第28期マスターズ トーナメントレポート 楠原 遊
2019年06月10日
4月28日、麻雀マスターズトーナメント。
ベスト56→28→16とトーナメント戦で行い、勝ち上がった8名が翌週行われる準決勝へ進出となる。
現麻雀マスターズ・沢崎誠もベスト16より参戦となる。
ルールは日本プロ麻雀連盟のG1タイトル唯一の一発・裏ドラありのWRCルール。
三万点持ちの三万点返しで順位点は5-15。
□ベスト56(60分+1局)
ここからの登場選手は以下の5名。※以下表文中敬称略
吉田直(連盟)・現鳳凰位
内川幸太郎(連盟)・現十段位
武田裕希(連盟)・前年度決勝進出2位
山田浩之(連盟)・前年度決勝進出3位
阿部孝則(RMU)・前年度決勝進出4位
各卓2回戦を行い2名が勝ち上がり。
結果は以下の通り
1卓 武田(連盟)VS近藤(連盟)VS安斎(協会)VS松島さん
勝ち上がり 武田 近藤
2卓 山田(連盟)VS吉野(連盟)VS藤岡(連盟)VS宮崎(協会)
勝ち上がり 山田 藤岡
3卓 阿部(RMU)VS藤原(連盟)VS吉田圭(連盟)VS柚木(連盟)
勝ち上がり 藤原 柚木
4卓 吉田直(連盟)VS美晤(連盟)VS矢野さんVS橘(協会)
勝ち上がり 矢野さん 吉田直
5卓 内川(連盟)VS真光(連盟)VS来賀さんVS井上真(連盟)
勝ち上がり 真光 井上真
6卓 安東(連盟)VS坂井(最高位戦)VS里木(連盟)VS浜野(連盟)
勝ち上がり 安東 坂井
7卓 蒼木(連盟)VS大橋(連盟)VS鈴木さんVS白鳥(連盟)
勝ち上がり 蒼木 大橋
8卓 木戸(連盟)VS吾妻(連盟)VS志多木(連盟)VS蛯原(連盟)
勝ち上がり 吾妻 志多木
9卓 HIRO柴田(連盟)VS谷井(RMU)VS中(連盟)VS野方(連盟)
勝ち上がり HIRO柴田 中
10卓 牧野さんVS南(連盟)VS井上祐(最高位戦)VS藤崎(連盟)
勝ち上がり 南 井上祐
11卓 上野さん(連盟)VS吉田さんVS佐々木(連盟)VS丹野さん
勝ち上がり 佐々木 丹野さん
12卓 ゆーべさんVS新谷秀隆さんVS青嶋(連盟)VS新谷翔(連盟)
勝ち上がり 新谷秀隆さん ゆーべさん
13卓 山越さんVS山本(連盟)VS村上(最高位戦)VS金原さん
勝ち上がり 金原さん 山本
14卓 コウ(協会)VS藤島(連盟)VS菊田(連盟)VS魚谷(連盟)
勝ち上がり コウ 菊田
□ベスト28(60分+1局)
各卓3回戦を行い2名が勝ち上がり。
1卓 武田(連盟)VSコウ(協会)VS大橋(連盟)VS志多木(連盟)
昨年度準優勝の武田裕希。
1回戦は2着スタートも苦しい展開が続き、今年度のマスターズはこのベスト28での敗退となる。
勝ち上がり 大橋 コウ
2卓 山田(連盟)VS金原さんVS近藤(連盟)VS菊田(連盟)
王位戦決勝での活躍も記憶に新しい東北本部所属の菊田が、ここでも大きなアガリを重ねて2連勝し1抜け。
大きくマイナスを背負った山田をよそに、勝負は近藤・金原さんの着順争いに。ここはトップを取った近藤が2位勝ちあがりとなる。
勝ち上がり 菊田 近藤
3卓 藤原(連盟)VS新谷秀隆さんVS藤岡(連盟)VS山本(連盟)
1回戦大きなトップを取った藤岡。2回戦も3着におさえ1人浮きとなるが、3回戦は急展開。
山本と藤原が大きくポイントを重ね、藤岡・新谷さんも粘るが最後も山本がアガり切りトップ通過を決める。
勝ち上がり 山本 藤原
4卓 矢野さんVS佐々木(連盟)VS柚木(連盟)VSゆーべさん
プロ2名・一般参加2名となった4卓。1回戦、麻雀格闘倶楽部勝ち上がりのゆーべさんが手を開ける。
佐々木からで24,000の大きな出アガリ。しかしここでひるまないのが佐々木寿人。
その半荘を2着に終え、3回戦を終えれば2者を大きく離した2位で、ベスト16へ駒を進めた。
勝ち上がり ゆーべさん 佐々木
5卓 真光(連盟)VS南(連盟)VS吉田直(連盟)VS丹野さん
現凰鳳位・吉田直に挑むのは巣鴨連盟道場プロアマオープンチャンピオンの丹野さんと、北海道本部・真光に北陸支部・南。
2回戦終了時トータル1位から4位までが11.2ポイントの着順勝負の3回戦となったが、ここでトップ・2着を奪取した2名が勝ち上がり。
勝ち上がり 吉田直 真光
6卓 安東(連盟)VSHIRO柴田(連盟)VS井上真(連盟)VS井上祐(最高位戦)
2回戦を終え、1人浮きのトータルポイントとなった最高位戦の井上祐希の局回しが光った3回戦。
2位争いはアガリを重ねたHIRO柴田に軍配が上がる。
勝ち上がり 井上祐 HIRO柴田
7卓 蒼木(連盟)VS吾妻(連盟)VS坂井(最高位戦)VS中(連盟)
3回戦オーラス、ポイントで抜け出したのは吾妻。
蒼木と中のアガリ勝負となるが、2者テンパイの状況で手牌を開けたのは蒼木。
紙一重の争いを制しベスト16への進出を決めた。
勝ち上がり 吾妻 蒼木
□ベスト16(70分+1局)
各卓3回戦を行い2名が勝ち上がり。
ここからの登場選手は以下の2名。
沢崎誠(連盟)・現マスターズ
石原真人(麻将連合)・本戦1位通過
1卓 沢崎(連盟)VS井上(最高位戦)VS吾妻(連盟)VSコウ(協会)
現マスターズ・沢崎誠がここからの登場。
最高位戦・協会・連盟の3団体の選手が激突した1卓は、3回戦オーラスまで誰が勝つかわからない展開が続く。
序盤にトップ目に立った吾妻と、親を積み重ねた沢崎が競り合いを制し3着でベスト8進出を決める。
勝ち上がり 吾妻 沢崎
2卓 石原(麻将連合)VS吉田直(連盟)VS蒼木(連盟)VS近藤(連盟)
本戦1位通過となった石原真人はベスト16からの参戦。
1回戦トップの蒼木と2回戦トップの近藤が、3回戦もポイントを加算してゲームを進めていく。
苦しい石原、そしてあと少しのところまで追い掛ける吉田を振り切り、勝ち上がり。
勝ち上がり 蒼木 近藤
3卓 大橋(連盟)VSゆーべさんVSHIRO柴田(連盟)VS藤原(連盟)
ゆーべさんに再び大物手。
ロン
この24,000点に飛び込んだのは柴田。苦しい展開になるかと思われたがそこからアガリを重ね、3回戦は藤原との着順勝負とする。
最終局、藤原が条件を満たしたリーチをかけるも流局、ゆーべさん・柴田がベスト8への進出を決める。
勝ち上がり ゆーべさん HIRO柴田
4卓 菊田(連盟)VS山本(連盟)VS真光(連盟)VS佐々木(連盟)
奇しくも東京・佐々木、北海道・真光、東北・菊田、中部・山本の各本部対決となった卓。
3回戦、まずは4着4着でビハインドを背負った山本がアガリを重ね、6万点近いトップ目に立つ。
それにストップを掛けたのはこちらも追う立場の佐々木。山本からリーチドラ6の12,000点をアガリ、4つ巴の戦いとする。
各者引けない戦いとなったオーラス、佐々木は親を重ねてゆくが、最後は菊田が真光から1,000点をアガリ準決勝進出を決める。
勝ち上がり 菊田 真光
こうして長い長い一日が終わり、ベスト56から始まった戦いも準決勝へ進出する8名が決定した。
ここまでの苦しい戦いを終えた選手に、ベスト8への意気込みを伺った。
吾妻さおり(1卓1位勝ち上がり)
「ベスト16が本当にきつかった。マスターズ、ここまで勝ち進んだのははじめて。次も勝てるよう練習して臨みます。」
沢崎誠(1卓2位勝ち上がり)
「次もベストを尽くします。」
蒼木翔子(2卓1位勝ち上がり)
「放送対局ははじめてですが、いつも通り打ちたいです。」
近藤久春(2卓2位勝ち上がり)
「マスターズベスト8進出ははじめて。公式戦の決勝に進みたい。がんばります。」
ゆーべさん(3卓1位勝ち上がり)
「麻雀格闘倶楽部からの勝ち上がりで、ここまで来られると思わなかった。ベスト8、恥ずかしくない麻雀が打てたらと思います。」
HIRO柴田(3卓2位勝ち上がり)
「ベスト16は内容があまり良くなかった。ベスト8は良い戦いができるようにがんばります。」
菊田政俊(4卓1位勝ち上がり)
「昨年度の公式戦はいいところまでいっても勝ちきれないことが多かったので、スタイルを変えて臨みました。ベスト8も勝って決勝にゆきたい。」
真光祐尚(4卓1位勝ち上がり)
「夏目坂での映像対局ははじめて。(地方からの者どうし)菊田プロと勝ちあがれて嬉しい。北海道代表として、ベスト8も全力でがんばります。」
ベスト8組み合わせ
吾妻さおり×近藤久春×ゆーべさん×真光祐尚
沢崎誠×蒼木翔子×HIRO柴田×菊田政俊
カテゴリ:麻雀マスターズ レポート