第21期北陸プロアマ混合リーグ決勝レポート
2020年03月02日
2月2日、冷たい風が吹く中、富山にて北陸プロアマリーグ決勝戦が行われた。
出場者は順位順に里木、原さん、木戸、荒谷だ。
決勝は予選通過上位から1位+40、2位+20、3位+10、4位0のポイントが分配される。
順位 | 名前 | プロ/一般 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 里木 祐介 | プロ | ▲ 13.1 | 23.4 | 60.3 | 141.8 | 15.1 | 227.5 |
2 | 原 修平 | 一般 | ▲ 27.0 | 64.1 | 21.0 | 34.8 | 61.6 | 154.5 |
3 | 木戸 僚之 | プロ | 7.3 | 54.8 | ▲ 18.2 | 49.5 | 9.3 | 102.7 |
4 | 荒谷 誠 | プロ | 42.8 | ▲ 32.0 | 11.8 | 40.0 | 34.5 | 97.1 |
5 | 窪田 一彦 | 一般 | ▲ 35.5 | 23.2 | 44.0 | 98.1 | ▲ 40.6 | 89.2 |
6 | 宮川 悟 | 一般 | 13.3 | 44.1 | 37.0 | ▲ 15.0 | 7.9 | 87.3 |
7 | 鍛治 愛美 | 一般 | 26.1 | 50.7 | ▲ 52.2 | 51.0 | 7.7 | 83.3 |
8 | 久保 智央 | 一般 | 1.9 | 3.2 | 75.0 | ▲ 30.1 | 24.8 | 74.8 |
9 | 安城 るい | プロ | 16.3 | 13.1 | 3.6 | ▲ 45.9 | 68.1 | 55.2 |
10 | 平澤 憲一 | 一般 | 16.2 | 70.0 | ▲ 49.2 | ▲ 8.2 | 3.1 | 31.9 |
11 | 前田 倫也 | プロ | 1.0 | 18.0 | ▲ 40.2 | 13.6 | 23.6 | 16.0 |
12 | 獅坂 祐一 | プロ | ▲ 8.4 | 9.1 | 24.2 | ▲ 27.9 | 11.5 | 8.5 |
13 | 山元 一成 | 一般 | 53.9 | ▲ 58.5 | 10.1 | 48.0 | ▲ 45.8 | 7.7 |
14 | 梅本 翔 | プロ | 19.9 | ▲ 24.0 | 31.4 | ▲ 63.0 | 35.8 | 0.1 |
15 | 岡田 雅文 | 一般 | ▲ 29.9 | 22.8 | ▲ 1.9 | 19.1 | ▲ 12.2 | ▲ 2.1 |
16 | 吉田 健彦 | 一般 | 15.7 | ▲ 4.0 | ▲ 9.5 | ▲ 19.9 | 12.1 | ▲ 5.6 |
17 | 光岡 大幸 | 一般 | 41.3 | ▲ 4.3 | ▲ 11.7 | 21.3 | ▲ 58.5 | ▲ 11.9 |
18 | 阿戸 翔太郎 | プロ | ▲ 3.1 | 12.5 | ▲ 27.8 | 3.0 | ▲ 1.2 | ▲ 16.6 |
19 | 藤本 鉄也 | プロ | 37.5 | ▲ 16.3 | ▲ 56.0 | 0.9 | 13.7 | ▲ 20.2 |
20 | 浦田 豊人 | プロ | ▲ 23.5 | ▲ 5.8 | 37.1 | ▲ 37.3 | 6.7 | ▲ 22.8 |
21 | 西田 大志 | 一般 | ▲ 17.5 | ▲ 0.1 | 28.4 | 0.0 | ▲ 39.2 | ▲ 28.4 |
22 | 成田 理良 | プロ | 2.8 | 59.5 | ▲ 31.8 | ▲ 56.9 | ▲ 4.8 | ▲ 31.2 |
23 | 本田 朋広 | プロ | 6.2 | 32.8 | ▲ 8.3 | ▲ 45.0 | ▲ 23.9 | ▲ 38.2 |
24 | 森田 有一 | 一般 | ▲ 7.0 | ▲ 7.9 | ▲ 12.9 | 10.9 | ▲ 43.0 | ▲ 59.9 |
25 | 小泉 陽平 | 一般 | ▲ 30.1 | ▲ 43.9 | ▲ 2.0 | ▲ 5.0 | 17.5 | ▲ 63.5 |
26 | 瀧根 克登志 | 一般 | 25.2 | ▲ 101.0 | ▲ 17.5 | 59.1 | ▲ 32.5 | ▲ 66.7 |
27 | 志多木 健 | プロ | ▲ 44.7 | ▲ 35.8 | 16.9 | 19.4 | ▲ 28.8 | ▲ 73.0 |
28 | 小林 和樹 | 一般 | ▲ 22.6 | 11.9 | ▲ 34.0 | ▲ 80.7 | 21.8 | ▲ 103.6 |
29 | 藤田 竜弥 | 一般 | ▲ 33.5 | ▲ 89.8 | 15.8 | ▲ 27.9 | 30.7 | ▲ 104.7 |
30 | 南 和之 | プロ | 8.4 | ▲ 39.7 | ▲ 12.1 | ▲ 64.6 | ▲ 24.5 | ▲ 132.5 |
31 | 後藤 正博 | プロ | ▲ 30.0 | ▲ 36.2 | ▲ 50.0 | ▲ 50.9 | 2.2 | ▲ 164.9 |
32 | 美咲 優菜 | プロ | ▲ 44.9 | ▲ 15.9 | ▲ 34.3 | ▲ 53.2 | ▲ 55.7 | ▲ 204.0 |
4者が席に着き、少しの静寂の後、第1回戦が始まった。
席順は以下の通り。
東家 里木 南家 木戸 西家 荒谷 北家 原さん
東1局
南家の木戸にいきなりチャンス手が入る。5巡目で以下の牌姿。
ドラ
開幕からこの手が入り、成就すると精神的にも大きなリードとなる。
しかし手が入っているのは木戸だけではない。
西家荒谷は5巡目で以下の牌姿。
8巡目木戸にテンパイが入る。
高めのを引き入れてのリーチ!
同巡に荒谷からもリーチがかかる。
高めイーペーコーでの追っかけリーチ!
決着まではそう長くはかからなかった。
3巡目後に荒谷がを掴み、木戸に5,200の放銃。
東3局は西家の里木に手が入る。
東3局
8巡目で以下の牌姿
ドラ
そこからをポンすることができ、場に2枚切れている‐待ちでテンパイ。
荒谷のリーチ宣言牌を捕らえ7,700のアガリ。
東4局 2本場
ドラ
数巡後にを暗刻にし、ますます手は仕上がっていく。
を引き入れ、以下の牌姿でテンパイ。
打で‐待ちのヤミテン12,000。
そこにドラのをぶつけてきたのは荒谷。打でカンの1,300のテンパイ。
厳しい展開が続く荒谷に勝利の女神がほほ笑んだ。
原さんが荒谷に1,300は1,900の放銃。
結果論になるが、もし原さんがとのシャンポンでテンパイをとっていると、もっと早くに荒谷から12,000の出アガリとなっていた。
そう思うとやはり麻雀は残酷で無情だ。長かった原さんの親も落ち、勝負は南場へ。
南3局 親番の荒谷と原さんがぶつかるも、原さんが決め手となる2,000、3,900のツモアガリ。
南4局 荒谷が1,000・2,000をツモり、1回戦が終了。
・1回戦終了時の各選手のスコア
原さん +21.7P(+20)=+41.7P
里木 +9.8P (+40)=+49.8P
荒谷 ▲8.4P (±0)=▲8.4P
木戸 ▲23.1P (+10)=▲13.1P
少し休憩を挟み、2回戦がスタート。
2回戦の席順は以下の通り。
東家 原さん 南家 木戸 西家 荒谷 北家 里木
東3局 里木が2,000・3,900のツモアガリ
南3局 親番の荒谷が1人テンパイで1本場を積む。里木が仕掛け、先制テンパイ。そこに荒谷はドラの単騎のリーチを打つも、原さんがドラトイツのタンピン1シャンテンで押し返す。誰がアガってもおかしくない状況で開かれたのはなんと木戸の手。
ツモ ドラ
木戸はここにきて執念の3,000・6,000!
波乱の展開で南4局を迎える。
南4局 荒谷が仕掛け、アガれば浮きの以下の牌姿でテンパイ。
ポン ポン ドラ
荒谷はここでもマイナスだと、残りの2回戦がかなり厳しくなる。なんとしてでもアガリたい手だ。1つ1つのツモに力が入る。しかし、荒谷の現物に待ちを合わせた木戸が里木から1,000の出アガリ。2回戦決着!
・2回戦終了時の各選手のスコア
里木 +17.5P (+40)=+57.5P
原さん +1.4P (+20)=+21.4P
木戸 +1.0P (+10)=+20.0P
荒谷 ▲19.9P (±0)=▲19.9P
3回戦の席順は以下の通り。
東家 原さん 南家 木戸 西家 荒谷 北家 里木
東3局 親番の荒谷が高め三色のリーチ。高めをツモり、4,000オール!
大きな動きのないままオーラスへ
南4局 1本場 親番の里木が終盤で仕掛け、1人テンパイで浮きに回る。点数状況は以下の通り。
原さん 19,900
木戸 31,300
荒谷 37,600
里木 31,200
2本場で木戸がテンパイし、巡目が早く、役も無いためリーチへ。なかなかツモれない。そこに原さんからのリーチが入る。木戸が持ってきたを打つと原さんからロンの声。
ドラ
木戸から原さんへの12,000は12,600。原さんは1人沈みから浮きに回り最高の結果。対し木戸は天国から地獄へ。最後まで目を離せなかった3回戦も終わり、勝負はついに最終戦へ。
・3回戦終了時の各選手のスコア
里木 +19.7P(+40)=+59.7P
原さん +7.9P(+20)=+27.9P
荒谷 ▲4.3P(±0)=▲4.3P
木戸 ▲23.3P(+10)=▲13.3P
4回戦の席順はスコア順に起家から2位、3位、4位、1位に座るため、席順は以下の通り。
東家 原さん 南家 荒谷 西家 木戸 北家 里木
東3局 1本場 荒谷が5巡目に、メンタンピンドラでリーチに行くも、宣言牌のが里木に捕まり、6,400は6,700の放銃。
南1局 原さんが4巡目にリーチを打つも流局し1人テンパイ。1本場でまたも先制リーチ!そこに原さんの当たり牌を暗刻にした木戸から追っかけリーチ!両者壮絶な捲り合いの末、木戸が2,100・4,100のツモアガリ!
南3局 里木からすると最後の関門である木戸の親番。木戸が先制リーチするもアガれず、1人テンパイで流局。1本場の6巡目で木戸に選択が訪れる。
ドラ
ドラ受けのカンか、を払うかだが、ドラ表示牌を含め、どちらも場には1枚ずつ。木戸の選択は。次巡にを引いてリーチ!
里木も仕掛け、応戦するも、木戸がをツモアガリ、1,000は1,100オールで2本場へ。2本場でも木戸が仕掛け、1,000は1,200オールで連荘。
3本場は木戸が形式テンパイで粘り、木戸と里木の2人テンパイで4本場へ。
里木が速い仕掛けでテンパイをとるも、木戸の執念のリーチ!
ドラ
里木も覚悟を決め、無筋を連打。しかし木戸も粘りを見せ、をツモり、4,000は4,400オール!木戸が止まらない! いよいよ5本場へ。この局は里木が七対子で先制テンパイをするも、木戸が追いつきメンピンドラでリーチ!
数巡後、河に打たれたにロンの声。アガったのは里木!1,600は3,100を木戸から出アガリし、永遠にも感じるような木戸の親番に自ら終止符を打った。
南4局 里木は万が一がないように、細心の注意を払い、自分の手を伏せ、試合が終わった。
優勝は最後の最後まで抜群の安定感を見せ、勝利を掴んだ里木。おめでとうございます!
また、今回唯一のアマチュア決勝進出者の原さんは、第二期帝王戦出場が確定となりました。
長文になりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
カテゴリ:北陸プロリーグ レポート