九州プロリーグ レポート

第14期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第8節レポート

Aリーグレポート:藤原英司

A卓(青木×中尾×大和田×小車)
B卓(小川×柴田×新谷×安東)
C卓(塚本×福田×藤原×西原×浜上)

秋も一段と深まり、陽だまりの恋しい季節となりました。皆様はお変わりなくお過ごしでしょうか。
今回Aリーグのレポートを担当する事になりました、現皇帝位の藤原英司と申します。
最後までお付き合いくださいませ。

前回の浜上がそうであったように、ディフェンディングチャンピオンとして決勝の舞台に立ちたい、迎え撃つ立場でありたい、その為にも今回少しでも加点しておきたいと挑んだ第8節。

ちなみに私、現皇帝位でもあります。大事なことですので2回触れておきました。宜しくお願いします。
さて、第8節と言えばいよいよ終盤!と感じられる方もいるでしょうが、1半荘で例えるならば南2局。
まだまだ勝負はわからないと言った状況ではないでしょうか。

3位~9位まで混戦している現在のAリーグですが、後がない終盤ととらえる者、まだ南2局ととらえる者とでは今節の戦い方も変わってくるでしょう。

まずはA卓。
現在首位の大和田、3位・中尾、4位・小車、8位・青木の組み合わせ。
現在6位の私は、小車と中尾に注目した。

3回戦、青木の起親でスタート、大和田、中尾、小車の座順で中尾、小車の間で観戦することにした。
小車の手牌がこの日は縦に良く伸びている印象を受けた。こういった手牌の伸びには技術以外にもセンスも必要になってくる。必然と狙う役はトイトイや七対子などになっていたのだが、なかなかアガリには結びつかずにいた。

小車がドラの中を使った七対子のテンパイ。

一万一万二万三万三万四万四万九索九索八索八索中中  ドラ中

上家で親の中尾が、

五索五索八索八索一筒二筒三筒  ポン東東東  ポン西西西

この仕掛け。
2フーロした中尾の必要としていない二万単騎でのヤミテンだったのだが、この局を制したのは大和田だった。

六索六索六索六筒六筒南南南中中  ポン北北北  ロン六筒

8,000は8,900の中尾からのロンアガリ。
この大和田という男、Aリーグに上がってきてまだ4位以下に順位を落とした事がない。
周りが順位の変動をしている中、1節目から決勝の枠内で安定した麻雀をしている。
今回ゆっくりと観戦こそしてないが、アガリやテンパイ形で開かれる手牌にはしばし釘付けになる。
もちろん良い意味で、だ。

しかし、この日の大和田はこれまでの安定した麻雀とは一変し、3回のラスを押し付けられ今期、自身一番のマイナスを叩いた。それでも首位は変わらず、まだ頭1つ抜けていると言ったところだ。
卓内トップだった小車は、順位こそ落ちたが、残り2節で十分トップも狙える程点差を縮めた。

続いてB卓では、5位・柴田、7位・新谷、12位・安東、13位・小川の組み合わせ。
ここでは、降級に一番近い安東、小川に注目してみた。

今期、小川は4節でプラスを取っただけで、後は全てマイナスである。
特に5節からの崩れっぷりは「らしくない」の一言である。
普段、プライベートでもよく対局をする間柄なので、彼のらしくない不調に負けず踏ん張って欲しいと思う。

3回戦、新谷の起親でスタート、柴田、安東、小川の座順、安東、小川の間で観戦をすることにした。
南1局、小川にこのテンパイが入る。

一万一万二万二万八万八万二索二索四索四索一筒白白 ドラ西

一筒 は河に1枚、新谷が1巡目に切っている。親の現物を抱え、ドラの西でも持ってきたらと言うところだろう。
中盤、西家の安東がドラの西をスッと河に置く。見ればタンピン系のリャンシャンテンの手牌である。
西に重なりやアガリがないと判断したのか、ここらが放し時と決めたのだろう。ドラの西はなんの音沙汰もなく河に放たれた。そして他の誰もドラの合わせ打ちをしない。

すでに中盤である。小川にテンパイが入っているように、他家も手牌が整っていよう。当然、字牌のドラは数牌と違い、使い切るなら重ねるしかない。手牌に絡まないならば切り時を見誤ってはいけない。使いにくいドラを処理するならば安東が切った巡目に合わせるのが普通であろう。そうしない、そうなっていないのならば、残りが山にあると考えるよりも、誰かが使っていると考える方が自然だ。

観戦しながらドラの所在を想像していると、小川が切った七筒に新谷が「ロン、12,000」開かれた手にはドラが2枚あった。巡目が巡目だけに、とりあえず警戒をしていれば押す七筒じゃなかったように思う。

そのアガリで元気を得たのか新谷が続く1本場、九索切りリーチ。
小川が宣言牌の九索をポンして下記のテンパイを入れる。

一索一索二索三索四索六索七索八索中中  ポン九索九索九索  ドラ七筒

親のリーチに、前にでて行くが軍配は新谷に上がる。

二索三索四索四索五索五索五索八索八索八索西西西  ツモ四索  ドラ七筒

6,000オールのアガリである。
この日の新谷は、+100.2Pと1人浮きのトップをもぎ取り、順位も2位まで浮上した。

最後にC卓。2位・西原、6位・藤原、9位・浜上、10位・福田、11位・塚本の5人打ち。
今期は、西原とは2回目の対戦となった。去年もそうだったのだが、西原は大きく崩れることはなく手強い。
安定してポイントも持っている感じだ。当然マークする存在である。

強さの原因として私なりに考えてみた。おそらく自然体なのかなと、誰よりも自分の麻雀を打てているし、信じているのではないかと。「いつも勝っている麻雀のスタイルを、そのまま実行して勝っているんだよ」とか言われそうだ。

なので、今回はポイントの近い浜上をケアしつつ、西原にのびのびと麻雀はさせない事をテーマにしてみよう。そんなに上手く行くとは思わないが、西原が自分の麻雀を曲げてくれるようプレッシャーをかけれたらな、と考えて対局に挑んだ。

冒頭で触れた第8節をどう捉えるかについて少し話しを戻すが、今の私の状況ならば南2局くらいに思う。
それもオーラスに親を残した。可能性は無限だと信じたい。

1回戦、東場の親で軽くアガれた後の1本場。割と早い巡目にドラ暗刻のタンヤオを浜上からアガり、11,600は11,900。マークしている浜上からの直取りとなったが、実はこのアガリは紙一重で、2巡も前から浜上は国士無双のテンパイをしていた。河に2枚切れの白待ちなのだが、タンヤオドラ3の五筒八筒待ちのテンパイから白は止め切れる自信はない。

続く2本場、

一万二万三万一索二索五索六索七索一筒二筒三筒四筒四筒  リーチ  ツモ三索

これをアガリ、「3,900は4,100オール」
その後もツモに恵まれ、南入するころには60,000点を超えており1回戦目はトップを取ることができた。

2回戦目は浜上の大物手が成就する。

一万一万一万七万七万七万八万八万八万七索七索九索九索  リーチ  ツモ七索

リーチ後、一発でツモの四暗刻である。
16,000点の支払いをしたのは私であり痛い失点なのだが、浜上の強さに思わずニヤけてしまう。
南場の親番の頃には9,000点台の4着目、いいとこ無しの2回戦だったが、親番を活かす事ができ、原点復帰の2着で終えることができた。

3回戦目は抜け番、4回戦目は1人沈みの4着となり1回戦目で得たプラスもほとんどが削られる事となった。5回戦目は原点を割った3着で、トータル+8.3Pのプラスで終了したものの順位は少し下がり7位となった。

注目していた西原はというと、3回戦を終わって3連続4着の絶不調。ポイントも▲102.3Pもはき出していた。本人もビックリの成績だっただろう。私がマークしていたように、他の同卓者も当然マークしていたのだろう。

結果的に、全体で締め付ける事に成功したのかもしれない。しかし4回戦では親倍をツモ等、他にも見事な打ち回しで貫禄のトップ。▲80.5まで戻し、順位は1つ下げたがトータル3位で落ち着いた。

今回の対局は全体的に打点が高く、皆、勝負手をモノにしていた印象である。信念込めて育てた勝負手をぶつけてアガリきる。このレベルの対局は非常に楽しい。さぁ残り2節、混戦状態から抜け出し決勝の舞台に立てるのは4名のみ。最後のオーラスまで目が離せない勝負を期待したい。

第9節組み合わせ予定
A卓(大和田×西原×小車×藤原)
B卓(新谷×中尾×青木×浜上)
C卓(柴田×福田×塚本×小川×安東)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 大和田 篤史 40.3 27.3 ▲ 14.1 37.6 58.4 50.4 11.1 ▲ 47.5 163.5
2 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 62.0 59.6 ▲ 27.8 ▲ 34.1 ▲ 59.8 100.2 132.0
3 西原 亨 1.8 39.7 71.4 61.2 ▲ 52.9 ▲ 15.5 88.2 ▲ 80.5 113.4
4 中尾 多門 16.7 81.1 ▲ 51.8 ▲ 7.0 41.0 55.1 ▲ 21.6 ▲ 22.9 90.6
5 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 2.2 ▲ 46.7 56.6 39.1 ▲ 18.0 37.9 86.7
6 青木 胤道 35.8 4.6 21.9 ▲ 5.3 ▲ 35.8 ▲ 20.4 21.2 32.5 54.5
7 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 19.2 ▲ 13.6 50.1 ▲ 32.7 3.3 8.3 45.5
8 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 3.3 ▲ 26.5 ▲ 13.4 ▲ 7.0 ▲ 3.8 24.8 0.2
9 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 61.5 ▲ 14.3 46.5 9.7 ▲ 2.6 ▲ 74.6 ▲ 28.1
10 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 37.5 13.8 10.3 4.7 ▲ 65.8 32.7 ▲ 146.8
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 67.5 ▲ 83.6 ▲ 50.2 0.7 76.9 12.7 ▲ 176.4
12 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 5.3 26.0 ▲ 59.3 ▲ 40.3 ▲ 86.4 ▲ 2.7 ▲ 208.0
13 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.3 ▲ 2.2 ▲ 23.5 ▲ 11.7 17.3 ▲ 22.9 ▲ 214.1

決勝進出者 4名   降級者 2名
決勝進出&降級ライン:順位枠内に表示

 

Bリーグレポート:古本和宏

A卓(安永×山本×藤井×矢野)
B卓(服部×陣野×古本×川崎)
C卓(伊東×相本×鶴×石原×宮崎)
D卓(下山×福田×弘中×菊池×氷室)

今回、レポート担当させていただく事になりました、29期古本和宏です。
文章の拙さは九州でもトップクラスの私ですが、最後までお付き合いいただければと思います。
よろしくお願いします。

さて、中盤を迎えた九州後期Bリーグ。Aリーグ昇級や上位入賞を目指し、それぞれが思い描く、理想となるシナリオの軌道に乗せるためにも重要な1節となる。

現在首位の私は、Aリーグ昇級はもちろんだが今後に繋がるような麻雀を打とうと心に誓い卓に着いた。
今節の対局者は、川崎プロ・服部プロ・陣野プロ。

1回戦、服部が二索度アガってリードを広げる。そんな中、私は今回しっかりと手役を作って勝負しようと決め、服部に対抗する。

親の服部のリーチを受け、このテンパイを入れる

二索二索三索三索四索四索東南南西白中中  ツモ西  ドラ南

東待ちも白待ちもどちらも残り1枚。
ここで、打白として東待ちにするも、すぐに白をツモり、アガリを逃してしまう。
そしてツモ南。アガリ逃しの代償は大きかった。

シャンポン待ちに受けられるが、共に2枚切れのためツモ切ると服部の南単騎に放銃となり、7,700の失点。
このまま服部の1人浮きで終わる。

2回戦、ここも服部の勢いが止まらない。東場でまたもリードを奪われ3者苦しい展開に。
そんな中、私もまた大物手で対抗する。

一筒一筒四筒四筒九筒九筒東東西西北白発  ツモ白

どちらも1枚切れの北発だが、三元牌である分ロンアガリしにくいと思い、打発とし北待ち。
これがまたも痛恨のミスで、2巡後のツモが発でアガリ逃しをしてしまう。

そしてオーラス、親は服部。
今度はこちらの番と言わんばかりに12,000や6,000オールをアガリ続け、またも服部の1人浮きで終わる。

3回戦、今まで静かだった陣野が、門前で清一色・ピンフをツモアガリ、今度は陣野が1人浮きのトップを掴み取る。

4回戦、3回戦の勢いから陣野が大きくリードを奪い逃げ切りを図る中、アガリ逃しを続けた私にも手が入る。
親が仕掛けた直後にリーチ!

六万七万八万二索二索六索七索八索六筒八筒白白白

これを七筒でロンアガリし、迎えた南1局の親番の配牌が下の牌姿。

二万九万二索五筒六筒六筒東東南南発発中中

これをしっかりまとめて、

六筒六筒六筒南南南発発中中  ポン東東東  ロン発

この24,000のアガリで一気に浮上する。
このまま逃げ切りたかったが、オーラスに陣野が8,000をアガリ、再逆転され終局。

今節は4・2・4・2で▲22.8Pとなり、総合2位に落ちてしまった。
悔しかったが、服部や陣野の押し引きのハッキリした麻雀を思い返せば、負けて当然だと深く反省・・・。
次節以降に繋がるようしっかり稽古に励みたいと思う。

時間の都合上、他の卓の観戦が叶わなかったが、9位の菊池が大爆発!
+96.5Pを叩き、トータル+105.7Pで首位となった。
また、上位にいた藤井・宮崎・弘中もしっかりと加点した為、
1位~6位までが約28P差という大混戦の展開となった。

後期も残り2節。昇級2枠を争う熾烈なBリーグの戦いに今後も注目していただきたい!

Bリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 菊池 豪 プロ 84.8 ▲ 75.6 96.5 105.7
2 古本 和宏 プロ 86.2 41.8 ▲ 22.8 105.2
3 藤井 崇勝 アマ 60.4 23.1 21.6 105.1
4 宮崎 皓之介 プロ 49.9 33.2 18.6 101.7
5 弘中 栄司 テスト生 15.0 44.5 36.6 96.1
6 服部 学 プロ 25.2 8.5 44.2 77.9
7 下山 哲也 プロ 54.9 1.9 ▲ 52.6 4.2
8 相本 長武 アマ 9.7 ▲ 22.9 14.3 1.1
9 鶴 浩昭 プロ ▲ 45.7 60.6 ▲ 21.1 ▲ 6.2
10 藤岡 治之 プロ 19.8 73.0 ▲ 100.0 ▲ 7.2
11 石原 忠道 アマ ▲ 8.6 ▲ 34.6 9.1 ▲ 34.1
12 矢野 拓郎 プロ ▲ 60.9 30.5 ▲ 13.3 ▲ 43.7
13 陣野 良貴 プロ ▲ 39.0 ▲ 35.5 25.9 ▲ 48.6
14 福田 譲二 プロ ▲ 59.3 ▲ 30.6 5.6 ▲ 84.3
15 氷室 哀華 プロ ▲ 29.4 7.3 ▲ 86.1 ▲ 108.2
16 川崎 行広 プロ ▲ 100.0 21.5 ▲ 48.3 ▲ 126.8
17 山本 江利香 プロ ▲ 26.3 ▲ 108.1 ▲ 3.7 ▲ 138.1
18 安永 敏郎 アマ ▲ 79.9 ▲ 59.6 ▲ 25.6 ▲ 165.1
19 伊東 宏倫 プロ ▲ 59.8 ▲ 100.0 ▲ 20.9 ▲ 180.7

昇級者 2名   降級者 5名
昇級&降級ライン:順位枠内に表示
前期成績はこちら

 

Cリーグレポート:榎田賢二郎

A卓(濱田×柴田×高野×河野まや)
B卓(福嶋×北島×河野みのり×西川)
C卓(樋口×水町×大渕×友保)
D卓(藤瀬×進×永井×高末)
E卓(松本×松尾×久保×公文)
F卓(榎田×山本×吉田×佐藤×馬場)

Cリーグのレポートを担当します榎田賢二郎です。よろしくお願いします。
今節、どうしても注目してしまうのはテスト生の吉田である。
私は前節も彼女と同卓しており、彼女の打ち筋に興味を持っていた。
というのも、局の序盤に少考する場面を何度となく目にしていたからだ。
私はそれを「手役を両天秤に掛けていた手牌の分岐点であり、どちらかを見切る為の少孝」ではないかと推察していた。

そういった理由もあって、1回戦は抜け番であった私は吉田と、同じくテスト生の馬場の間に立って観戦していた。

東2局に、山本が3,900オールをツモり、好調な滑り出しを見せた。
対して吉田さんは思うように牌が来ず、悩ましい牌姿になる。

一万三万一索三索五索七索八索八索一筒二筒六筒六筒七筒  ツモ三万  ドラ北

ここで吉田さんは三万をツモ切りする。私ならば六筒切りだろうか。
123の三色はもちろんのこと遠くにソーズの一気通貫を見ている。
六筒切りでも三色になれば八索が、一気通貫になれば三万が雀頭となるので困ることはないと考えるからだ。

次のツモは四万。吉田さんは手広さを優先し一万を切る。さらにその次のツモで二万が入る。

二万三万四万一索三索五索七索八索八索一筒二筒六筒六筒七筒

嬉しいツモであるはずだが、一万を切ったばかりなので裏目を引いたかのような心境だっただろう。
ここで少考に入る。やはり私の推察通りここで両天秤に掛けていた三色を見切り、一筒二筒の塔子落としをするかと思ったのだが、彼女の選択は八索であった。

二万三万四万一索三索五索七索八索一筒二筒六筒六筒七筒

こうしておくと、ソーズの一気通貫はもちろんのこと、一万を引き戻した場合は三色が復活する。
私の推察はズレていた。彼女の少考は手役を見切る少考ではなく、両天秤を継続しまだ可能性を見据える為の少考だったのだ。あの時に六筒を切っていたならば、

二万三万四万一索三索五索七索八索八索一筒二筒六筒七筒

こうなり、このあとにソーズが伸びても雀頭候補がなくなってしまう。
飽くなき手役追及派の彼女の後ろから観戦すれば、感心させられることが多いだろう。
しかし、迷う牌姿になることは麻雀では本調子ではないということだろう。

吉田と同じく佐藤も牌の巡りが良くないのか、なかなか勝負の場に立てない。
そういった時は、人知れず大物手が入ってはいるのだが間に合わず、牌を流すことになり、本当に人知れないままになってしまうということが多いように思う。
しかし、周りは間に合わせてしまった時が恐怖だ。

三索局、親番で大物手をテンパイしていた佐藤はヤミを選択する。

七万七万八万八万九万七索八索九索九索九索一筒二筒三筒  ドラ八万

吉田が六万を切るがそれは見逃す。しかし山本が同巡に九万を切る。これはルール上、アガれない。
さらにその巡目に自分で六万をツモってしまう。
泣く泣く2,600オールで手牌を開く。表情は無表情だったが、悔しくない訳はないだろう。

Cリーグは今節でめまぐるしく順位が入れ替わったのではないだろうか。
私もなんとかトータルポイントがプラスになったので、残りの2節で力を出しきりたい。

Cリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 松本 路也 アマ 55.7 ▲ 27.1 109.6 138.2
2 進 栄二 プロ 14.4 29.5 34.3 78.2
3 吉田 彩乃 テスト生 43.9 38.7 ▲ 8.8 73.8
4 樋口 徹 プロ 23.6 29.1 12.7 65.4
5 福嶋 千春 テスト生 ▲ 23.3 28.4 56.9 62.0
6 柴田 祐輔 テスト生 14.3 1.2 46.0 61.5
7 佐藤 健治 プロ 50.9 ▲ 15.0 ▲ 0.9 35.0
8 松尾 樹宏 プロ ▲ 36.9 94.5 ▲ 23.3 34.3
9 西川 舞 プロ 40.2 10.5 ▲ 24.5 26.2
10 高野 翔太 テスト生 ▲ 54.5 109.6 ▲ 39.9 15.2
11 榎田 賢二郎 プロ ▲ 28.1 20.8 12.0 4.7
12 水町 慎一 プロ 0.0 ▲ 31.7 36.1 4.4
13 馬場 貴洋 テスト生 ▲ 44.4 ▲ 12.9 60.9 3.6
14 濱田 貴幸 アマ ▲ 35.0 8.7 26.9 0.6
15 大渕 俊介 テスト生 ▲ 10.8 23.7 ▲ 27.8 ▲ 14.9
16 藤瀬 恒介 アマ 3.6 ▲ 39.2 3.9 ▲ 31.7
17 永井 勝晴 テスト生 24.6 ▲ 28.0 ▲ 28.9 ▲ 32.3
18 北島 勇輝 プロ ▲ 22.1 ▲ 12.5 ▲ 5.9 ▲ 40.5
19 公文 寛明 アマ ▲ 54.3 ▲ 6.2 ▲ 1.0 ▲ 61.5
20 久保 真輝 アマ ▲ 12.4 4.1 ▲ 85.3 ▲ 93.6
21 河野 まや テスト生 ▲ 15.0 ▲ 54.2 ▲ 33.0 ▲ 102.2
22 高末 丈永 アマ ▲ 17.4 ▲ 79.2 ▲ 10.3 ▲ 106.9
23 友保 美香里 プロ ▲ 25.5 ▲ 67.9 ▲ 21.0 ▲ 114.4
24 河野 みのり プロ 4.9 ▲ 100.0 ▲ 26.5 ▲ 121.6
25 田中 悠紀夫 テスト生 ▲ 38.0 ▲ 16.9 ▲ 100.0 ▲ 154.9
26 山本 秋桜里 プロ ▲ 10.4 ▲ 100.0 ▲ 63.2 ▲ 173.6

昇級者 6名
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前期成績はこちら