータルトップの座を堅守。現女流桜花の好調はまだまだ続きそうだ。

 

 

佐月麻理子 +46.9P 川原舞子 ▲2.0P 岡田紗佳 ▲15.7P 高宮まり ▲29.2P

1日を終えてのトータルポイントは以下画像の通り。

 

 

上位4名が下位8名を突き放す展開となり、後半のプレーオフ進出争いの白熱が予想される結果となった。
2月20日(土)放送の第4節も是非お楽しみください。

(文・浜野太陽)