地方プロリーグ

地方リーグChampionship2021レポート

地方チャンピオンシップは、優勝者にグランプリMAX出場の権利が与えられます。
ここに出場する各地方の代表選手6名と、グランプリMAX出場ポイント次点の2名を合わせた8名は、綺麗な姿勢で打つ選手が多く、何かを背負って打つ麻雀のカッコ良さが溢れていました。

 

 

各卓1回戦で上位2名が決勝進出になるシステムで、抽選の結果A卓に入ったのが①吉田幸雄③加藤晋平⑤高谷圭一⑦浜上文吾の4名。

それぞれが慎重な打ち回しで、僅差のままオーラスへ突入。

 

 

仕掛けてテンパイしていた吉田に対し、ノーテンも許されない親の加藤は捨て牌3段目に入ってもカンチャン1つとペンちゃん2つのリャンシャンテン。

 

 

この厳しい状況から2つのペンちゃんを引き入れた加藤は一気にテンパイを入れ、さらには吉田からの出アガリ。
この一気通貫の3,900点でリードを広げた加藤は次局をノーテンで終了。
A卓からは加藤と浜上が決勝へ駒を進めました。

<A卓結果>
加藤+14.5P 浜上+8.7P 吉田▲9.9P 高谷▲15.1P

 

 

B卓は②鈴木秀幸④菊田政俊⑥古谷知美⑧古橋崇志の4名で争われ、A卓同様大接戦のオーラス。

 

 

親の鈴木のリーチに対し真っ向勝負の古橋がアガリ切って、菊田と古橋がB卓から決勝へ。

<B卓結果>
菊田+12.6P 古橋+4.8P 古谷▲5.0P 鈴木▲12.4P

 

 

決勝1戦目はA卓で苦しいところから通過を決めた加藤がアガリを重ねていき大きなトップ。

 

 

最終戦の東1局で古橋はツモれば一気に逆転の山に3枚残りの四暗刻をテンパイしましたが、これはツモれず浜上から8,000点の出アガリ。

 

 

2番手に浮上した古橋でしたが、親番が無くなり南3局。
ピンフのみをテンパイして長考、自身の逆転条件を計算します。

 

 

リーチをしても次局の逆転条件があまり良くならないが、テンパイを外してる猶予は無いと判断しヤミテンを選択。
そのままツモアガってオーラス1局勝負に賭けました。

 

 

最後に跳満ツモ条件を残した古橋でしたが、この手が三色に変化することはなく流局。
地方チャンピオンシップ2021優勝は北海道支部第3期雪華王の加藤晋平に決まりました。

 

 

「今までこの優勝カップを北海道に持っていくことが出来なかったでの、今まで負けた人の思いも込めて戦いましたので本当に良かったです。去年本田さんが地方チャンピオンシップを勝って出たグランプリMAXもそのまま獲りましたので、若い力で良い旋風を起こせたらなと思います。」

地方チャンピオンシップの熱い戦いを制した加藤晋平が出場するグランプリMAXは要注目です。

<決勝結果>
加藤+36.9P 古橋+16.8P 菊田▲18.4P 浜上▲35.3P

(文:越野智紀)