桜蕾戦 レポート

第5期桜蕾戦ベスト16C卓レポート

【第5期桜蕾戦~ベスト16C卓~、中田花奈と御子柴佑梨の勝ち上がり】

ベスト16C卓の出場選手を紹介しよう。

 

◇御子柴佑梨◇

38期後期、東京本部所属。
前回、第4期はベスト16で敗退と涙をのんだが、今期も予選を3位で通過し、ベスト16に戻ってきた。
前回の悔しさを晴らす絶好の舞台だ。

 

◇加護優愛◇

38期後期、東京本部所属
第4期桜蕾戦では惜しくも準優勝。
所属は東京本部ではあるが、新潟から通う加護。
デビューは昨年9月、高い雀力をもつ新人と、鮮烈なデビューだった。
今期も予選を6位で通過し、今度こそ優勝をと気合いも十分だ。

 

◇夏目一花◇

38期前期、東京本部所属

桜蕾戦は、今期が初出場だったが、予選を11位で通過し、このベスト16に。
意気込みは?との問いには、一言「優勝したいです!」と回答していた。
荒正義に憧れていて、強い、と言われるプロになりたいとのこと。

 

◇中田花奈◇

37期後期、東京本部所属
第1期桜蕾戦4位以来の出場になったが、今回は推薦枠で選ばれてのベスト16進出。
「やっとスケジュールに調整がついた。また出られるか怪しいので、最後かもしれないとの思いで戦いたい」と戦前にコメントを残した。

 

1回戦、開始早々に手がぶつかった。

親の御子柴がドラの中を切ってリーチ。
加護はその中をポンして一索四索待ちのテンパイ、この待ちなら全面対決だろう。

 

 

加護は2巡後に、発をツモ切ると、御子柴の手が開かれる。

 

 

リーチ、発、トイトイ、三暗刻、裏3の24,000。

発はドラ表示牌に1枚見えていて、これは押す一手とはいえ、予想の数倍も高い放銃になってしまった。

この後の1回戦は、中田が親番で細かく連荘をして、加点する。
加護にも失点を挽回できそうな、七対子、ドラ2のテンパイが入り、待ち頃の二索単騎にしてリーチを打つも、(実際に山に3枚)

 

 

 

御子柴が押し切ってアガリ切った。
加護にとっては、この局もダメージが大きかったと思われる。

1回戦終了時
御子柴+48.2P、中田+20.8P、夏目▲13.2P、加護▲55.8P

 

2回戦、先行したのは中田だった。
東3局の親番、リーチ、ツモ、ピンフ、ドラ、裏の4,000オールに続き、

 

 

先制リーチの加護の現物の九索で、ピンフ、三色同順、ドラの12,000を御子柴から。

 

 

このアガリで、中田とトータル3番手の夏目との差は約100ポイント。
だいぶ余裕ができ、その後は危なげない試合運びだった。

中田が抜けたことで、夏目、加護が追いかける相手は御子柴になった。
南2局、この御子柴の親だけは早く終わらせたかったのだが、まずはヤミテンでの七対子2,400のアガリを皮切りに連荘が始まる。

 

 

1本場、御子柴と中田の2人テンパイ。
2本場、御子柴が先制リーチで1人テンパイ。
3本場、中田が先制リーチも、御子柴が追いかけリーチをして、中田から2,900。(リーチ、ピンフ)
そして4本場、リーチ、ドラ2を夏目からアガったのが決まり手になった。

 

 

この半荘、中田がトップ、御子柴が2着となり、試合の大勢は決した。

2回戦終了時
中田+70.4、御子柴+62.6、夏目▲55.0、加護▲78.0

3回戦終了時
中田+92.0、御子柴+39.3、夏目▲46.4、加護▲84.9

最終成績
中田+71.9、御子柴+57.0、夏目▲38.9、加護▲91.0

敗れた夏目は、2回戦に戻ってしまうが、高い守備意識を見せてくれた。

 

 

かなり加点したい状況で、巡目が深いとはいえ、1シャンテンは維持したいところ。
しかし、我慢して字牌には手をかけず、手を崩してしまうが七筒切りとした。

 

 

親の中田(上家)にちょうどドラ暗刻のヤミテンの南待ちのテンパイが入ったところだった。
この放銃回避には、実況の羽田と解説の伊達からは驚きの声があがった。
放銃を回避したものの、結局中田にはツモられてしまい、苦しい1日だった。

 

 

加護は、攻撃の手段を色々と持っているタイプだとは思うが、初戦の失点でどうしても打点寄りにせざるを得ず、手段が限られたのが痛かった。
本人も、前期の桜蕾戦よりミスは少なかったが、今日は苦しかったと、サバサバしていた。
「次はノーミスでした、と言いきれるように頑張りたい」と豊富を語った。
また来期に期待したい。

 

 

御子柴は、今日よかったところは?と聞かれ、「一番良かったのは、運ですね。」と謙虚に答えた。
戦前のインタビューから、『超攻撃型』と自分の雀風を称していたが、ガンガン攻めてくる雰囲気がとても良かったように思う。
これは御子柴の攻め続ける姿勢の一例だが、前述した通り、この親番を連荘できたことが、勝ち上がりにつながった。

 

 

 

仕掛けは遠かったが、それは他家からはわからないし、ここまでの御子柴の押しっぷりに引かされてしまったようにも感じた。
一発、裏ドラがあるルールだとリーチが強いので、おそらくここからは仕掛けない方がマジョリティだろうが、メンゼンで進めていたらこの連荘はなかっただろう。

中田は、スコアも内容でも完勝だった。
推薦枠で選ばれてSNSが大荒れしていたこともあり、その責務をしっかりと果たせてホッとした様子にも見える。

中田「恥ずかしいと思うので、急いでツイ消ししてくださいね(一同爆笑)。大盛りあがりで、やり甲斐がありました。」
とさすが大物だな、と思わせるコメントを残して締めくくった。

 

 

 

(文:福光聖雄)