女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第16期女流桜花Aリーグ第7節D卓レポート

最終節も最後の1卓となった第7節D卓。
出場した選手は

 

 

仲田加南(1位)・二階堂亜樹(3位)・白銀紗希(12位)・古谷知美(14位)の4名。

 

 

残留ボーダーの白銀と60ポイント以上離れてスタートした古谷が1回戦南場の親で連荘し、大きなトップで一気に差を詰めると

 

 

2回戦以降は12位残留・13位入れ替え戦・14位降級の席を、白銀・古谷と先に全節消化して結果待ちの13位美波とで争う形になりました。

一方で残留争いの熱量に押されたか、一度もアガリが出ずに大きくポイントを減らされていた仲田でしたが「最高は3半荘目の南入まで1回もアガれなかったこともあった」と、過去の経験を思い出して慌てることなく

 

 

亜樹からタンヤオ・トイトイ・ドラ3の18,300点をアガって覚醒。

 

 

そこから畳みかけるようにチンイツの2,000・4,000をアガリ、もう大丈夫だと自身の状態を確認すると

 

 

続く南3局には国士無双のテンパイが入ります。

 

 

この時、亜樹にもタンヤオリャンペーコードラ2の勝負手が入り

 

 

古谷に2.1ポイント差まで詰め寄られた親の白銀も、簡単には引けない状況。

 

 

大事故待ったなしの3人テンパイでしたが、オリていた古谷に九筒が収まって流局。
今期自身3度目の役満は成就ぜすも、一気に調子を上げ2回戦から3連勝と走り抜けた仲田がトータル首位でのプレーオフ進出を決めました。

最後までもつれた残留争いは、1局毎のテンパイ・ノーテンで順位が入れ替わる大熱戦。

 

 

痺れるような流局で続いた南3局。
追い込まれていた白銀の300・500が、オーラスの古谷に簡単ではない条件を付ける価値あるアガリとなり

 

 

古谷が条件クリアのテンパイを入れた時にはツモ番は残ってなく、流局で終了。

 

 

白銀が12位を死守して残留。
猛追した古谷は1つ順位を上げて13位となり、入れ替え戦から残留を目指すことになりました。

<第7節D卓最終結果>
古谷+51.6P 仲田+25.6P 白銀▲9.1P 亜樹▲69.1P

(文:越野智紀)