北陸プロリーグ レポート

第4期北陸プロリーグ 第6節レポート

北陸プロリーグレポート

令和3年12月12日。北陸プロリーグの第6節が行われた
この日は第6節と第7節が同日開催の、いわゆるダブルヘッダーである
正念場の6.7節、8半荘を戦い抜く、競技麻雀打ちにとって長い1日の始まりとなった
今回は第6節についてレポートしていきたい

決勝争いは、独走する藤本を筆頭に木原、梅本、岡田が抜け出した形となっている。
5位以下を大きく引き離し、7節次第では最終戦を前に決着の声が聞こえてきそうである

その上位陣にあって、今年プロデビューの岡田
ルーキーにもかかわらず実力者との争いを制し、決勝の椅子に手をかけている
「運に恵まれてのアガリも多いですが、打牌選択のミスや所作など、まだまだ反省点は多かったです。」
そんな彼が振り返った1局

2回戦南1局 東家 ドラ北

二万三万四万五筒六筒七筒二索二索南南南北北

下家の浦田からリーチをぶつけられるも怯まず、ヤミで押し切って北にて12,000のアガリ。
1、2回戦を連勝で決めてボーダー争いに堂々と名乗りを上げた

「順位は特に意識せず攻めていこうという気持ちで臨んでいます」
前期の梅本に続いて、ルーキーが大舞台で躍動する場面を見られるかもしれない

高スコアにて反撃の狼煙を上げたのは、里木と木戸
共に決勝進出経験のある実力者である

「この節で50Pプラス条件。3節で200Pを目指す戦いでした」と語った木戸

一索一索二索三索四索四索四索四索五索六索六索七索七索 ツモ五索

1回戦東2局の上記の倍満を皮切りに、高打点のアガリをものにしてひとまずの己に課したノルマをクリアする
「次節の結果次第で上位陣と直対できる。そうすればチャンスはある」
今期は全体的に苦戦が続いている木戸だが、その眼の炎はまだ消えていない

そして里木。この日のプラスで一気に6位にまで順位を上げてきた
「自分は好戦的な雀風。不用意な放銃も多いですが、常に局にコミットしていくのが強みです」
彼の振り返ったターニングポイントが下記

3回戦東1局西家 ドラ七索

一万一万一万二万三万四万四筒六筒一索一索七索七索七索 リーチ ツモ五筒

躊躇わずリーチと行って一発ツモ
己の状態、メンタルに好感触を得た里木は攻めの手を緩めず、この半荘を77,500点の大トップで決める事となる

前期プロリーグは本田に敗れての準優勝。今期に懸ける思いも人一倍に強いと聞く
「最近の流行りの言葉ですが、絶対大丈夫という気持ちで心を燃やして戦います!」
彼は7節もその強い気持ちでポイントを伸ばし、決勝争いを大いに盛り上げる1人となるのだが、それはまた別の機会に触れようと思う

最後に私、荒谷。
梅本、文月、美咲という状態の良い3人に囲まれながらも、なんとかスコアを僅かに押し上げることに成功した。

競り負けの続く中唯一仕上げたのが下記の手牌

4回戦南2局東家 ドラ白

一万二万三万九万七筒八筒九筒一索一索二索二索三索三索 リーチ ロン九万

3フーロした文月に、ここで競り負けると7節の条件が苦しくなる局面
横に曲げて6,000オールを取りに行く。窮した梅本のトイツ落としを捕えて12,000。
かろうじて次節に望みを繋ぐ事が出来た

残るは2節。上位4名が抜け出しているとはいえ8半荘。10位の安城までは充分に現実的な可能性が残っているといえよう。
素点は勿論だが、これから一層「誰にポイントを与えてはいけないか」などの状況判断がシビアになってくる
場を制するのは勢いを纏う若さか、熟練の技量か、それとも積み上げてきた想いの強さか。
勝負は第4コーナーを抜けようとしている。