関西プロリーグ レポート

第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第6節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉

A1卓:花岡、横山、辻本、中川
A2卓:藤川、仁科、佐々木、上村
A3卓:米川、貫上、勝間、堀

リーグ戦、後半戦スタート。決定戦に進む3名は誰か。
これからが本番となる。

A1卓は、私辻本が入っていた卓。
調子が悪く、浮いたのは一度だけで、1人沈みのラスなど苦しい展開であったが、▲37.1Pで耐えたという感じであった。
5節終了時のトップであった横山も、▲48.7Pと苦しみ、中川も▲3.1Pと少しマイナス。

今節は、花岡が前太閤位の貫禄を見せて1人で+88.9Pと大爆発だった。
特に4回戦目は起家から連荘し、持ち点が6万点を越えていた。
連荘中に、私も跳満の手をテンパイして向かっていったが、返り討ちにあってしまった。
本人に感想を聞くと、押し引きは出来ていたが、ミスもあったようだ。
これでようやくプラスになって、追い上げてくるだろう。

A2卓、仁科の打ち筋を観戦した。
4回戦目、ラス前仁科は南家持ち点33,000の2位。
巡目が進み1シャンテンの形は

一索一索二索三索四索五索六索一筒一筒一筒北北発  ドラ南

しかし、上家と下家のマンズが高くツモが六万
あっさりと1シャンテンの形を捨て一索を払う。
その後、ドラの南をツモ、八万もツモって手が完全に遅くなる。
15巡目の形が

六万八万二索三索四索四索五索六索一筒一筒一筒南西

次の巡で七万をツモって南単騎のテンパイに。
そのまま流局し仁科と下家が南単騎のテンパイで終わった。
常に前を向く仁科の打ち筋で、このように粘ってテンパイを取れるのは調子が良いのだと感じ、次のオーラスは案の定、親満をツモってトップで終了した。

2卓のトータルも、その仁科が+85.9Pと1人浮きだった。

A3卓は貫上が、東1局1本場、親番で大三元をアガったらしく、この卓も貫上の1人浮きで+133.4Pとこちらも大爆発。
5節終了時点のプラスは4人だったが、4人ともマイナスで6節目に爆発した花岡、仁科、貫上もプラスになり、今後の決定戦への切符争いが楽しみだ。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 40.9 ▲ 18.4 48.1 ▲ 48.7 103.4
2 米川 基紀 27.9 26.7 60.0 ▲ 2.3 3.1 ▲ 19.5 95.9
3 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 6.6 ▲ 31.3 29.6 133.4 64.9
4 藤川 議次 62.9 4.0 18.9 44.2 ▲ 41.5 ▲ 29.7 58.8
5 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 13.2 ▲ 6.9 56.4 ▲ 37.1 48.9
6 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 ▲ 82.5 12.9 ▲ 0.8 88.9 35.1
7 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 4.4 34.8 ▲ 28.0 85.9 7.5
8 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 42.2 ▲ 24.5 ▲ 65.0 ▲ 3.6 ▲ 32.3
9 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 ▲ 7.9 ▲ 24.5 ▲ 44.4 ▲ 3.1 ▲ 55.3
10 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 13.9 10.5 35.2 ▲ 7.9 ▲ 69.9
11 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 19.7 3.4 24.3 ▲ 106.0 ▲ 133.8
12 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 40.2 ▲ 18.9 ▲ 18.0 ▲ 53.6 ▲ 146.2

 

 

Bリーグレポート:宮田豊夢

リーグ戦も後半を迎え順位争いが激しくなってくるところです。

Bリーグ3卓(延原、坂本、吉田、掛樋)
Cリーグ昇級から勢いのある親の吉田に勝負手の好テンパイが入る。

東3局2本場

三筒四筒五筒六筒六筒六筒七筒  チー八筒 左向き七筒 上向き九筒 上向き  チー二筒 左向き一筒 上向き三筒 上向き  ドラ八索

絶好の4面チャン待ち、これをものにして4,200オール。
次なる3本場、吉田に独走を許したくない掛樋が、
東3局3本場

四万五万六万二索三索四索四索五筒六筒六筒七筒七筒八筒  ツモ一索  ドラ七筒

1,600・2,900、この手をアガリ吉田の独走を阻止した。

南3局、追加点がほしい親の吉田には、早い手が入っていたのだが、注目は掛樋の手牌。

三万五万二索二索四索五索五索四筒五筒五筒六筒六筒七筒

ここに三万を引いてき、七対子の1シャンテンにとるのか、それとも順子形の1シャンテンで行くのがいいのか悩ましいところだ。
私なら順子形を確定させて打五索としたいが、掛樋は打五を選択。

これが次巡ツモ四索で見事テンパイ。
この手を実らせて、

三万三万二索二索四索四索五索五索五筒五筒六筒六筒七筒  ツモ七筒

1,600・3,200、トイツ場を読み取った実に好感触のアガリであった。

ここで掛樋と吉田の差は6,200点。
上昇気配のオーラスの親の掛樋だが、突如としてピンチは訪れる。
3着目の延原から4巡目のリーチが入った。

延原としては浮きを確保したいところである。

三万三万六万七万八万二索三索四索三筒三筒四筒四筒五筒  ロン五筒

7,700点この手で延原が2着に浮上する。
昇級・降級争いも激しくなってくる後半戦。
実に楽しみなリーグ戦が続きそうです。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 39.5 17.1 48.9 15.1 178.2
2 筒井 宏晶 19.7 55.9 27.5 3.0 ▲ 6.8 40.5 139.8
3 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 33.2 ▲ 20.4 87.5 76.1 85.9
4 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 ▲ 12.4 ▲ 8.7 ▲ 12.1 22.6 57.5
5 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 44.8 2.4 92.5 ▲ 39.9 44.3
6 近野理智男 15.4 10.7 18.6 10.0 ▲ 40.5 ▲ 8.5 5.7
7 中野 孝治 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
8 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 43.5 13.4 ▲ 44.0 ▲ 7.6 ▲ 5.9
9 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 6.3 10.6 ▲ 15.6 28.9 ▲ 6.3
10 中川  保 ▲ 43.0 46.0 19.6 ▲ 16.1 ▲ 23.2 2.2 ▲ 14.5
11 坂本 誠裕 22.5 18.1 2.4 23.5 ▲ 58.8 ▲ 42.5 ▲ 34.8
12 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 17.7 2.5 47.7 ▲ 4.0 ▲ 42.0
13 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 0.2 2.4 ▲ 76.8 6.5 ▲ 73.5
14 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 ▲ 63.5 1.3 17.2 ▲ 71.8 ▲ 106.3
15 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 57.0 ▲ 40.7 ▲ 27.7 25.2 ▲ 116.6
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 18.2 ▲ 21.3 ▲ 8.3 ▲ 42.8 ▲ 178.4

 

 

C1リーグレポート:川上直也

これから半年間、関西プロC1リーグのレポートを務めさせていただきます川上です。
初めてのレポートですので、何分不慣れで拙い文章、内容になるかと思いますが、何卒お許しください。

関西プロC1リーグは16人の構成ではありますが、半期ごとに6人が入れ替わりますので、1回の大きなマイナスが降級を招く恐れがある厳しい階級とも言えます。

まずは初戦、出来るだけプラスで終えたいところです。

今回は上位プラス者2名が出たC1の2卓を中心にレポートして行きたいと思います。
4回戦とも、各半荘トップ者は親満や子の跳満をアガリ、高打点を叩いてトップを勝ち取る流れでありました。

1回戦 丸山 川上 下村 三好
東場は静かなスタートとなり、あまり点差の開いてない状態から、
南2局、南家の下村がリーチ。

四万五万六万七万八万九万七索八索四筒四筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ八万  ツモ九索

高めの九索で跳満をツモアガリ決着をつけました。

2回戦、1回戦大きくマイナスを叩いた川上が
南2局、東家でリーチから

五万五万九万五索五索一筒一筒七筒七筒西西白白  リーチ  ツモ九万  ドラ九万

跳満をツモアガリ、これを機に連荘を重ねて大きなプラスでこの半荘を終えました。

3回戦、半荘が終わってみれば、各者が均衡していたと思える勝負でしたが、
東3局

二万二万三万四万二索三索四索六索七索八索二筒三筒四筒  ロン二万  ドラ七万

西家の川上が東家の三好より7,700を出アガリし、三好をかわして辛くもトップを取りました。

4回戦は、東1局で勝負が決まってしまったと言ってもいいぐらいの、三好の1人舞台となりました。

一万一万一万三万三万五万六万七万八万九万  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き  ロン七万

北家の下村より11,600の出アガリを皮切りに、早い巡目での先制リーチが続き、着実にアガリを重ね、気がつけば本場が6本、6万点超えとなり、そのまま点数を維持したまま逃げ切る形となりました。

終わって、振り返ってみると、C1の2卓は4回戦とも高打点のアガリが随所で見受けられた勝負となりました。一発、裏ドラなしのAルールにて、これだけ高打点のアガリが飛び交うということは、それだけ相手にチャンスを与えてしまう手組をしている事の表れだと思います。

私も自分で気づいただけで3つ程、これは確実にミスしていると思うところがありました。
次回からはもっと集中して、攻守のバランスを吟味し、常に冷静に闘牌できるよう心がけ、納得できる勝負をしたいと思います。

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 三好 直幸 43.8 43.8
2 川上 直也 40.3 40.3
3 稲岡 ミカ 38.2 38.2
4 西村 友和 33.4 33.4
5 高谷 圭一 27.9 27.9
6 赤木 由実 7.8 7.8
7 川崎 諒介 5.4 5.4
8 松永 侑己 3.8 3.8
9 後藤 俊孝 3.7 3.7
10 吉本 卓矢 ▲ 7.2 ▲ 7.2
11 富田 淳一 ▲ 16.1 ▲ 16.1
12 山室 太二 ▲ 21.0 ▲ 21.0
13 田村  豊 ▲ 28.5 ▲ 28.5
14 下村 学 ▲ 40.4 ▲ 40.4
15 秋山 淑子 ▲ 47.4 ▲ 47.4
16 丸山  直 ▲ 63.7 ▲ 63.7

 

 

C2リーグレポート:城裕介

皆様はじめまして、城裕介と申します。
プロになって2年目で、レポートを書かしていただけるなんて思ってもいなかったので正直緊張しています。
皆様の納得するような文章をかけないかと思いますが、それでもこれをいい機会だと思い勉強さしていただきます。宜しくお願いします。

さて、対局の一戦で何を切ればいいのか?で、印象的に残っている場面があったのでそれを紹介したいと思います。
東4局、東家、23,300点持ち、3巡目牌姿は

六万六万六万八万八万九万八索九索二筒二筒五筒六筒七筒八筒  ドラ四筒

場況はトップが33,000点前後でまだ平場ともとれる状況。
僕とは打牌が違っていたので興味をもちました。
僕の打牌は二筒1枚外し。理由は678、789のサンショクとピンズの一通をまだ追いたいからです。
少しスピード的な遅さを感じますが、3巡目なのですべてを追いながらせっかくの好牌姿、高打点を目指したいと思います、が。このプロが選択した打牌は八万、789の三色に設定したようです。
先に結果を言いますと、9巡目に七索をチーして、

六万六万六万八万九万五筒五筒七筒八筒九筒  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き

この形で11巡目に1,500点出アガリ。
これはこれで素晴らしいと思います、親の連荘を考えた事など素直に勉強になりました。
色々考えた結果、やはりマジョリティが八万なのかなっと思いました。

やはり麻雀って奥が深いなぁっと素直に感じました。
因みに皆様は何を切りますか?

二筒を選択する方は3兎追いで結局なにも成就しない。八万選択なら1,500点出アガリ。
ほかの打牌選択は九万?それとも九索?難しいところです。

麻雀は色々考え方があります、もっと色々な人の打牌を勉強し、上達していけたらいいなと思いました。
第2節はもっとC2リーグの素晴らしい打牌紹介をできたらいいと思います。

さて、成績のほうですが1位は攻守ともにバランスとれた伊原。
その次からは平らな感じになっております。

まだ1節目が終わったところなのでどうなるからわかりません。
後4節、前期は最後の5節目で大逆転など、色々あったので気を抜かずに僕も昇級できたらと思います。
前期とちがい、後期は3名昇級なので、誰が昇級できるか熱い戦いになりそうです。

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 伊原 達也 76.2 76.2
2 吉田 圭吾 49.6 49.6
3 山神 剛 36.7 36.7
4 谷上 脩平 29.5 29.5
5 赤木 里恵 22.7 22.7
6 小西 輝彦 21.5 21.5
7 城 裕介 21.3 21.3
8 大久保 朋美 21.1 21.1
9 永田 知也 9.6 9.6
10 鎌田 周平 7.7 7.7
11 只野 真理子 5.1 5.1
12 長尾 浩平 4.5 4.5
13 土田 小緒里 ▲ 3.1 ▲ 3.1
14 大橋 慶一郎 ▲ 7.2 ▲ 7.2
15 辰巳 晴基 ▲ 13.2 ▲ 13.2
16 長野 恵美 ▲ 19.4 ▲ 19.4
17 木下 恭子 ▲ 24.7 ▲ 24.7
18 田中 悠紀夫 ▲ 26.1 ▲ 26.1
19 前川 憲一 ▲ 34.3 ▲ 34.3
20 高橋 正人 ▲ 49.9 ▲ 49.9
21 辻井 和也 ▲ 53.0 ▲ 53.0
22 坂上 優 ▲ 79.6 ▲ 79.6