女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第15期女流桜花入れ替え戦2nd stageレポート

入れ替え戦2nd stageに出場する4名は

C2リーグ1位で入れ替え戦1st stageに出場し、見事勝ち上がってきた35期杉浦まゆ。

 

 

西城の追走を振り切りC1リーグ1位で入れ替え戦2nd stage出場の31期桜川姫子。

 

 
Bリーグ昇級争い3位和泉に僅かに届かず、4位で入れ替え戦に出場の25期斉藤理絵。

 

 

昨年までプレーオフ進出率100%と安定感のある成績でしたが、今期は最後まで不調から抜け出せずAリーグ13位で入れ替え戦に回った28期松岡千晶。

4回戦でトップ1名が来期の女流桜花Aリーグに入る入れ替え戦。
これまではBリーグで昇級争いをして次点になった調子の良い選手が勝ち上がることが多く、例外は昨年の中山だけでした。
中山はAリーグ最終節で降級ゾーンから抜け出し奇跡的な展開で入れ替え戦に滑り込むことに成功していたので、Aリーグからの参加ながら勢いもあった稀なケース。

データ的に有利と見られていたBリーグ4位で昇級次点だった斉藤が1回戦から走ります。

 

 

東場の親で怒涛の7本場。
手を緩めず攻め続ける斉藤に待ったをかけたのが杉浦でした。
杉浦以外の3人は負けるとBリーグ。
杉浦だけはここで負けると正規の昇級ルートのC1リーグに組み込まれるため、他の3人とは気合が違います。
昨日1st stageを勝ち上がった勢いも合わせ、杉浦の状態が一番良く見えました。
状態が良くても手が入らなければ勝てないのが麻雀ですが、この日も杉浦には風が吹きます。

 

 

2回戦の東1局6巡目、東南發ホンイツホンロウトイトイの倍満を1回戦トップの斉藤から直撃。

 

 

そこから粘って倍満放銃の失点を取り返した斉藤から更に9,600点を直撃して浮上させず。
良いタイミングで直撃したい場所から高打点をアガってリードを広げ、そこからもリズムよく淡々と押し引きを選択していく姿は1st stageの再現になりました。

 

 

最終戦もしっかり攻め続け、全員の息の根を止める一撃。
役満ツモでも届かないポイント差にしてオーラスを迎える完璧な試合運びで優勝し、デビュー2年目で見事Aリーグ入りを決めました。

<最終結果>
杉浦+100.4P 斉藤+44.0P 松岡▲66.0P 桜川▲79.4P

(文:越野智紀)