王位戦 レポート

第46期王位戦決勝レポート

第46期王位はプロ1年目・渡辺史哉!

11月28日(日)、第46期王位戦決勝戦が放送された。対局者は佐々木寿人、森下剛任、蒼山秀佑、渡辺史哉。

 

 

前日の準決勝最終戦では、大きな4着でなければOKにも関わらず5万点トップで首位通過を決めた佐々木。
苦しいところから親番での大連荘で決勝進出を果たした蒼山。
放送卓でリーチ国士無双が炸裂した森下。
勢いを感じさせる3名に対し、新人ながら冷静な判断でボーダーを超えてきた渡辺。

爆発力に定評のあるメンツだけに、「誰が主導権を握るか」に注目が集まるところだったが、先陣を切ったのはプロ1年目・新人の渡辺。

1回戦東1局に2,900をアガリ連荘すると、1本場でタンヤオトイトイ三暗刻の4,000オール!

 

 

この半荘、森下がメンタンピンツモドラの2,000・4,000で巻き返すも…

 

 

オーラスに蒼山への放銃で2着に。トップは渡辺。
渡辺は続く2回戦目もドラポンの7,700をアガリ、連続のトップ。

 

 

優勝の二文字を嫌でも意識する状況になるが、試練が降りかかったのは3回戦。
親番の蒼山が1フーロ・余りなしのチンイツテンパイ。

 

 

これに飛び込み、12,900の放銃でこの半荘4着に。一気に誰が勝ってもおかしくない混戦となった。
しかし決め手となったのは4回戦。渡辺が中チャンタ三色ドラの18,000!

 

 

優勝候補筆頭であった佐々木がまさかの戦線離脱。さらにタンピンツモ三色の2,000・4,000。

 

 

タンヤオドラドラの1,000・2,000をアガリ…

 

 

この半荘50,100点のトップ!2位の森下まで44.8P差を突きつける。

最終戦は森下が親番で3,900オールのリーチを放つも…

 

 

 

渡辺が2枚切れのカン四索テンパイで無筋を勝負!大きな大きな2,000点。
南場では全ての親番を自らのアガリで落としきり、堂々初タイトルを勝ち取った。

 

 

「静岡予選から、一番自分が楽しんでたと思いますね。格上の人たちとやるので楽しかったし、その中で勝ち上がってきて自信がついたのでメンタル面も良かったです。決勝では実力以上のものが出せていたと思うので、応援の力が牌に届いたと思います。ありがとうございました。」

所属する連盟静岡支部のブログでは自戦記を執筆しているが、こちらでは新人らしく元気でビッグマウスな一面が垣間見られる。

静岡支部員のひとりごとはこちら

みなぎる自信が溢れ出る文章に、今後への期待を感じざるを得ない。
現在鳳凰戦D3リーグで+57.1Pの渡辺は、残り2節でプラスをキープできればC1リーグへ特別昇級となる。
今後の活躍に是非ご注目ください!

(文・浜野太陽)