女流プロ麻雀日本シリーズ

女流プロ麻雀日本シリーズ2022決勝レポート

岡田紗佳が公式戦初タイトル獲得!女流プロ麻雀日本シリーズ2022 決勝戦レポート

7月24日、女流プロ麻雀日本シリーズ2022 決勝戦が放送された。
2022年の女流プロを代表する16名の中で、決勝戦に駒を進めたのは魚谷侑未、逢川恵夢、日向藍子、岡田紗佳の4名。

 

 

G1タイトル複数獲得経験のある魚谷、女流雀王3期獲得の逢川、16・17期プロクイーン連覇の日向、Mリーグ優勝チームの岡田と、錚々たる顔ぶれだ。

 

★1回戦
開局から3連続の流局と静かな立ち上がりとなった決勝戦。
最初の大物手は南2局。親の逢川がピンフのリーチで先制するも、岡田がタンヤオの変則3メンチャンで追いかけリーチ。
ツモった二万がそのまま裏ドラとなり、リーチツモタンヤオ裏3の3,000・6,000!

 

 

このアガリでトップ目に立つが、この後は日向がタンヤオドラ4、ダブ南バックの仕掛けを成就。連続のアガリで逆転トップをもぎ取る。

 

 

 

★2回戦
東3局、岡田がテンパイ外しの打三筒からリャンメンリーチをかけ4,000オール。

さらに1本場、ピンズをめぐる3者のめくり合いを制して4,000オール。

 

 

 

 

これで岡田が優勝争いに絡むことはほぼ確実に。
初戦3着の魚谷は南3局まで4着目に沈むも、土俵際の強さを発揮。粘り強く親番を繋げると、3本場では親を落としに行った岡田から5,800の直撃に成功。

 

 

後半戦へ十分な条件を残していく。

 

★3回戦
2回戦オーラスに続き、魚谷が展開をリード。東2局、リーチ七対子ドラドラの12,000を逢川からアガリ、

 

 

その後も1,500、2,000、1人テンパイの流局と、親番を手離さない。
なんとか日向のアガリで親番が落ちるも、最終戦時点に岡田と着順争いという点差まで詰め寄る。

東3局、岡田がようやく親番を迎えるも、魚谷が3巡目リーチで猛チャージ。

 

 

発暗刻の岡田はリーチに迂回しながらも、12巡目にテンパイ。

 

 

三万は現物。ホンイツへ向かった場合、ピンズの中ぶくれの形は魚谷からの仕掛けも期待できる。解説の勝又・藤崎は「三万を切ってホンイツへ向かうか」「ヤミテンの2,000点で四筒を押せるのか」に焦点を当てている。岡田の選択は…

 

 

カン四万の即リーチ!さらに4枚目の発を暗カン。1対1のめくり合いを制し、値千金の4,000オール!

 

 

最終戦を残し、魚谷に23.1P差の条件を突きつけた。

 

★4回戦

東1局、逢川がリーチタンヤオイーペーコーで先制。
親の魚谷も高目三色で追いつくと追いかけリーチ!
安目ながら一発と裏ドラがついて12,000のアガリとなり、早くも岡田とほぼ並びの状態に。

 

 

勝負の分かれ目となったのは東3局3本場。
魚谷が二万、ドラの八索八筒をポンして跳満テンパイ。岡田もタンヤオのカン三索待ちをヤミテンに構えるが、高目イーペーコーにリャンメン変化すると勝負をかけてリーチ!めくり合いの結果は、岡田が魚谷から2,600のアガリに。

 

 

 

自身のアガリで魚谷のチャンスを潰した岡田は南2局1本場、ダメ押しのリーチタンヤオピンフドラ1。

 

 

後のない日向から8,000のアガリで、魚谷に倍満ツモ条件を押しつける。
オーラスは魚谷が四暗刻や七対子での逆転を目指すが、全員ノーテンの流局。
この結果から、女流プロ麻雀日本シリーズ2022優勝は岡田紗佳となった。

 

 

「試合前にナーバスな気持ちになっていたんですけど、たくさんの方からいただいた言葉のおかげで、ちゃんとやらなきゃっていう気持ちになれました。これからも応援してもらえる皆さんにハッピーになってもらえるように勝っていきたいです。」
数々のメディアでの活躍はあれど、公式戦のタイトル戴冠は初。タイトルホルダーとなった岡田紗佳プロの今後の活躍にぜひご注目ください。

(文・浜野太陽)