第１期達人戦〜GREAT LEAGUE〜第３節〜レポート
2023年09月11日
第１期達人戦 GREAT LEAGUE〜第３節〜
小林 正和
【技と技のぶつかり合い。決まり手は荒正義の思い描くシナリオ。】
《第３節》
荒正義×伊藤優孝×灘麻太郎×前原雄大
解説：藤島健二郎
実況：優月みか
５位から８位と下位に位置するメンバーが揃う中で１回戦トップは灘。
中打点ながらもリーチと仕掛けでアガリ回数を重ねると
１回戦
東３局１本場
東家・灘
ポン
ツモ ドラ
道中にはツモ
でリャンメンへ受け変える事もできたがシャンポン待ちを選択。見事にダブ東・白の3,200オールとした。
その後は伊藤・前原に迫られる瞬間もあったが二者を突き放したのは南３局。
１回戦
南３局
南家・前原
リーチ ドラ
西家・荒
チー
ポン
チー
ドラ
二人で捲り合う中で後方から灘がじわじわと押し返すと
終盤に追いつき荒から放たれたを捉えてトップを決めた。
２回戦に入っても灘の好調さが際立つ。
序盤こそ前原・荒に先行されるも東３局１本場ではスルーからをポンすると、有効牌を次々に引き入れる切れ味の鋭い技で東・トイトイ・三暗刻・ドラ３という倍満に仕上げた。
麻雀に流れがあるならば灘が最後まで突き抜ける展開。しかし、そう簡単に行かないのが“達人戦”である。
２回戦
南２局
東家・荒
リーチ ロン ドラ
裏
ここまで好機を伺っていた荒が灘より12,000の直撃で逆転トップを掴み取ると、圧巻は３回戦の開局であった。
灘から一発でを仕留めたこの局の注目は荒の捨て牌。と
が並び全体の河には
が３枚顔を出している。
解説・藤島
「技が出ましたね。」
アガリ牌を誘い出す正にストーリー通りの道筋を辿った荒がこの半荘70,000点オーバーと大きくポイントを伸ばして第３節が終了した。
《第３節結果》
荒 ＋46.2
前原▲0.3
伊藤▲27.0
灘 ▲48.9
（文：小林正和）
カテゴリ：達人戦 レポート
