麻雀マスターズ レポート

第31期麻雀マスターズ決勝レポート

【三度目の正直。浅井裕介が悲願の初優勝!】

 

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瀬戸熊直樹
勝又健志
浅井裕介
奈良圭純(現麻雀マスターズ)

解説:佐々木寿人・猿川真寿
実況:吉井優

◆システム
WRCルール5回戦で優勝者を決定。

実力・実績とも申し分のない四者が揃った今期の麻雀マスターズ決勝戦。予想通りの熾烈な攻防が繰り広げられる中で1回戦抜け出したのは最高位戦日本プロ麻雀協会所属の浅井であった。

1回戦
南2局2本場
東家・浅井
六万六万六索七索八索八索八索二筒三筒四筒 ポン二索 上向き二索 上向き二索 右向き ロン八索 ドラ二索

勝又より12,000の出アガリで一歩抜け出すと、次局には二万をポンしてこのアガリ。

 

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この局を少し掘り下げると
一万一万一万三万四万五万六万九万九万発 ポン二万 左向き二万 上向き二万 上向き ドラ六索

この形から上家より放たれた四万にはチーテンの声を掛けずに自力でテンパイを入れての見事なツモアガリである。

オーラスにも浅井がマンガンツモを決めると第20期そして昨年度の30期決勝戦の悔しさを払拭する70,000オーバーと好スタートを決めた。

それに対して現マスターズチャンピオン奈良も黙ってはいない。

 

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2回戦東2局では予選の道中でも成就させたという国士無双テンパイ。アガリまでには至らなかったが少しずつ浅井に見えないプレッシャーをかけると、奈良に続くように2回戦東3局では瀬戸熊が3回戦南2局には勝又がそれぞれハネマンのツモアガリという目に見えるプレッシャーで親番の浅井から点棒を奪っていった。

 

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更に試練の時間帯が続く。4回戦東1局

 

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瀬戸熊がリーチ・一発・ツモ・ピンフ・ドラの4,000オールと十八番のトルネードを発動させ一時は20ポイント程までに詰め寄られたのだ。しかし嫌な流れを断ち切るべく浅井はもう一段階ギアを上げる。

 

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次局の東1局1本場では“クマクマタイム”を予感させる瀬戸熊の親リーチや奈良の清一色テンパイなどの反撃を受けるも、屈する事なく押し返しの選択へ。この攻めの姿勢が功を奏し、勝又のリーチ宣言牌を捉えてのホンイツ・發のマンガンでこの局を制すると

 

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リーチ・ツモ・タンヤオ・七対子・ドラ2。4回戦南2局3本場、その強い意志に牌が応えるかのようなハネマンのツモアガリで三者を突き離す。そして、これが決まり手となり浅井が三度目の決勝戦の舞台で悲願の優勝トロフィーを手にした。

 

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【最終成績】

 

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浅井 +57.8
奈良 +29.9
瀬戸熊▲4.9
勝又 ▲83.8

 

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優勝 浅井裕介
2位 奈良圭純
3位 瀬戸熊直樹
4位 勝又健志

 

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第31期麻雀マスターズ
浅井裕介(最高位戦日本プロ麻雀協会)
「これだけのメンバーの中で勝ち切る事は中々できないので人生最大級に嬉しいです。また他の舞台でも活躍していき、麻雀マスターズという名をもっと輝かせるように頑張りたいと思います。今後ともご声援宜しくお願い致します。」

(文:小林正和)