女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第17期女流桜花Aリーグ第3節B卓レポート

第3節B卓に出場した選手は

 

 

菅原千瑛・杉浦まゆ・吾妻さおり・和久津晶の4名。

1回戦、前節の終盤から復調の気配を見せていた和久津がトップ目で迎えたオーラスの親番

 

 

ツモれば8,000オールのテンパイが入ります。
現状のマイナスを大きく返済するチャンスでしたが、

 

 

タンヤオピンフをヤミテンにしていた菅原が狙い通りに二索五索を振り替え、高めの五筒をツモって逆転トップ。

勝負手が不発に終わっただけでなくトップも捲られる嫌な展開を受け、和久津は積極的な仕掛けで自分の世界に引き込みます。

 

 

まずは1巡目に切られた二万をリャンメンでチー。
タンヤオとホンイツと役牌の全てから遠い仕掛けです。

 

 

続いては1巡目に切られた八筒をポン。
ターツが足りず、雀頭も無くなります。
遠いタンヤオの仕掛けですがドラは白です。

 

 

この頃には和久津の仕掛けに目が慣れてきたので驚かなくなっていましたが、今度は4巡目の五索三索四索でチー。
一番手近なタンヤオでも4シャンテンです。

どれもアガリ率を高める以外に狙いがありそうな仕掛けで、この3局に共通するのは自分の手が苦しいことや前局に親がアガっているということでしょうか。

今期のフーロ率が40%を超えてきた和久津。
令和の時代に亜空間殺法を蘇らせようとしているのかもしれません。

 

 

<第3節B卓最終結果>
和久津+32.9P 吾妻+22.8P 菅原+7.5P 杉浦▲63.2P

(文:越野智紀)