北陸プロリーグ レポート

第8期北陸プロリーグ 第1節レポート

Aリーグレポート

2025年4月13日、今年も桜が満開となったこの季節に、第8期北陸プロリーグが開幕しました。
この度、Aリーグ第1節及び奇数節のレポートを担当する事になりました39期月野桜悠です。
拙い文章ですが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

A、Bの2部制リーグ戦となって2年目、Bリーグからは昇級した如月、入れ替え戦を勝ち抜いた月野が今期新たにAリーグへと加わった。

初戦を終え、地和を和了した獅坂が首位、前期決勝進出の木戸、そして前期優勝した里木も好発進、今期Aリーグ入りした如月も嬉しいプラススタートとなった。

そこで今節は、私月野と同卓した里木・如月の2名から話を伺った。

第4期、第7期と2度の優勝を経験している里木。
「連覇へ向けての大事な初戦なので、まずは幸先よくプラスにする事が目標」として初戦に挑んだ。

1回戦東1局 西家 ドラ七索
二万三万四万八万八万八筒八筒八筒五索六索七索七索九索
10巡目でリーチ、次巡すぐにを八索ツモり2,000・3,900といきなり好スタートを決めた。

勢いは止まらず、
3回戦東1局1本場 西家 ドラ三万
三万四万五万五万六万七筒八筒九筒二索二索四索五索六索
ヤミテンから六筒を引いて8巡目にリーチ、3巡後には如月からもリーチが入ったが、その巡目に2,000・4,000をツモり大きく加点。

里木は、「半荘の序盤に選択が上手くいって、アドバンテージを持って進められたのが大きかった」と振り返る。

「決勝進出ボーダーを、+100Pと設定しているので、+40P出来た事は上出来です!
麻雀の内容としては、最近公式ルールの打ち方が良くなってきた気がしているので、結果も伴って良かった。
もちろん目指すは決勝なので、残り7節で+60Pを目指す気持ちで打ちます。
まだ始まったばかりなので、まだまだ普通に打って、チャンスと見たら大きくポイント伸ばしていきたい。(僅差の接戦苦手なので笑)」
と、今節を終えての感想と次節以降の目標を話してくれた。

里木は、過去の北陸プロリーグを全てプラスで終えているそうだ。
なかなか真似して出来る事では無いと思う。
攻撃型と言われている里木だが、その中には、攻撃だけではなく守備はもちろん、高度な読みの精度もあり、絶妙な攻守バランスの取れた麻雀を打っているのだと思う。
そんな麻雀を私も見習いたい。
2度の優勝、そして北陸支部初の連覇へ向けて今後の立ち回りに注目していきたい。

続けて如月。

Aリーグでの初戦を迎えて、
「これまでの遠征で、様々な地方支部本部の方々に、教えを乞うてきた経験は他の方には無い強みなので、先ずは勝っても負けても、自分の感じるままに打とうと思っていました。」
と、如月は話しており好配牌にも恵まれ、

3回戦南3局 北家 ドラ九索
二万四万六万七万九万五筒八筒一索八索南南中中
の形からサクサク五万中八万南と引いて、
5巡目で
二万四万五万六万七万八万九万南南南中中中のテンパイ。
一万三万引きの一通も見ていたが、7巡目に北を引き、配牌と他家の捨て牌で対子場と判断して北単騎に切り替えて二万切り。
2巡後に月野から北を捉えて8,000のアガり。

また、他の局でもドラを暗槓してのリーチ、3,000・6,000をツモり、大きな加点へと導くアガりを連発した。

如月は今節を終えて、
「藤本副支部長、前期優勝の里木さん、爆発力のある月野さんと、実はメンツ的にめちゃくちゃキツそうだなと思っていました。
そんな中で、幸運にも手に恵まれて大きなポイントを積むことが出来て、本当に嬉しかったです。」

次節以降に向けても、
「本当に今節はただラッキーだっただけです。
まだ1/8しか消化していない段階で全く余裕なんて無いので、目の前の一節、一半荘、一局を後悔なく打てる様に心がけたいです。
同時に、少なくとも今期はAリーグで対局出来る事に感謝して、楽しく、激しく、学びながら麻雀打っていきたいです。」
と、謙虚にコメントしてくれた。

序盤で良い波に乗れた如月の今後の活躍に期待したい。

一節目を終えて、成績だけ見ると上下結構なポイント差が出てしまったが、まだまだプロリーグは始まったばかり。
残り7節、麻雀はどこで何が起こるか分からない。
上位中位陣の更なる加点か、私を含め下位陣の巻き返しが起こるのか、今後の展開が楽しみである。

次節は5月18日に富山で開催されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(文:月野桜悠)

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 獅坂 祐一 77.2
2 木戸 僚之 58.3
3 如月 靖之 52.1
4 里木 祐介 40.3
5 志多木 健 10.0
6 藤本 鉄也 0.9
7 浦田 豊人 ▲ 3.2
8 岡田 拓也 ▲ 17.5
9 後藤 正博 ▲ 37.6
10 安城 るい ▲ 39.7
11 梅本 翔 ▲ 47.5
12 月野 桜悠 ▲ 93.3

 

Bリーグレポート

2025年4月13日第8期北陸プロリーグが開幕した。
Bリーグ第1節のレポートは40期の中川竜伍が担当します。
拙い文章になりますが、最後まで読んでいただければ幸いです。
それではレポートに移らせていただきます。
今期から41期生として入会した、瀧根、鈴木、岡村、百瀬を加えた計16名で闘牌を行う。
スタートダッシュを決めたのは、私、中川と同期である40期の高地だ。
高地に今節で意識していたことを聞いた。
「開幕節ということで、まずはプラス発進していこうというのが今節の目標だった。この日先立って行われた帝陸戦では、仕掛けが少なめで点数を削られる展開が多かったこともあり、積極的に仕掛けていこうと考えていた。」
そう語る高地のピックアップした局がこちら。
1回戦 東2局 0本場 北家
筒子と字牌が多めの配牌で、序盤から混一色を目指して仕掛けていき、8巡目に以下の牌姿。
一筒二筒南南西西発七筒 上向き七筒 左向き七筒 上向き中中中
ツモ四筒
四筒からの横伸びを狙う 打一筒を考えたが、二筒が自身から3枚見えており、一筒が山に残っていそうだったことから、重なりを期待して四筒ツモ切りを選択。その後狙い通り一筒を重ね、西南と引いて混一色、対々和、中の2,000ー4,000のアガりを決めた。
12巡目
一筒一筒南南西西西七筒 上向き七筒 左向き七筒 上向き中中中 ツモ南
「河をよく見て判断し、最高打点を決めたことで、勢いに乗れたように思う。その後はタンヤオのみ、役牌のみなど仕掛けての安いアガりも多くあったが、公式ルールでの戦い方を模索している中で、一つ引き出しが増えたのではないかと思う。次節もポイントを積み重ねられるよう準備していきたい。」と振り返った。
次に注目したのは、今期入会の百瀬。初めてのプロリーグにどのような想いで挑んだのかを聞いた。
「初めてのプロリーグということで絶対にプラスで終えるぞ!という目標を持って開幕節に挑みました。放銃のリスクよりも、和了率を上げる強気な打ち方をしようと思っていました。」そう語った百瀬のピックアップした局がこちら。
4回戦 東3局0本場 西家  ドラ北
3回戦を終えて▲3.3pの百瀬。プラスで終えるためにはなんとか浮きで終えたいところ。
現在の持ち点は23,000の4着目。配牌がこちら。
四万七万一筒九筒一索四索五索六索六索七索九索南西中
苦しい配牌ではあるが、ピンフでのアガりを目指しながら、形式テンパイを取れたら御の字だと感じていた。
その後下家に役牌とオタ風の仕掛けが入り、索子の混一色を警戒しながらの進行となった11巡目。
五万六万七万二筒二筒一索三索四索五索六索七索八索九索
一気通貫のテンパイ。ドラの所在もわからない、索子の混一色をしている他家がいる中で百瀬の選択はリーチ。14巡目に ツモ二索で2,000-3,900のアガりを決めた。「まだ萬子や筒子の手出しやツモ切りが多かったため、テンパイしていないと読んだ。ここで2,000-3,900をアガると浮くことができるので、リーチの判断となった。」と語った。
最終的に+11.0pで第1節を締めくくることができた百瀬は「目標であるプラスで終える!を達成することができてよかった。無理な押しからの放銃もあったが次節以降もプラスにできるよう、勉強していきたい。」と初のプロリーグを振り返った。
開幕節は、高地が+46.7pと首位に立った。次いで夏野、松井と続いている。私は▲0.8pと少しマイナスしてしまったがまだまだこれからである。
北陸プロリーグはまだ始まったばかり。今後の展開も楽しみに注目してもらいたい。
次節は5月18日富山で開催されます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

(文:中川竜伍)

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 髙地 真生 46.7
2 夏野 千代 33.7
3 松井 直大 28.5
4 鈴木 孝幸 28.0
5 百瀬 あい 11.0
6 日水 亮輔 0.9
7 成田 理良 ▲ 0.3
8 中川 竜伍 ▲ 0.8
9 荒谷 誠 ▲ 5.1
10 宮川 悟 ▲ 7.3
11 宮成 さく ▲ 8.9
12 小林 和樹 ▲ 16.3
13 南 和之 ▲ 30.0
14 栄田 勇作 ▲ 34.9
15 岡村 松太 ▲ 37.9
16 瀧根 克登志 ▲ 40.3