北関東プロリーグ レポート

第8期北関東リーグ 準決勝&決勝レポート

 

準決勝 半荘3回戦(各卓上位2名勝ち上がり)

1卓(沢崎・小川・福田・渡部)
1回戦、東場から小刻みにアガリを重ねる沢崎に福田、渡部がなんとか食らいつき、小川の1人沈みに。

1回戦成績
沢崎+18.0P 小川▲29.9P 福田+4.6P 渡部+7.3P

2回戦、積極的に仕掛ける福田に対応して上手く打ち回していた小川、渡部だったが、アガリが遠い苦しい展開になる。

2回戦成績
福田+19.4P 沢崎+8.2P 渡部▲9.5P 小川▲18.1P

2回戦終了時
沢崎+26.2P 福田+24.0P 渡部▲2.2P 小川▲48.0P

3回戦、東2局に渡部とのリーチ合戦を制し、福田が3,900は4,000オールをアガる。
これで福田はほぼ決勝当確となる。

2回戦まで苦しい状況が続いていた小川だったが、最後に意地を見せる。
2,000・4,000は2,200・4,200から始まり、渡部から8,000、そしてヤミテンで16,000と大物手を連発させる。
オーラスの親番では、かわしに掛かる沢崎に、

一索二索五索五索五索五索六索七索八索八索中中中  ドラ発

これをリーチでカブせるが流局。
次局1本場では苦しそうな配牌からメンホンチートイの1シャンテンまでこぎつけたが、テンパイできずに終局となった。

3回戦成績
沢崎▲11.3P 福田+11.8P 渡部▲34.8P 小川+35.1P

トータル
福田+35.8P 沢崎+14.9P 小川▲12.9P 渡部▲37.0P

決勝進出者:福田・沢崎

2卓(吉田・元木・小林・内野)
1回戦、吉田は開局に1,000オールをアガリ、重要な局面でのリーチ合戦を制するなど上々のスタートをきった。

1回戦成績
吉田+29.7P 元木+7.6P 小林▲13.6P 内野▲23.7P

2回戦、終始子場の展開を元木が1人浮きでまとめる。

2回戦成績
内野▲1.9P 吉田▲10.1P 元木+16.3P 小林▲4.3P

2回戦終了時
元木+23.9P 吉田+19.6P 小林▲17.9P 内野▲25.6P

プロ2人が優位な立場で始まった3回戦、東1局に吉田が6,000オールをツモアガリほぼ決勝当確となる。
ここから残り1つの椅子を争う戦いになるのだが、内野が親番で2,000オール、2,100オールとアガリを重ね次局にはドラポンから2,000・3,900を引き元木に迫る。
小林もラス前に8,000をアガリオーラスの親番を持ってくるが、最後は吉田がアガリきった。
元木はまさかのハコラスで敗退となってしまった。

3回戦成績
吉田+12.4P 内野+22.3P 元木▲39.8P 小林+5.1P

トータル
吉田+32.0P 内野▲3.3P 小林▲12.8P 元木▲23.5P

決勝進出者:吉田・内野

 

 

 

決勝戦 半荘4回戦

1回戦(起家から 吉田・沢崎・福田・内野)

東1局、誰もが先取点を取りたいところに7巡目、沢崎から先制リーチが入る。
吉田も仕掛けて追いつくがここは沢崎に軍配があがる。内野から3,200。

東2局、吉田の牌姿は、

九万九万四筒五筒六筒六筒八筒三索三索四索西北北  ドラ西

ここから自風の北を2枚ともふかすと次巡、西を重ね七対子に向かう。
その後も上手く牌を重ね、リーチまでこぎつけるが流局となる。
東3局、12巡目に内野は、

一万二万二万三万四万五万六万一筒一筒五筒六筒四索六索 ツモ七筒 ドラ二万

ここから打六索とする。
次巡、ツモ八万四索
次巡、ツモ七万ときて二万切りリーチとするが、沢崎にヤミテンでの2,000に捕まってしまう。
東4局、序盤から場が一気に動き出す。
3巡目に福田がオタ風の西から仕掛けると5巡目には沢崎が六筒をポン。
この時私は沢崎の手に力が入っているように感じた。
そして15巡目沢崎の手が開かれる。

五万五万五万二索二索三索五索  チー六索七索八索  ポン六筒六筒六筒  ツモ四索  ドラ五万

この2,000・3,900を力強く引きアガる。
次局は福田が、得意の仕掛けから8,000をアガリ、南3局には内野が13巡目に、

一万二万三万三万四万五万六万七万発発中中中  ツモ八万  ドラ東

この2,000・4,000をアガリ、吉田の1人沈みでオーラスを迎える。
しかし吉田もここで意地を見せる。
内野の仕掛けに負けじと仕掛け返し、福田から7,700を討ち取り1人沈みを免れる。

1回戦成績
吉田▲18.4P 沢崎+21.9P 福田▲8.2P 内野+4.7P

2回戦(起家から 吉田・内野・沢崎・福田)
東1局、福田が5巡目に先制リーチを打つ。内野も1シャンテンから押すが福田の1人テンパイで流局。
次局は福田が積極的に仕掛けを入れ内野から1,000は1,300。
東3局、8巡目に沢崎は、

四万六万四筒四筒六筒六筒八筒一索二索三索三索五索五索  ツモ五索  ドラ八索

ここから打一索とする。
この後も吉田の仕掛けに対応しながら、13巡目に、

四万五万六万三筒四筒六筒六筒二索三索四索五索五索五索

これをしっかりとヤミテンに受けて内野から2,000をアガリ、続く1本場、2本場と流局。
3本場は内野がなんとかアガリ沢崎の親を落とす事に成功する。
次局は教科書通りの手順で沢崎が1,300・2,600。
やはり沢崎に付け入る隙はないのかと思われたが南2局、吉田にチャンス手が入る。
その吉田の配牌は、

六万七万二筒二筒二筒三筒四筒五筒六筒六筒九筒九筒三索  ドラ九筒

5巡目に二筒をポンすると、次巡に四筒をチーして、

二筒三筒四筒五筒六筒九筒九筒  チー四筒五筒六筒  ポン二筒二筒二筒

これを沢崎から四筒で討ち取り12,000。
しかしこの後も沢崎は冷静に打ち回し浮きをキープした。
内野はオーラスの7巡目に、

四万五万五筒六筒七筒二索三索四索四索五索六索八索八索  ドラ四万

このリーチを打ち、アガれば浮きに回れたのだが、流局してしまった。

2回戦成績
吉田+13.4P 内野▲14.3P 沢崎+5.2P 福田▲5.3P 供託1.0P

2回戦終了時
沢崎+27.1P 吉田▲5.0P 内野▲9.6P 福田▲13.5  供託1.0P

3回戦 (起家から 吉田・福田・沢崎・内野)
東1局、沢崎にチャンス手が入る。
4巡目に自風の西を仕掛けて、

一筒二筒二筒五筒七筒八筒八筒東東東 ポン西西西

この形。次巡に八筒をポンして満貫テンパイを入れる。8巡目には二筒を引き込み打五筒とし跳満のテンパイにとるが、ここで福田からリーチが入る。そして13巡目、沢崎のツモは三筒。だが一筒がフリテンになってしまうためツモ切りとする。が、次巡のツモは無情にも三筒。そしてこの局は福田がアガリきった。

このアガリで気分良く親番を迎えた福田は、1,500、2,900は3,200、5,800は6,400とアガリを重ねる。
東3局4本場はここまでずっと我慢していた内野が14巡目に、

三万四万五万五万六万七万五筒七筒五索六索七索東東

これをリーチして、ポンテンをとっていた吉田からアガリ、供託付きで7,400点の加点をした。
そして、福田の1人浮きで迎えた南3局1本場。親番の沢崎が早々に仕掛け2,000は2,100オール。
これで沢崎も浮きに回る。2本場ではトップ目の福田から2,900は3,500をアガリ、たった2局で沢崎がトップ目に立つ。
南4局4本場、この親でなんとか浮きに回りたい内野は14巡目、

二万二万二筒三筒四筒五筒六筒七筒一索三索五索六索七索  ドラ中

これをリーチ。ピンフのテンパイをしていた吉田から討ち取り連荘に成功する。
続く5本場は福田が、

三万三万二筒三筒四筒五筒五筒七筒七索八索八索八索九索  ドラ八筒

この牌姿から6巡目の六索をチーしてタンヤオに向かい、内野からアガリ、浮きをキープして最終戦に望みを繋いだ。

3回戦成績
吉田▲16.8P 福田+7.7P 沢崎+16.2P 内野▲7.1P

3回戦終了時
沢崎+43.3P 福田▲5.8P 内野▲16.7P 吉田▲21.8P 供託1.0P

最終戦は沢崎がこのまま逃げ切るのか、、、それとも他3人が意地を見せるのか、、、
小休憩の後、最終戦が開始される賽が振られた。

最終戦(起家から 福田・内野・吉田・沢崎)
東1局は内野が吉田から2,600をアガる。
次局は先程の放銃をものともしない冷静な打ち回しで、吉田が白単騎の七対子をリーチしてツモアガる。
東4局は福田が、

三万四万五万一筒一筒一筒八筒八筒二索三索五索六索七索  ドラ一筒

これをリーチして引きアガリ2,000・4,000。
このアガリで親番を持ってきた福田だったが、吉田に大物手が入る。

三索三索東北北白中  ポン四索四索四索  ポン南南南  ドラ三索

7巡目に白を重ね、9巡目に北をポンして、

三索三索白白  ポン北北北  ポン四索四索四索  ポン南南南

この倍満テンパイを入れる。
これに真っ向から勝負を挑む福田は、

三万四万五万三筒四筒五筒五筒六筒七筒一索二索中中

これをリーチとしたが、数巡後、福田の持ってきた牌は白、、、
吉田に16,000の放銃となってしまった。
次局、吉田は1シャンテンでターツ選択を迫られるが、これを間違えずに

二万三万六万七万八万五筒五筒五筒二索三索四索七索七索  ドラ二万

このリーチを9巡目に打つ。
だが中々ツモれない。流局か、と思われたがハイテイにいたのは四万
この2,000・4,000で吉田は5万点台の1人浮きトップ目に立つ。
親番を迎えた吉田は、もうひとアガリで沢崎を捲りトータルトップ目になるというところまできた。
しかし、沢崎はこの状況でも冷静に打ち回し、自力で吉田の親落としに成功する。

オーラスの点棒状況は、
福田16,100点 内野23,100点 吉田56,300点 沢崎24,500点

吉田の条件は沢崎から満貫を直撃するか、跳満ツモ。
だが最後は吉田も力尽きたかテンパイできずに流局となり、沢崎の優勝となった。

最終戦成績
福田▲18.9P 内野▲10.9P 吉田+37.3P 沢崎▲7.5P

トータル
沢崎+35.8P 吉田+15.5P 福田▲24.7P 内野▲27.6P 供託1.0P

4位:内野宏太(アマ)
「悔しいです。」と語ってくれた内野は終始丁寧な麻雀を見せてくれた。

3位:福田栄司(アマ)
話を聞くと2ヶ月前に入院をし、退院をしたばかりで久々の麻雀だったという。
しばらく麻雀を打っていなかったとは思えない積極的な攻撃を見せてくれた。

準優勝:吉田幸雄
「最後まで面白い麻雀だった。」とコメントしてくれた吉田は最後まで諦めない、粘り強い素晴らしい麻雀だった。

優勝:沢崎誠
「今日はとにかくツイていた。」とのこと。
だが沢崎は終始安定していてベテランらしい、優勝者らしい麻雀だったように思う。

 

まだプロになったばかりの私が今回、レポートを担当させて頂きました。
全てを伝えきれたかわかりませんが、最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。