女流プロ麻雀日本シリーズ

女流プロ麻雀日本シリーズ2021第4節レポート

【第4節、佐月が首位に。高宮も3位に大躍進】

開始前(15回戦終了時)のスコアと、繰り返しで恐縮だが、日本シリーズのシステムを掲載する。

 

 

【システム】
■予選全24回戦(各自8回対局)を行い、ポイント上位8名がプレーオフ進出
■ポイントを持ち越し、プレーオフ全4回戦(各自2回対局)を行い上位4名が決勝進出
■決勝はポイントをリセットし全4回戦

本日ポイントを大きく伸ばしたのは佐月と高宮。
まずは佐月から紹介しよう。
出番となった17回戦の東1局、ピンフ、リャンペーコー、ドラ2の跳満からスタート。
(トイメンの伊藤から九万の出アガリ)

 

 

そして、迎えた東2局の親番では、

 

 

リーチ、ツモ…、裏3!

 

 

リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、ドラ。
4,000オールを連発し、17回戦を8万点の大トップ。

続く18回戦、解説の白鳥、矢島亨(日本プロ麻雀協会)はトータルスコアを鑑み、ヤミテンにしそうとのことだが、先程のリーチ(ドラ表示牌のカンチャン)を対局者に見せていることや、ピンズの場況がよいとの判断があったか、リーチを選択。

 

 

捌きにきたりんのから出アガリ、裏1の18,000!
この半荘のトップは高宮に譲るも、トップと2着で本日は+77.9ポイントの荒稼ぎ。
トータル首位に大躍進となった。
高宮は16回戦でトップを取ると、次の出番の18回戦は

 

 

東1局、佐月のリーチに追っかけて、リーチ、ピンフ、タンヤオの5,800を佐月から。

 

 

同1本場、りんののリーチに追っかけて、6,000オール!
これで本日連勝。
19回戦は、この手をヤミテンに構え、高めの八筒で満貫。
リーチが多い打ち手だけに、守備力の高い黒沢でも止められず。
本日、トップ、トップ、2着の+87.9ポイント。決勝進出が見えてくるトータル3位まで順位を伸ばした。

 

 

18回戦に佐月に18,000を放銃し、かなりポイントを減らしてしまったりんのだったが、ここでペン三万を残したのが秀逸で、

 

 

この後、三万四筒とツモって、リーチ、一発、ツモ、ドラ、裏の2,000・4,000。
決勝に向けて、踏みとどまるトップとなった。

 

 

本日、第4節を終えてのスコアはこちら。
次節の第5節が予選の最終節となり、3月3日(水)13:00より、以下の組み合わせで行われる。
6位の日向から10位の黒沢までは、プレーオフ進出も敗退もあり得るスコア。
ギリギリでプレーオフに残っても決勝進出が厳しくなるため、難しい押し引きとなるだろう。

20回戦:岡田紗佳vs魚谷侑未vs黒沢咲vs二階堂亜樹
21回戦:岡田紗佳vs伊藤奏子vs日向藍子vs二階堂亜樹
22回戦:川原舞子vs魚谷侑未vs二階堂亜樹vs高宮まり
23回戦:仲田加南vs佐月麻理子vs伊藤奏子vs山脇千文美
24回戦:りんのなおvs岡田紗佳vs日向藍子vs黒沢咲

実況:梅中悠介
解説:白鳥翔・佐々木寿人

(文:福光聖雄)