関西プロリーグ レポート

関西プロリーグ レポート/第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第8節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉
A1卓:花岡、米川、仁科、勝間
A2卓:横山、辻本、上村、中川
A3卓:、藤川、貫上、佐々木、堀
秋も深まりリーグ戦も8節目。太閤位決定戦と降格争いの終盤戦です。
A1卓
勝間が+41.4Pと調子が良く、降格争いから一歩抜け出したようです。「
そして、仁科は7節終了時点で8位の▲13.0Pだったが、今節は▲56.4Pとダウンしました。
花岡と米川の上位陣は差が縮まり白熱した戦いが繰り広げられたようです。
A2卓
オーラス。親は中川で40,000点オーバーの2着目。南家は私辻本で8,600点のラス。
西家は上村で16,000点程度。北家は横山で50,000点オーバーのトップの状況です。
私からすれば、苦しく早く終わらせたい半荘。手配も悪く、七対子1シャンテンの状態で、親の中川からリーチがかかる。
それまでに、上村が西白を仕掛けてピンズのホンイツ狙いのようです。
私は中川のリーチの現物の六筒を切り、上村に振り込み8,000点を失いその半荘は終了しました。
中川が、リーチの数巡前に四筒三筒を通しており、上村もその後手変わりはなかった。
六筒はもう少し前の巡目で切られており、私はその六筒も通っているかと錯覚した。
七対子1シャンテンの状態で浮いていた牌は六万六筒七筒四索六万四索は中川に苦しく感じた。
対局後、現太閤位の中田が私の後ろで観戦していたらしく、
「あの六筒はないよ。」と言われました
六万は中川が九万を切っていて自分が四万を2枚持ちの状況で場に2枚出ているからそこまで危なくない。
七筒も数巡前に中川が四筒を切っているのでペンチャンまで考えにくい。
四索は中川に苦しいがあの場面で一番危険なのは六筒だよ。」と。
私も中田に言われその通りだと思った。その半荘は親の連荘が多く、長い戦いで集中力が欠けていた。
点差も広がり心のどこかに隙が生まれていた。
プロ雀士として戦っていく中で、私が最も改善していかなければならない事に気付かされた戦いだったように思います。
A3卓
佐々木が+57.7Pでトップ。これで降格争いから佐々木も抜け出した。
逆に、堀が▲46.6Pで苦しい状況になってきた。
藤川が順位の近い貫上との戦いを制し+31.3P、貫上は▲43.4Pとなった。
麻雀のタイトル戦は長い戦いになると1日中打つ事もある。
肉体的にも精神的にもプロ雀士としてもっと鍛えなければならないと改めて感じた今節であった。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 40.9 ▲ 18.4 48.1 ▲ 48.7 89.8 44.6 237.8
2 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 ▲ 82.5 12.9 ▲ 0.8 88.9 75.7 ▲ 18.1 92.7
3 米川 基紀 27.9 26.7 60.0 ▲ 2.3 3.1 ▲ 19.5 ▲ 36.5 33.1 92.5
4 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 ▲ 7.9 ▲ 24.5 ▲ 44.4 ▲ 3.1 130.7 15.0 90.4
5 藤川 議次 62.9 4.0 18.9 44.2 ▲ 41.5 ▲ 29.7 ▲ 32.8 31.3 57.3
6 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 13.2 ▲ 6.9 56.4 ▲ 37.1 ▲ 6.4 ▲ 0.6 41.9
7 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 6.6 ▲ 31.3 29.6 133.4 ▲ 26.2 ▲ 43.4 ▲ 4.7
8 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 4.4 34.8 ▲ 28.0 85.9 ▲ 20.5 ▲ 56.4 ▲ 69.4
9 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 40.2 ▲ 18.9 ▲ 18.0 ▲ 53.6 17.3 57.7 ▲ 71.2
10 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 13.9 10.5 35.2 ▲ 7.9 ▲ 88.5 41.4 ▲ 117.0
11 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 42.2 ▲ 24.5 ▲ 65.0 ▲ 3.6 ▲ 63.1 ▲ 59.0 ▲ 154.4
12 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 19.7 3.4 24.3 ▲ 106.0 ▲ 59.5 ▲ 46.6 ▲ 239.9

 
Bリーグレポート:宮田豊夢
リーグ戦も終盤戦を迎え、現在トップを走る原田の麻雀に注目してみていこうと思います。
B1卓(西原、坂本、原田、山本)
東3局1本場 親・原田
四万五万六万六索六索六索八索九索三筒三筒  ポン発発発  ドラ七索
この形でテンパイしているところで、南家の山本は3フーロ、北家の坂本からリーチが入って、一発でつかまされた牌は七万、どちらに対しても非常に厳しい牌である。
回すことも可能であるが、原田は小考ののち七万を勝負。
その直後に七索をツモりあげた。
実際の点数の1,400オール以上の価値がある、非常に強い印象を感じました。
そして、小差のトップのまま迎えた2度目の親。
南3局 親・原田
二万三万四万六万六万四索五索六筒七筒八筒  チー三索 左向き二索 上向き四索 上向き  ドラ七筒
ここで再び2着目の坂本からリーチが入る。
一発でつかまされた牌は、またしても危険牌の五索
トップ目で勝負するにはきつい局面という印象もあるが、追加点もほしい局面でもあります。
原田はここでシャボ待ちに受けかえる打4を選択。
この選択がまたしても成功を収め2,900のアガリとなる。
このリードを守りきり、現在リーグ戦首位の座を譲らない。
点数以上に強い印象を感じる親番でした。
今後のリーグ戦でさらなる活躍を期待したい。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 39.5 17.1 48.9 15.1 36.8 ▲ 21.3 193.7
2 筒井 宏晶 19.7 55.9 27.5 3.0 ▲ 6.8 40.5 7.6 ▲ 8.6 138.8
3 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 ▲ 12.4 ▲ 8.7 ▲ 12.1 22.6 39.7 21.4 118.6
4 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 44.8 2.4 92.5 ▲ 39.9 44.9 ▲ 26.7 62.5
5 近野理智男 15.4 10.7 18.6 10.0 ▲ 40.5 ▲ 8.5 15.6 26.3 47.6
6 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 17.7 2.5 47.7 ▲ 4.0 62.2 20.1 40.3
7 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 33.2 ▲ 20.4 87.5 76.1 ▲ 4.2 ▲ 73.5 8.2
8 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 43.5 13.4 ▲ 44.0 ▲ 7.6 ▲ 0.0 10.6 4.7
9 中川  保 ▲ 43.0 46.0 19.6 ▲ 16.1 ▲ 23.2 2.2 ▲ 14.8 32.1 2.8
10 中野 孝治 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
11 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 6.3 10.6 ▲ 15.6 28.9 4.7 ▲ 5.3 ▲ 6.9
12 坂本 誠裕 22.5 18.1 2.4 23.5 ▲ 58.8 ▲ 42.5 ▲ 14.6 16.0 ▲ 33.4
13 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 0.2 2.4 ▲ 76.8 6.5 ▲ 35.8 27.9 ▲ 81.4
14 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 ▲ 63.5 1.3 17.2 ▲ 71.8 ▲ 48.3 33.9 ▲ 120.7
15 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 57.0 ▲ 40.7 ▲ 27.7 25.2 ▲ 45.2 15.6 ▲ 146.2
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 18.2 ▲ 21.3 ▲ 8.3 ▲ 42.8 ▲ 48.6 ▲ 71.5 ▲ 298.5

 
C1リーグレポート:川上直也
関西プロC1リーグは第3節を迎え、いよいよ折り返し地点。
そろそろ昇級、下級の分かれ目が見えてくる大切な節目。
今回は上位者の揃う卓からレポートしたいと思います。
4回戦 稲岡 西村 赤木 高谷
東場1、2、3局と静かな立ち上がりから
東4局 北家 赤木5巡目。
一索三索五索七索七索一筒二筒三筒四筒六筒七筒八筒九筒  ドラ七索
7巡目二索をあっさり引いてヤミテンから次巡五筒で2,000・4,000ツモアガリ。
この日の赤木の好調さを表しているようです。
次局、南1局 親・稲岡
この日の稲岡は調子がイマイチ。最後の親番で打点を叩きたい所です。
西家 赤木 第一ツモ時
二万四万四万八万二索三索四索九索九索二筒三筒三筒六筒八筒  ドラ六筒
5巡目以下から八索切りリーチ。
二万三万四万二索三索四索八索九索九索一筒二筒三筒六筒六筒
北家・高谷
六万六万七万二索三索四索八索八索四筒五筒五筒六筒七筒
この形から赤木のリーチ宣言牌の八索をポン。打七万でテンパイとします。
6巡目の稲岡の形は
三万五万五万六万四索五索六索七索九索三筒四筒四筒六筒
ここで四万を引いてきた。
牌構成から見ても、八索のポンから通りやすいと思われる打九索としたが、これが放銃となった。
赤木はさらに5,200加点し、この半荘を勝ち取る。
今節大きくプラスとしてトータル2位まで浮上してきました。
第3節を終えて、プラス上位6人が30ポイント差の中にひしめく混戦模様となり、最終節まで目の離せない展開となりそうです。
私も1つのミスに泣くことのないよう、昇級をかけて残り2節頑張りたいと思います。
C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 川崎 諒介 5.4 33.9 33.7 73.0
2 赤木 由実 7.8 3.7 61.3 72.8
3 高谷 圭一 27.9 32.6 4.6 65.1
4 稲岡 ミカ 38.2 43.4 ▲ 20.4 61.2
5 松永 侑己 3.8 ▲ 28.2 77.6 53.2
6 川上 直也 40.3 21.9 ▲ 21.8 40.4
7 下村 学 ▲ 40.4 27.4 41.9 28.9
8 富田 淳一 ▲ 16.1 ▲ 12.8 46.7 17.8
9 山室 太二 ▲ 21.0 24.9 0.2 4.1
10 三好 直幸 43.8 ▲ 23.1 ▲ 26.5 ▲ 5.8
11 後藤 俊孝 3.7 ▲ 34.4 16.7 ▲ 14.0
12 西村 友和 33.4 ▲ 24.5 ▲ 45.5 ▲ 36.6
13 丸山  直 ▲ 63.7 37.3 ▲ 34.6 ▲ 61.0
14 吉本 卓矢 ▲ 7.2 ▲ 37.8 ▲ 30.3 ▲ 75.3
15 秋山 淑子 ▲ 47.4 25.5 ▲ 97.1 ▲ 119.0
16 田村  豊 ▲ 28.5 ▲ 90.8 ▲ 7.5 ▲ 126.8

 
C2リーグレポート:大橋慶一郎
今節よりレポート担当となります大橋慶一郎です。
皆様に臨場感あるレポートを送り届けられますよう頑張らせていただきます。
今節で気がつけば3節目となり、折り返し地点でもあり、分岐点でもあります。
前節では吉田が+100Pオーバーの高得点を叩き首位に躍り出た。
1卓 永田、長尾、辰巳、大橋
この卓では順調にスコアを伸ばしている永田が大きなプラスを叩く展開となりました。
1回戦で終盤に立直をかけ、流局すると思いきや素晴らしいアガリを見せました。
四万五万六万四索五索六索三筒三筒三筒四筒五筒五筒六筒  ツモ四筒
この手をハイテイで上がり切り3,000・6,000
2回戦では東2局で長尾が5本場を積み、5万点を超えた。
しかし、好調の永田がこれを追いかける!
最終的に1卓では永田がトータルで
+41.4Pを記録し昇級へ一歩近づく結果となりました。
2卓ではかなり荒れた展開となったようです。
ここでは、木下が凄い勢いをみせてポイントを叩き、浮上してきました。
前節好調だった吉田がこのあおり受け、苦しくもマイナスになりました。
また、伊原も昇級ラインに浮上してきました。
残りの節も後2回。次で最終節の組み合わせも決まる大切な節目になります。
昇級を目指す為に点数を取りに行く者、安全圏内で抑えの麻雀を打つ者、または圏内のプレーヤーからポイントを取りに行く者。
各プレーヤーが様々な思惑を持ち挑むことになるであろう。
私もまだまだ昇級が見えるラインにいる。
若いプレーヤーに負けず最後まで粘りたいと思います。
C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 小西 輝彦 21.5 83.8 47.6 152.9
2 吉田 圭吾 49.6 109.1 ▲ 8.2 150.5
3 伊原 達矢 76.2 2.3 30.5 109.0
4 永田 知也 9.6 40.0 41.4 91.0
5 山神 剛 36.7 ▲ 24.0 64.1 76.8
6 木下 恭子 ▲ 24.7 42.7 41.5 59.5
7 大橋 慶一郎 ▲ 7.2 21.9 15.4 30.1
8 城 裕介 21.3 0.0 0.0 21.3
9 長尾 浩平 4.5 60.8 ▲ 45.1 20.2
10 只野 真理子 5.1 ▲ 32.3 22.7 ▲ 4.5
11 赤木 里恵 22.7 ▲ 14.6 ▲ 14.0 ▲ 5.9
12 鎌田 周平 7.7 ▲ 4.4 ▲ 27.4 ▲ 24.1
13 田中 悠紀夫 ▲ 26.1 0.0 0.0 ▲ 26.1
14 大久保 朋美 21.1 ▲ 32.9 ▲ 24.3 ▲ 36.1
15 土田 小緒里 ▲ 3.1 6.8 ▲ 40.3 ▲ 36.6
16 辰巳 晴基 ▲ 13.2 ▲ 13.9 ▲ 11.7 ▲ 38.8
17 谷上 脩平 29.5 ▲ 41.7 ▲ 40.6 ▲ 52.8
18 長野 恵美 ▲ 19.4 ▲ 37.1 ▲ 1.5 ▲ 58.0
19 坂上 優 ▲ 79.6 17.2 ▲ 4.7 ▲ 67.1
20 辻井 稜真 ▲ 53.0 ▲ 40.6 18.2 ▲ 75.4
21 前川 憲一 ▲ 34.3 ▲ 87.4 ▲ 15.5 ▲ 137.2
22 高橋 正人 ▲ 49.9 ▲ 78.7 ▲ 71.1 ▲ 199.7