女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第16期女流桜花Aリーグ プレーオフA卓レポート

【魚谷が決定戦進出に王手】

 

 

7節終了時の上位8人をA卓(2,4,6,8位)B卓(1,3,5,7位)の2組に分け、それまでのポイントを持ち越して行った4半荘の上位3人が決定戦に進出します。

現行のシステムになり、先にプレーオフの試合を消化するA卓から2人以上決定戦に残ったことは一度もなく、昨年は決定戦進出の3人ともB卓から残っていました。

通過への条件が厳しいA卓4人の目標は、

①B卓の3人にかわされないように、5位の瑠美と大きく差をつけた状態で卓内1位になること。
②それがかなわない場合は、B卓の2人にかわされないように、3位の和久津と大きく差をつけた状態で卓内2位になること。

以上の2点。
3位和久津・5位瑠美のどちらかが100P浮くことはあっても、和久津+60P(トータル+126.9P)・瑠美+90P(トータル+122.8P)のように2人合わせて150P浮く展開になることは相当レアケースなので、+120P持った卓内1位になっていれば安全圏と言えそうです。

 

 

その条件に一番近い場所からスタートした魚谷は役有りリーチを一度も打たず。
親への放銃もリーチの現物で打った2,900の1回だけと、自身に課せられたミッションを粛々と進めていきます。

 

 

最終局も、2番手内田の親が続くよりは亜樹に打っても良しの構えで、ホウテイにドラを放ち、決定戦への通行料8,000点を支払って+121.1Pでミッションコンプリート。

 

卓内2位の内田は+85.7Pと最低限のノルマはクリアしました。
B卓の下位3人からは狙われる立場ですが、1位の仲田は自分のスタイルを貫くタイプ。
内田は仲田が他3人を沈めることを期待しての結果待ちです。

 

Aリーグ初出場となった伊達は健闘するも6位。

 

亜樹は7節からの不調が響いて8位まで落ち、今期の女流桜花を終えました。

 

 

<プレーオフA卓成績>
内田+44.4P 伊達+25.7P 亜樹▲31.8P 魚谷▲38.3P

(文:越野智紀)