女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第16期女流桜花Aリーグ第6節A卓レポート

女流桜花Aリーグも残り2節と終盤戦に入り、各選手の狙いが明確に分かれてくるところ。
第6節A卓に出場した選手は

 

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仲田加南(1位)・中山奈々美(5位)・山脇千文美(8位)・和泉由希子(16位)の4名。

ポイント状況が大きく離れた4者の対局は開始10分でトラブルが発生しました。

 

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東2局南家の中山が第1ツモをせず打牌してしまい、少牌となって▲20ポイント。
この痛すぎる失点で崩れていってしまうかと思いきや、そこから始まった中山の怒涛の攻め。

 

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3連続のアガリで1回戦大きなトップを奪い、失ったポイント以上に加点することに成功しました。
2年前降級寸前から入れ替え戦に滑り込みAリーグ残留を決めたように、中山は開き直って攻めた時に好結果を出す傾向があります。
自らのチョンボでスイッチを入れる荒療治で現状維持の順位をキープ。

苦しくなったのは8位スタートの山脇。

 

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1回戦南3局。
ハイテイでテンパイが入るも余った八万は仲田のリーチに対して無筋の牌。
残った無筋が三筒六筒四筒七筒五筒八筒五万八万と4種類あり、それならばテンパイを取ったほうが得になると八万を切るも

 

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これが捕まってリーチ・タンヤオ・ホウテイ・ドラ1は8,000点の放銃。
その後も勝負手がアガれず大きく沈んだ山脇は、プレーオフ狙いから残留狙いに目標変更して次節戦うことを余儀なくされました。

16位と最後尾からのスタートだった和泉は

 

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変則6面待ちのチンイツを高めの一筒でアガるなどしてプラスで終え、目標のポイントにはまだ足りない状況ですが最終節に望みを繋ぎました。

 

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仲田は卓内トップでトータル2位の魚谷を突き放し、プレーオフを有利に戦える1位通過へ向けて文句のない結果。
今年も仲田が持つ決定戦連続出場の記録が伸びそうです。

 

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<第6節A卓最終結果>
仲田+35.6P 和泉+9.1P 中山+0.1P 山脇▲65.8P

(文:越野智紀)