北陸プロリーグ レポート

第10期北陸リーグ レポート

7月13日、第10期北陸リーグの頂点を決めるべく、リーグ戦の通過者8名による準決勝~決勝戦が開催された。

準決勝は予選ポイントをフラットにして3回戦、上位4名がそのポイントを持ち越して2回戦が実施される。

4位以内は勿論だが、決勝でのアドバンテージ確保の為に少しでもポイントを稼いでおきたい各人の思惑の中、準決勝は張り詰めた空気のもとで行われた。

決勝進出者は以下の4名。
窪田さん(57.2P)、光岡さん(44.5P)、森田(有)さん(40.6P)、小泉さん(17.9P)
窪田さんが頭一つ抜けているとはいえ、1つのトップで捲れる差。小泉さんは連勝が必要か。

全員がアマの方ながら、決勝の常連者や優勝経験者で固められており、実績十分・レベルの高い対局が期待できる顔ぶれとなった。
ただ、準決勝に3名残っていたプロがいずれも決勝に進めなかった事は、当事者の私を含めて猛省すべき点であろう。

1回戦 起家、光岡さん-森田さん-小泉さん-窪田さん

先制したのは起家の光岡さん。

東1局

三万三万六万七万六索七索八索  チー六筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  チー五万 左向き六万 上向き七万 上向き  ツモ八万  ドラ七筒

六筒七筒八筒のチーは七筒八筒九筒の喰い替えであり、そこから朧げに見えていた三色を加える形で、しっかりと2,000オールをアガリ切っている。

リーグ戦レポートでもご紹介したとおり、光岡さんは粘り強い受け麻雀を自身の代名詞とする強者であるが、このAルールを熟知した打ち回し役作り、そして正確なアガリ筋に今日へかける強い意気込みが感じられた。

これを皮切りに、東1局1本場

六万六万七索九索七筒八筒九筒  ポン白白白  チー二筒 左向き三筒 上向き四筒 上向き  ロン八索  ドラ六万

当面の敵である窪田さんから直取り。
東2局

四万五万五万六万七万二筒三筒四筒五筒五筒五筒六筒七筒  ロン六万  ドラ三万

立て続けに加点し、暫定ではあるが一気にトップへ躍り出る。
しかしこのままで終わらせないのが経験豊富な決勝進出者の面々。
窪田さんと小泉さんが本手を横に曲げてぶつけ合う

東3局、窪田さん 

六万六万三索四索五索七索八索九索九索九索発発発  リーチ  ドラ六万

小泉さん 
五万六万七万七万七万二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  リーチ

ここを制したのは窪田さん。
準決勝3連勝の意地を見せて2,000・4,000を引きアガる。

しかしリードで守られた光岡さんを崩すのは容易ではなく、決して無理をせず、ヤミで静かに局を進めて他者のチャンスを確実に奪っていく隙のない立ち回り。

南4局

三万四万五万三索四索五索二筒二筒六筒七筒七筒八筒八筒  ドラ五索

この小泉さんの起死回生のリーチも、攻める理由のない光岡さん、ラス親だが原点を切られかねない窪田さん。共に無理をせず、静かに牌は伏せられて1回戦は決着した。

1回戦成績
光岡さん(+20.4P)、窪田さん(+5.5P)、小泉さん(▲9.3P)、森田さん(▲17.6P)

総合成績
光岡さん(+64.9P)、窪田さん(+62.9P)、森田さん(+23.0P)、小泉さん(+8.6P)

光岡さんが僅かの差ながらトップ。最終戦は窪田さんとの着順勝負に。
森田さん、小泉さんは上位2名を沈めての大トップ条件だが、相当厳しい点差である。
半年間の集大成。決勝最終戦は2人の決戦という形でスタートした。

2回戦 起家、窪田さん-森田さん-小泉さん-光岡さん

東1局、立ち上がりは受け気味の光岡さんに対し3人が攻め気配。
打牌に窮した光岡さんが、当面の敵であり親の窪田さんを避ける形で森田さんのリーチに振り込んでしまう。

三万四万五万九万九万一筒二筒三筒四筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ロン五筒  ドラ一筒

これが本手の8,000。大逆転に望みを繋いだ森田さんは勿論だが、窪田さんは親番を失うが点数以上のリードを得た形となる。

逆に苦しくなった光岡さんは次局、丁寧な打ち回しから本手を仕上げてリーチに出る。
東2局

六万七万八万三索四索五索七索八索二筒二筒三筒四筒五筒  リーチ  ドラ三索

ピンズのターツを払ってドラメンツを作ってリーチ。
淀みなく六索を引きアガるかに思えたが、残ったアガリ牌は全て他の3者の手に吸収され、成就することなく流局。しかも窪田さん、森田さん共にテンパイ。光岡さんの逆転の可能性は潰えたかに見えた。

しかし、麻雀は真摯に取り組む者を見捨てはしないのだろうか、衰えない牌勢で1局でこの半荘をフラットに戻してしまう。

東3局

二万三万四万六万六万三索四索六索七索八索三筒四筒五筒  リーチ  ツモ五索  ドラ三索

決めれば決着も見えるドラ対子で攻めていた窪田さんをあっさり抜き去る2,000・4,000。
受けが崩されてもそのメンタルは決して崩れず、光岡さんが再度トータルトップに立つ。

だがここで終わらないのも決勝に残った者達の矜持であろう。

続く東4局は、リードを広げたい光岡さんに窪田さんが待ったをかける。

東4局

三万四万五万九索九索三筒四筒東東東北北北  リーチ  ロン二筒  ドラ八万

456の三色で来ていた光岡さんの余剰牌を捉えて3,200。今度は窪田さんがトップを再奪取。
そしてここまで見せ場の乏しかった小泉さんも意地を見せる。

南2局1本場

一索二索三索四索四索四索六索  ポン南南南  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き  ロン五索  ドラ三索

高めの12,000は12,300を森田さんから。
これで森田さんは終戦。小泉さんは最後の親番に全てを賭ける。

そしてこの局が事実上の決着となる。結果として2フーロながら、電光石火の、そして必然とも言える、あまりに鮮やかな光岡さんの満貫が炸裂する。

南3局
    
二筒三筒四筒五筒白白白  チー六筒 左向き七筒 上向き八筒 上向き  ポン発発発  ツモ二筒  ドラ四万

オーラス、窪田さんは満貫ツモで逆転なので可能性は十分にあったと思う。
しかし、ホンイツ系の手牌に加え、上家の光岡さんが必要牌を河に並べる事はなく、静かに牌は伏せられて、今期の北陸リーグの幕は閉じた。

2回戦成績 
窪田さん(▲1.2P)、森田さん(▲13.9P)、小泉さん(▲6.1P)、光岡さん(+21.2P)

総合成績
光岡さん(+86.1P)、窪田さん(+61.7P)、森田さん(+9.1P)、小泉さん(+2.5P)

光岡さんは不用意な攻めは決して行わず、本手を確実にものにする試合巧者の麻雀で、北陸リーグ連覇という快挙を達成。本当におめでとうございます。

一般の方の中でも抜きん出た実績を残しており、次回以降、他者のマークも厳しくなるのではないでしょうか。
他のお三方も、北陸で安定した成績を収めているだけに、来期こそはという思いも一層だと思います。是非頑張って下さい。

また、私を含めて決勝に残れなかったプロの面々は来期に向けて稽古を積み、決勝進出を目標ではなくノルマとする心構えで次に臨んでほしいと思います。

最後になりますが、半年間ではありますが、拙いレポートにお付き合い戴き有難うございました。またいつかお目にかかる事があらば、宜しくお願い致します。