関西プロリーグ レポート

第14期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 最終節レポート

Aリーグ:仁科健一郎

1年間のリーグ戦も最終局面を迎えた。
決定戦進出は3名、上位4名が約40ポイント差でひしめきあう混戦模様となっており、その下も上位との直接対決なので点数次第ではひっくり返すチャンスなので圏内の人は4位以下との差を考えつつ局を早く流したい、逆に4位以下の人はとにかく連荘して点数を稼ぎつつ上位を引きずり落としたい。

1卓は上村、西原は大幅なプラスを、仁科も別卓の状況がわからない以上プラスを取りに行きたいそんな前がかり気味な展開を貫上がしっかりと捌いて1回戦目トップをとると、2回戦以降は貫上の独壇場となった。
その中貫上に手痛い放銃を何度かくらうが要所で上がりを拾えた仁科が3回戦終了時点で微量のマイナスで耐える形となった。

2卓は決定戦圏内の花岡と下から捲りに来ている佐々木が、藤川を集中放火で2回戦終了時点で藤川が苦しい展開となった。
続く3回戦も勝間がトップをとり藤川は更に窮地に立たされる形となり、ここで3回戦終了時点での点数状況が発表された。
3位仁科と4位藤川との差が82.8ポイント差で最終4回戦を迎えた。
こうなると仁科は局を進める事に専念し決定戦の椅子を死守した。

結果、貫上、花岡、仁科が決定戦に進出し、ここに前年度王者の横山を加えて本年度の太閤位を決める戦いとなった。

 

Bリーグ:森下恭好

1年に渡るリーグ戦もいよいよ最終節となりました。
9節終了時点のポイントは以下の通りです。

1位森下 254.8P
2位坂本 111.7P
3位山中 81.9P
4位中安 44.5P
5位松永 23.3P

今年は去年のポイント状況と似たような形になりました。1位で最終節を迎えましたが常に挑戦者の気持ちで対局にのぞみました。
最終戦(起家から、松永、山中、森下、吉本)
山中のボーダーは60.000万点のトップ条件
手を作るがアガリに結びつかなかった。この半荘も苦しい展開のまま終了となった。
別卓では坂本が卓内トップでポイントを追加して半荘を終えていました。
これでAリーグ昇級は私と坂本プロになりました。
レポートは今回で最後となります。1年間ありがとうございました

 

C1リーグ:辻井和也

今回は後期の第5節で最終節を迎えることとなりました。
昇級枠は2名で、トップの吉田(圭)が162.5Pと頭ひとつ抜け出し、それを城118P、赤木(由)94.7Pが続き2枠を争う熾烈な戦いが繰り広げられました。
そんな中、C1リーグ後期第5節の組み合わせは以下のとおりとなりました。

1卓 後藤・吉田(圭)・辻井・赤木(由)
2卓 川上・伊原・城・大橋
3卓 山神・長尾・秋山・中野・木下

1卓では、上位2名はできる限りプラスを伸ばし下位2名は上位をたたき大きなプラスポイントが必要になってくる苦しい条件の中、3回戦が終了し下位2名が大きなポイントをとる事ができず吉田(圭)143.8P・赤木(由)93.6P・辻井11.9P・後藤10.6で4回戦を待ちます。

2卓でも大きくポイントが変動することなく3回戦が終了し、城123.6P・大橋39.1P・伊原36.4P・川上▲2.4Pとなり、3回戦終了時で他卓者のポイント状況を把握する事ができない中、上位3名で2枠を争う4回戦となりました。
結果、吉田(圭)はトップで終了し昇格を確定させ、残りの1枠は城が何とか逃げ切り昇格を勝ち取りました。
来期より又、新たな戦いが始まりますが、昇格した人、降格した人もそれぞれ課題と目標を持って関西レベルの向上に取り組んでほしいと思います

 

C2リーグ:冨田淳一

冬のひんやりとした空気の中、最終節の日を迎えました。
前節までの上位陣のポイントを確認すると、
冨田+68.2P、赤木+59.P0、丸山+53.1P、三好+43.3P、大久保+42.8P

となっており、非常に混戦模様です。

3卓 高橋(悟)・坂上・辰巳・只野・南田・土田

坂上と土田が持ち前の攻撃力を発揮し、大きくポイントを伸ばしました。
残念ながら首位争いには参加できませんでしたが、来期での活躍に期待したいです。

2卓 赤木・三好・長野・高橋(正)
トータル4位スタートの三好が、1回戦から1人浮きのトップを取るなどポイントを伸ばし、最終の4回戦開始時には、トータル首位に位置していました。
また、赤木は、3回戦でトップを取り、こちらも首位争いに残った模様です。

1卓 冨田・丸山・大久保・前川
トータル首位スタートの冨田は、2連続ラスの苦しい展開でしたが、3回戦でトップを取り、何とか首位争いに残った感じです。
一方、首位争いを展開中の丸山と大久保は、ラスを引かない麻雀でポイントを大きく減らすことなく進め、3回戦を終了しました。

最終節3回戦終了時のポイントは、
三好+64.0P、大久保+58.6P、丸山+54.9P、赤木+52.4P、冨田+42.0P
となり、混戦に拍車が掛かっております。

2卓は、赤木が三好のポイントを上回り、卓内トップの成績となりましたが、優勝へはあと一歩届きませんでした。
一方1卓は、東場こそ冨田がリードを奪いましたが、南場に入ると丸山、大久保の攻めが勢いを増し、事実上2人でのトップ争いとなりました。
最終南4局、丸山は跳満のツモアガリ以上で卓内トップが見える局面まで来ましたが、結果はノーテンで終了し、大久保の優勝が決まりました。

大混戦となった今期のC2リーグですが、振り返ってみると、苦しい局面でも、大きく崩れることなく的確に麻雀を打ち続けたのが大久保だったと思います。
最後に大きな拍手と、「おめでとう」の言葉を彼女に送ることで今期のC2リーグの幕を閉じたいと思います。半年間、ありがとうございました。