達人戦 レポート

第1期達人戦〜GREAT LEAGUE〜決勝最終日〜レポート

【レジェンドvs現鳳凰位による技と意地のぶつかり合い。最後はHIRO柴田の大技が炸裂!】

 

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荒正義
HIRO柴田
古川孝次
伊藤優孝

実況:阿久津翔太
解説:藤崎智・三浦智博

上下差50ポイント以内で折り返した決勝戦初日。順位点10-30を考慮すると、誰が勝ってもおかしくない僅差で最終日を迎えたと言って良いだろう。

 

【4回戦】

いよいよ残り3回戦と、短期決戦の始まりである。
その大事な初戦において、一人抜け出す事に成功したのは現役A1リーガー最年長の古川であった。

 

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東3局1本場では、ツモ・中・ホンイツ・一盃口の6,100オール。

 

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更に続く東3局2本場では、親の倍満となるホンイツ・七対子・赤・ドラ2の南単騎待ち。それも、僅か5巡目ながら荒より出アガリを決めた。

得意の鳴きではなく、破壊力抜群の門前・高打点のアガリなどで70,000点オーバーのトップを早々に手中に収め、勝負強さを見せる古川。

そして、勢いそのまま突き抜けるかと思われた。しかし、レジェンド・現鳳凰がそれを許さない。

 

【5回戦】

古川の仕掛けやリーチに対しては、三者の共通認識として厳しく包囲網を敷く。

徐々に古川を封じ込めていくと、変わりに抜け出したのは柴田であった。

 

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東3局、ツモ・タンヤオ・三色・ドラ1の4,000オールでトップ目の荒に迫ると

 

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南3局ではトップ逆転の4,000オール。
現鳳凰位の意地を見せると共に、トータルでも古川をかわして最終半荘へ。

 

【6回戦】

年間を通しての戦いも遂に残り1回戦となった。
焦点は柴田と古川の着順勝負。また三番手の伊藤も、柴田とは40ポイント差以内であるので十分に優勝のチャンスは残っていると言える。

一方で、一人苦しいのが荒。
柴田とは100ポイント以上の差があり、二番手の古川でさえ90以上のビハインドを背負う形であった。

しかし、その状況はいきなり一変する。

 

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東1局にリーチ・ツモ・ピンフ・一盃口・赤3・ドラの4,000・8,000。

 

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唯一のグランドスラム達成者、レジェンド・オブ・レジェンドの荒が起死回生の倍満ツモにより一気に浮上したのであった。

これだけでは終わらない。

 

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南3局1本場では、選択が残りながらも見事な待ち取りで4,100オール。

気付けば柴田との差は10ポイントを切っていた。

正にタイトル通りの、達人戦に相応しい技と技のぶつかり合い。
そのまま大逆転劇のフィナーレも視野へ。

ところが、この漢が黙ってはいなかった。

 

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第39期鳳凰位
HIRO柴田

 

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南3局2本場
何とこの手牌から発をスルー。門前でテンパイまで育てると

 

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ツモ・三暗刻・ドラ3
3,000・6,000は3,200・6,200。

仕掛けとリーチ主体の柴田が、ここに来てその二つを封印。
最後に大技を繰り出したのである。

そして、このアガリが決め手となり栄えある初代達人戦GREAT LEAGUEのチャンピオンの座に輝いた。

 

◆最終日結果

 

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【第1期達人戦 GREAT LEAGUE】

 

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優勝 HIRO柴田
2位 荒正義
3位 伊藤優孝
4位 古川孝次

(文:小林正和)