女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第16期女流桜花Aリーグ プレーオフB卓レポート

プレーオフに出場する8名から女流桜花決定戦に進出できるのは3名。

プレーオフB卓に出場した選手は

 

 

仲田加南・和久津晶・二階堂瑠美・山脇千文美の4名。

A卓のレポートでも触れましたが、A卓の結果が出てから行われるB卓は目標とするポイントが見えているので相当有利です。

 

 

今回でいうと魚谷の+121.1Pかそれに届かない場合は内田の+85.7Pを越えながらB卓で2位以上に入るのが目標ポイントで、和久津だけでなく瑠美や相当頑張れば山脇も狙える位置と言えます。

B卓で大きくリードしてスタートした人は局消化の価値が他の人よりも高く、多少の失点は辞さない構えになりがちです。
それが卓内の2番手以降のポイントを増やすことにも繋るので、A卓の2番手で終えた人の勝機はほとんどなくなります。

女流桜花プレーオフが放送されるようになって今年で9年目になりますが、A卓から2人決定戦に出たことは一度もありません。

しかし今年はどうでしょう?
B卓には、今期も圧倒的な力を見せつけてきた仲田がいました。

この絶望的な状況で結果待ちをしていた内田のB卓開始前の心境は

「それでも仲田なら…仲田ならきっと何とかしてくれる…!!」

そう思っていたのではないでしょうか?
内田の熱い期待にいきなり応えた仲田は1回戦の南3局

 

 

九蓮宝燈・四暗刻に続き、今期3度目の役満となる大三元を瑠美から直撃しました。

一気に苦しくなった瑠美は2回戦で役満放銃分の失点を取り返しかけますが

 

 

今度は山脇の四暗刻ツモを親被りして完全にお手上げ。
3回戦以降も仲田と山脇がポイントを伸ばしていき和久津も失速。

 

 

B卓からはトータルポイント300オーバーした仲田が自己記録を更新する6年連続の決定戦進出となりました。

<プレーオフB卓成績>
仲田+69.3P 山脇+28.0P 瑠美▲40.6P 和久津▲56.7P

第15期女流桜花決定戦初日

(文:越野智紀)