プロクイーン決定戦 レポート

第13期プロクイーン決定戦一次予選レポート 福光 聖雄

私が入会した頃は片手で数えられたのだが、気づいたら13期目を迎えていた。
歴代のプロクイーン優勝者はこちらをご覧いただきたい。

今でこそ人気も実力もトップの女流プロばかりかと思われるが、黒沢咲、石井あや(最高位戦)、和久津晶、安田麻里菜が獲った当時は、あまり目立った存在ではなかったと記憶している。
彼女らの努力がプロクイーンの戴冠へと導き、またプロクイーンの名が彼女らをより強くしたのだろう。
この一次予選に集まったのは、4団体(日本プロ麻雀連盟・最高位戦日本プロ麻雀協会・日本プロ麻雀協会・RMU)延べ72名。
そんなスターがここから誕生するか、予選とはいえ目は離せない。

プロクイーンのルールは一発・裏ドラありの日本プロ麻雀連盟Bルールで行われる。(順位点は5-15)
簡単に一次予選のシステムを紹介すると、全部で6回戦を行い
・組み合わせを変えて4回戦行い、4回戦終了時に下位12名が敗退 (72名→60名)
・ポイント持ち越しで5回戦目を行い、5回戦終了時に上位4名が二次予選に通過、下位4名が敗退 (60名→52名)
・残った52名で6回戦目を行い、上位23名が二次予選に通過 (計27名通過)
※ ポイントは6回戦まで持ち越し
となっている。

4回戦終了時に残念ながら敗退となってしまったのは・・・と例年は何人か名前と写真が載るのだが、今年は載せません!
悔しさをバネに来年や別のタイトル戦で活躍してください!(なぜか上から)
次の5回戦で通過した上位4名はこちら

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1位通過・平岡理恵

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2位通過・鳥越智恵子(最高位戦)

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3位通過・七瀬真実

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4位通過・渋谷菜瑠美

平岡は1期目のファイナリストであり、この中ではベテラン。
「小娘には負けてられませんわ、おほほほほ。」と圧勝。(編集注:平岡プロはいい人なので、そんなこと言いません。)
渋谷は2回戦目オーラスにこの四暗刻!

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この一索は親リーチの現物であり、放銃した高田麻衣子はトイツ落とし(単騎にしか当たらない)。これは不運。
逆に5回戦で敗退となったのはこの4名。また来年に期待したい。

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小笠原奈央

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川原舞子

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杉村えみ(協会)

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黄河のん(協会)

最終の6回戦。各卓でドラマチックな結末に。
トップ条件だった山本えりかは、親のホンイツ仕掛けにこのリーチ!

二万二万三万七万七万一索一索三索三索四索四索四筒四筒  リーチ 一発ツモ三万  ドラ三索  裏四索

この4,000・8,000で見事通過を決めた。
3着以上が条件だった片倉まちは、なんとオーラス15,000点持ちのラス目。

二索二索四索四索四索五索六索七索七索八索八索八索九索  ツモ八索

最後にこのアガリで辛うじて通過となった。

五万六万七万七万八万五索六索七索二筒二筒五筒六筒七筒  ツモ六万  ドラ三索

楠原遊は42,000点持ちからこの6,000オールと猛追したが、、、
これまでのマイナスが大きく、惜しくも届かず敗退。
水瀬夏海(協会)もオーラスの親番で更なる加点を目指したが、最終局に放銃した5,200点の分、敗退となってしまった。
東北から参戦の早川林香も、あと2ポイントの次点と悔しい悔しい敗戦。
ほんの少しの差で負けると、あの時の放銃が・・・とか、あのリーチをヤミテンにしてアガってれば・・・と何度も思い出すもの。
また来年に生かしてほしい。(なぜか上から)

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楠原遊

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水瀬夏海(協会)

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早川林香

6回戦での通過はこの23名(順位順)

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大里奈美

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逢川恵夢(協会)

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優月みか

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命(協会)

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高田麻衣子

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西川舞

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愛内よしえ(協会)

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柚花ゆうり(協会)

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石田亜沙己

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稲岡ミカ

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北野由実

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山本えりか

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吉田彩乃

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トントン

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片倉まち

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青山めぐみ

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池田幸枝(最高位戦)

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佐月麻理子(協会)

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古川彩乃

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高橋侑希

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南里はるみ

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長内真実

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内田美乃里

そういえば、不運な四暗刻を放銃した高田は、4回戦オーラスに箱下からの国士無双!
役満を放銃し、役満をアガって通過するという貴重な体験となった。

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高田麻衣子

最後にこの選手も取り上げたい。
3回戦まで全部ラスの▲85ポイントと敗退濃厚なところから、7万点のトップ、7万点のトップ、2着、での通過!
諦めてしまっても仕方ないとは思うが、気持ちを切らさずに臨んだこその結果だろう。

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佐月麻理子(協会)

二次予選は翌日に開催される。
タイトルホルダーや前年度ベスト16の選手がシードとなっている。
勝ちあがった選手はよいイメージが残っている中での対局となり、シード選手は大いに苦戦するのではなかろうか。
その模様も近日レポートを掲載したい。