北陸プロリーグ レポート

第14期北陸リーグ 第1節レポート

第14期北陸リーグのレポートを担当させて頂きます、23期生の木戸僚之です。

今期も富山開催で、前回に引き続きレポートを担当させていただきました。
拙い文章ですが半年間のお付き合い、どうぞ宜しくお願いいたします。

冬が終わり、早くも春の訪れを感じさせる中、3月13日、プロアマ総勢20名で第14期北陸リーグは幕を開けた。
今期は、前期と同じく全5節制で決勝4名進出(各順位決勝ポイントアリ)というシステムを採用しての戦いとなる。

そして今回、第1節から勝又健志をゲストに迎え、総当たり戦で対局が開始された。
勝又プロは、第17期生の六段。第32期鳳凰位・第2期グランプリMAX優勝という輝かしい成績を持つ、今最も注目されている選手である。
先月の鳳凰位戦を優勝してから間もなく、現鳳凰位と対戦出来る北陸リーグ参加者は良い経験と刺激になるだろう。

今節は従来のリーグ戦と異なり、少しでも多くの方がゲストプロと対局できるよう、半荘ごとに対局を入れ替える形式にて4回戦を実施することとなった。

勝又健志プロ

1回戦 東1局 西家

三万三万七万七万七万六索七索八索四筒五筒  ポン二筒 上向き二筒 上向き二筒 上向き  ドラ二筒

このドラポンをするも、栗野さんのヤミテンに放銃。

四万四万五万六万四索五索六索五筒五筒六筒六筒七筒七筒  ロン四万

更に栗野さんに2,600オールをツモられた次局、東2局1本場、南家

二索三索四索七索八索四万五万白白発発  チー四索 左向き三索 上向き五索 上向き  打五万 上向き  ドラ南

ソーズで仕掛けていき、その後、安全牌を持ってきても四万を手に残し場を進行させる。
後ろで見ていたときは、対面の平澤さんがマンズの染め手で仕掛けており、絞ってテンパイしてから勝負、もしくは対局者の読みをずらすための牌かと思っていた。
勝又鳳凰位にこの局の事を伺うと、「四万五万を並べてしまうと急所である役牌が出にくくなってしまう。もしあの四万が当たりになったとしても、場における捨牌の印象を楽にしたくなかった」と教えてくれた。

その思考通り、白が鳴けて打四万。そしてツモアガリ。

二索三索四索七索八索発発  ポン白白白  チー四索 左向き三索 上向き五索 上向き  ツモ九索 

1,100・2,100。私が打っているとマンズ残しでの放銃が嫌で楽をして打四万とし、この白が場に放たれたかどうかはわからない。
更に、この場対局者として座っていても、この仕掛けからの安全牌を先打しての打四万だとすると、ホンイツとは想像しがたいのではないかと思う。
打点の警戒度はドラが南だけにあがるとしてもだ。

南3局親

一万二万三万五万六万六万六万七万八万九万  ポン発発発  ロン四万  ドラ中

この平澤さんへの7,700の放銃が響き▲7.7Pの3着で1回戦が終了。

2回戦 東4局親

四万五万六万七万八万二索二索二筒三筒四筒五筒六筒七筒  リーチ  ツモ九万  ドラ三筒

安めながら2,600オール。その後が続かず親がすぐ落ちる苦しい展開。
南1局で親の小泉さんのツモアガリが続き4本場。

早い木下さんのリーチに捕まり痛い6,400は7,600放銃。

一索二索三索一筒二筒三筒七筒八筒九筒南北北北  リーチ  ロン南

最終局でなんとか3,900をアガリ、原点復帰の3着+1.1Pで2回戦終了。

3回戦東1局北家

二万三万四万二索三索五索五索二筒三筒四筒七筒八筒九筒  ドラ九筒 

リーチツモ四索。3,000・6,000をアガリ。

南2局

七万七万三索三索四索四索五索五索七筒八筒九筒白白  ツモ七万  ドラ七万

2,000・4,000ツモ。

大物手を見事に成就させ+40Pの1人浮きトップで3回戦終了。
1・2回戦は状態が悪く受け気味だったのだが、この3回戦は状態が良いとみるや、手を緩めず最後も親と子の2件リーチに押してアガリトップを決めた。

4回戦親で、

一万二万三万七万七万三索四索五索六索七索八索白白  リーチ  ロン白

3,900のアガリ。

二万二万三万三万四万三索四索五索八索八索一筒二筒三筒  リーチ  ロン四万

この5,800のアガリでトップは盤石に。
その後、加点を狙うも押川さんの400・700に阻まれるもトップで終了。

二索二索四索四索六索六索三筒四筒四筒五筒五筒南南  リーチ  ドラ三筒

卓上での判断能力が高く、安定した打ち回しで55.5Pで全20人中4位という好成績で終了した。
見物した私はもちろんのこと、対局した方々にはいい経験・刺激になったのではないだろうか。

更に残った時間で希望者を募り、エキシビションマッチとしてAルールを1回打っていただいた。
対局希望者よりも、後ろで見学してみたいという方々が多く、勝又プロにも「モチベーションが高い方々が多いですね」と嬉しいお言葉もいただいた。
この対局も1位で終了し、その後質問が止まなかったのは言うまでもない。

全体のポイントを見てみると、1位は全連帯を果たした栗野さんの61.6P。
親の四暗刻をアガった濱平プロの57.5P。光岡さん、勝又プロ、前回覇者の押川さんと50ポイントオーバーが4名。

今回のシステムも、予選上位には決勝ポイントが付く為 、上位にいればいるほど有利となる。
ポイント上位者は更なる加点を狙うが前期同様マークされることは間違いない。
次回はどのような戦いになるのか楽しみである。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 栗野 健翔 一般 61.6         61.6
2 濱平 光朗 プロ 57.5         57.5
3 光岡 大幸 一般 56.0         56.0
4 勝又 健志 プロ 55.5         55.5
5 押川 憲一 一般 53.1         53.1
6 小泉 陽平 一般 37.6         37.6
7 本田 朋広 プロ 31.8         31.8
8 平澤 憲一 一般 27.2         27.2
9 安城 るい プロ 18.4         18.4
10 志多木 健 プロ ▲ 2.4         ▲ 2.4
11 島 隆浩 一般 ▲ 15.9         ▲ 15.9
12 窪田 一彦 一般 ▲ 20.6         ▲ 20.6
13 久保 智央 一般 ▲ 26.0         ▲ 26.0
14 久々湊 康雄 一般 ▲ 26.2         ▲ 26.2
15 森田 有一 一般 ▲ 26.4         ▲ 26.4
16 木下 玄基 一般 ▲ 30.6         ▲ 30.6
17 北川 光 一般 ▲ 52.2         ▲ 52.2
18 後藤 正博 プロ ▲ 52.5         ▲ 52.5
19 吉田 健彦 一般 ▲ 53.8         ▲ 53.8
20 山川 眞一郎 一般 ▲ 92.1         ▲ 92.1