プロクイーン決定戦 レポート

第18期プロクイーン決定戦2日目レポート

【りんのがまたも倍満ツモ!2連勝で首位に】

 

 

4回戦までの成績はこちら。藤井が会心の内容で首位に立ち、3回戦に倍満ツモでトップを取ったりんのが2番手。
瑠美、日向と続き、1回戦に大きなラスを引いてしまった古谷が最下位という状況だ。

5回戦 東1局。藤井、日向がそれぞれテンパイ外しから納得行く形に組み替えてリーチが入る。
りんのは2人がかりの渾身の攻撃をアガれる方の1,500でかわして連荘。

 

 

①りんのが6,000オール(+1,600)をツモアガリ。

②東2局。りんのから5巡目リーチを受けた時、親番藤井はこの形。
解説勝又は「さすがに行けない。安牌で2枚切れの一筒トイツ落とし」と言っていた局面だ。しかし藤井はダブ東をポンして真っ向勝負。5,800をりんのから直撃する。

③古谷も魅せる。タンヤオ高め三色同刻テンパイからツモ三索でテンパイ外しの打四索と四暗刻1シャンテンに戻す。アガれなかったが、気迫が伝わる一打だった。

①日向もオーラスにタンヤオドラのヤミテンからメンタンピンドラに変化させ、ツモって2着に浮上した。

結果はそのままりんののトップだったが、それぞれの意地を存分に見せてくれた。
ここで6〜10回戦の抜け番を決める。トータル上位から順番に好きな抜け番を選ぶ方式だ。

 

 

6回戦 藤井すみれ(1)
7回戦 日向藍子(3)
8回戦 りんのなお(2)
9回戦 二階堂瑠美(4)
10回戦 古谷知美(5)

続く6回戦も色々あったのだが、全てはオーラスのこのアガリに持って行かれた。

 

 

りんのは六筒切りがテンパイ打牌だがヤミテンとし、次巡ツモ切りリーチ。一発で高めの九索をツモり、メンピン一発ツモ三色表裏の倍満に仕上げて逆転トップ。2連勝で他家を突き放した。

7回戦は瑠美が北白ホンイツの満貫ツモでリード。

 

 

古谷も食らいつく。りんの、藤井のリーチを受けながらも手を組み、3軒目の追っかけリーチに踏み切る。藤井から東を直撃し、裏ドラが四万で満貫とすると、オーラスもアガってトップを取った。りんのをラス、藤井を3着にして一縷の望みを繋いだ。

8回戦の山場は南2局。

 

 

親番日向はわずか4巡でメンホン七対子中単騎テンパイ。ドラ九索を持って来て待ち変えし、更にヤミテンとする。
日向の判断は自然であり、間違いとも悪いとも思わない。しかし結果は最悪となり、藤井を活かしてしまった。藤井の中を捕らえ損ねた上にリーチまで打たれる。同巡にツモ切り追っかけに行くが時すでに遅し。藤井はカン三索を一発でツモった。

その後も大物手を次々と繰り出す日向だが、とにかくアガれない。やっと実ったのはオーラス。リーチツモチャンタの満貫をツモって3着からの逆転トップを決めた。

 

 

りんのは大きい2連勝。7回戦にラスを引いてしまったが、トータル首位に浮上。
藤井は今決定戦いまだラスなし。大胆な攻めをしながらも素点を大きく減らす事なく2位につけている。
日向は221着で好位置の3位。8回戦オーラスの満貫でかなり気持ちが楽になったのではないか。
4位は瑠美。6回戦のラスが大きく響いてしまった。最終日の理想は9回戦の抜け番で古谷が3者のポイントを削って大トップ。その上で自身が10回戦トップを取り、残り2戦の直対で三つ巴の隙を突く形に持ち込みたい。
5位は古谷。9回戦は特大トップが必要だ。4位瑠美との差が70.1ポイント。これをクリアしなければならない。。桜花戴冠の時のような超攻撃麻雀に期待したい。

 

 

(文:編集部)