九州プロリーグ レポート

第16期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第9節レポート

Aリーグレポート:柴田 祐一朗

A卓(大和田×藤原×小車×西原)
B卓(新谷×浜上×青木×中尾)
C卓(塚本×小川×柴田×安東×福田)

今回Aリーグレポートを書かせていただく28期生の柴田祐一朗です。よろしくお願いします。
九州プロリーグも今回を含め後2回。8半荘となり上位卓に入るためにポイントを叩かなければならない人、また降級争いをする人、それぞれがいつも以上に力のはいる第9節となった。
まずは、A卓。現在1位の大和田、3位西原、5位小車、7位藤原の組み合わせ。

上位4人までに入ることができれば出場できる決勝戦。100Pオーバーしているのは上位3人のみ、また4位~7位の差は50P以内の対決、ここで5位、7位の2人は上位である大和田、西原からポイントを奪いたいところである。
3回戦まで、3位であった西原は▲16.6、小車+27.5と西原と小車の順位が逆転している状態、1位の大和田はなかなかポイントを失わずに▲11.5という状態で、東3局、親:大和田、手牌は以下の状態。
七万八万六索八索一筒一筒三筒三筒三筒四筒六筒七筒八筒
から場に2枚目の七索が打ち出された。それに大和田は果敢にチーを入れ打四筒。ここに下家の小車は六万をすぐに持ってきてツモ切りし、大和田に1,500の放銃。
これがとても印象に残ったシーンである。このチーテンは賛否あるだろうがポイントの余裕がある大和田ならではの仕掛けに見えた。このあと大和田は連荘し3回戦はトップを勝ち取り今節は+0.5にまとめ上げた。3位だった西原は▲68.6大幅にポイントを減らし決勝戦の椅子から後退する形となった。それとは対照的にポイントを+66.0し、3位に浮上した小車。今年はマスターズを取っている小車にとっては皇帝位も手中に収めたいところだろう。現皇帝位の藤原は最終節に望みを託す形となった。

B卓。2位新谷、4位中尾、6位青木、8位浜上の卓、ここは是非とも大きなプラスがほしい青木、浜上と現在4位であるが5位以下とあまりポイント差のない中尾、前回大きなプラスを勝ち取り勢いそのままで行きたい新谷の卓。
1回戦南1局、親:新谷の配牌は下記のような勝負手が入った。
一万二万三万八索九索四筒九筒九筒東東白白中  ドラ中
すぐに、
一万二万三万東東中中  ポン九筒 下向き九筒 下向き九筒 下向き  ポン白白白
となり12,000のテンパイが入った。ここで、
六万六万二索三索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒中 
中尾がこの形からラス九筒をチーし、中で新谷に放銃してしまった。普段の中尾ならこのラス九筒を鳴いていかにも高そうな仕掛けである親にドラの中は打たないと思う。しかし、是が非でもポイントを伸ばしたい中尾がはやってしまうのもすごくわかる。この結果新谷の1人浮きとなり1回戦は+37.4と大きなプラスとなった。

C卓は下位5名の柴田、福田、塚本、小川、安東の卓となった。下位4名の差は70P以内であり今節、最終節と8半荘ほぼ戦う形となる。実質この4人から降級者2名がでるためこの卓は非常にシビアな戦いになると感じていた。
1回戦目、開局早々打点を作りに行く自分。しかし安東のポンテンの嵌六索待ちに飛びこんでしまう。
東3局、親:小川のときに福田が、
二万四万二索三索四索五索五索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ三万  ドラ四万
の手を丁寧にヤミテンに構えツモアガる。福田としては下位3人にポイント差を埋められなければよいので値千金の2,000・4,000である。
そのまま、高い点数のやりとりもなく迎えた南2局1本場。親:福田。小川が親をケアしながらハイテイにフリテンをツモアガり1,300・2,600とトップに立ちなおかつ、福田を原点割れさせた。
南3局1本場、ここで初めて手がぶつかりあった。
福田がリーチを宣言し、安東がダブ南をトイツ落しして回り、3巡後リーチと追いかけた。ここは安東に軍配が上がり3,900と当面のターゲットである福田からロンアガリする。
南4局、親:安東。安東としてはここで小川の原点を割らせ、自分がトップを取りに行くところである。このとき、安東31,800、柴田29,500、福田24,200、小川34,500である。
しかし、ここは安東→柴田の2,600移動で終結した。安東からしてみれば原点割れとなる放銃はきつかっただろうと思う。
2回戦目はオーラスの福田の連荘がすごかった。自分が50,000点以上持ってAトップ状態で迎えたのだが、結果からいうとここから福田が4連荘してトップになった。内容としては自分の打牌選択をミスしたためにこの状態を作ったと言ってもいいと考えている。
福田がソーズに寄せているのはわかっていたが、
三万四万五万六万二索二索六索二筒三筒四筒七筒八筒九筒  ドラ四万
ここにドラの四万を持ってきた。福田が北中をポンしており川にソーズが2枚あったが六索を勝負すると仕掛けられた。ここで勝負したからにはアガりきるつもりだったが、第1打に切っている西を持ってき、少し逡巡したが勝負した。これが福田の、
三索四索五索西西発発  ポン中中中  ポン北北北
に放銃し7,700は8,300と逆転の口火を切ってしまった。
思い返すとソーズの二索四索六索が通っている時点でシャンポン形の可能性は非常に高いわけだから逡巡したのならば切らない選択があってもよかったのではないかと反省している。
この卓の結果としては、3回戦目まではほぼ1人沈みだった安東が最後に爆発させ今回の負け分を返すAトップ+35.1を叩き最終節に望みをかける形となった。
最終節は約80ポイント差に3人の直接対決、現在13位の小川にもチャンスが残る形での終了となった。

第10節組み合わせ予定
A卓(大和田×新谷×小車×青木)
B卓(藤原×西原×中尾×浜上)
C卓(柴田×福田×塚本×安東×小川)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 大和田 篤史 40.3 27.3 ▲ 14.1 37.6 58.4 50.4 11.1 ▲ 47.5 0.5 164.0
2 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 62.0 59.6 ▲ 27.8 ▲ 34.1 ▲ 59.8 100.2 23.2 155.2
3 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 2.2 ▲ 46.7 56.6 39.1 ▲ 18.0 37.9 66.0 152.7
4 青木 胤道 35.8 4.6 21.9 ▲ 5.3 ▲ 35.8 ▲ 20.4 21.2 32.5 16.2 70.7
5 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 19.2 ▲ 13.6 50.1 ▲ 32.7 3.3 8.3 0.1 45.6
6 西原 亨 1.8 39.7 71.4 61.2 ▲ 52.9 ▲ 15.5 88.2 ▲ 80.5 ▲ 68.6 44.8
7 中尾 多門 16.7 81.1 ▲ 51.8 ▲ 7.0 41.0 55.1 ▲ 21.6 ▲ 22.9 ▲ 50.3 40.3
8 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 3.3 ▲ 26.5 ▲ 13.4 ▲ 7.0 ▲ 3.8 24.8 10.9 11.1
9 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 61.5 ▲ 14.3 46.5 9.7 ▲ 2.6 ▲ 74.6 10.9 ▲ 17.2
10 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 37.5 13.8 10.3 4.7 ▲ 65.8 32.7 24.5 ▲ 122.3
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 67.5 ▲ 83.6 ▲ 50.2 0.7 76.9 12.7 6.7 ▲ 169.7
12 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.3 ▲ 2.2 ▲ 23.5 ▲ 11.7 17.3 ▲ 22.9 ▲ 10.7 ▲ 224.8
13 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 5.3 26.0 ▲ 59.3 ▲ 40.3 ▲ 86.4 ▲ 2.7 ▲ 33.4 ▲ 241.4

決勝進出者 4名   降級者 2名
決勝進出&降級ライン:順位枠内に表示

Bリーグレポート:宮崎 皓之

A卓(弘中×宮崎×古本×安永)
B卓(陣野×伊東×服部×氷室)
C卓(福田×藤井×相本×鶴)
D卓(藤岡×石原×山本×矢野×菊池)

2013年も残りわずかとなり皆が忙しくなる師走の時期、寒さも厳しくなるばかりだがここ九州プロリーグでは寒さを感じさせない激戦が繰り広げられようとしていた。特に私が現在所属しているBリーグでは第3節終了時点で上位4名が4P以内の微差で稀に見る大接戦の様相を呈していた。またリーグ戦も残すところ2節となり、より優勝を意識した麻雀が見られるようになってくるはずだ。また自分はここまで暫定4位につけており優勝を狙える位置にいるため、ここが自分にとって正念場になる。
今回のレポートは時間の都合上、他の卓の観戦ができなかったため自戦記を書くことになるのだが今回の対局内容に触れる前に自分の第4節の目標を紹介しようと思う。

1つ目は決勝卓に残るポイントで第4節を終えること。
リーグ戦最終節は上位から順に4人区切りで卓組みがされるのだが、その際に上位4名の卓が決勝卓とされる。優勝争いをするのであればこの決勝卓にはなんとしても入りたいところである。決勝卓ならば首位とのポイント差を直接対決で詰めやすく、ポイント差の確認が可能であるからだ。
2つ目は自分の素点を増やすこと。
最終節に決勝卓に入れても首位との差が100P以上ある場合逆転は直接対決でも非常に難しくなってしまう。そのため第4節では可能であれば他者との差を縮め、さらにはリードを広げることができれば理想である。
3つ目は自分と同卓した上位者にポイントを稼がせないこと。
リーグ戦は最終節を見据えた麻雀を打つことが重要となる。可能であれば決勝卓に同卓するであろう上位者に対しては余裕があるうちにアドバンテージを得るべきである。しかしながら別卓にもライバルはいるためあまりに躍起になりすぎて共倒れにはならぬよう気をつける。

長くはなったが自分の目標は以上。これらを主軸に闘牌を行うため普段とは異なる選択もあるだろうと対局前に思ったことを覚えている。これから対局内容について触れようと思う。
自分の卓の卓組みは古本、弘中、アマチュアの安永さん、自分の4人打ち。なんと暫定2位の古本、4位の自分、そして5位につけている弘中と上位陣が3人も同卓することとなりこの卓での結果は決勝卓の進出に大きな影響を及ぼすこととなり注目の卓となった。

1回戦、南2局の自分の親番で中盤にテンパイが入る。
二万二万三万三万四万四万三索四索一筒二筒三筒八筒八筒  ドラ三筒
点棒状況はトップが34,000程度の競っている場面。普段ならばリーチだがここはヤミを選択。理由は四筒引きの手替わりだけでなく古本、弘中からの直撃狙い。直撃の5,800のアガリは点棒以上のアドバンテージが見込めるからだ。仮にヤミで2,900だったり、6巡以内でテンパイならばリーチをかけたほうがいいと思う。結果は古本より五索をアガリ自分の思惑通りに進めることはできた。これが響いたのか1回戦は以下の結果となる。
宮崎+14.2 安永+6.5 弘中+3.5 古本▲24.2
狙い通り古本を沈ませ、自分はポイントを重ねることができた。2回戦以降もこのペースで行きたい。

2回戦、ここまで自分のペースで戦いを進めるも安永に苦しめられる展開となる。2回戦は安永さんに巧みに打たれトップを取られるも粘りを見せたのは弘中。オーラスで古本とのリーチ合戦を制し以下のアガリ。
二万二万二万五万六万七万八万五筒六筒七筒西西西  ツモ八万  ドラ西
この2,000・4,000で自分は原点を割り、逆に弘中は2着まで浮上する。このアガリは弘中にとって確かな手ごたえを感じたに違いない。2回戦の以下の結果となる。
安永+15.5 弘中+7.0 宮崎▲5.0 古本▲17.5
連続でラスとなり土俵際まで追い込まれた古本、残り2回戦で挽回するために攻めてくることが予想されるためここからはそれを踏まえた間合い管理が重要となるだろう。

3回戦、大きく場が動いたのは東4局、古本の親番である。自分の手牌は二つ仕掛けて以下の通り。
九万九万白白白発発  ポン中中中  ポン三万 上向き三万 上向き三万 上向き
なんと高めは大三元の大物手。安めでも倍満でこれを決めれば優勝に大きく近づくためこれまでにないほど緊張したことを覚えている。しかも高めの発はションパイであるため警戒されるのでは?と不安がよぎる。そんな緊張のなか、この手にここまで絶不調の古本が掴まってしまう。高めの発で放銃してしまい手痛い32,000。
思うに普段の古本ならばこの放銃はしないと思う。ここまでの失点を取り返すべく前に出るしかないため普段ならば止める牌が出ていくことはリーグ戦ならば度々起きるのである。このようなシーンはトータルで争うリーグ戦ならでは。これがリーグ戦の恐ろしさでもあり、また面白さなのだと思う。3回戦の結果は以下の通りとなる。
宮崎+49.1 弘中+11.8 安永+5.4 古本▲69.3
ここまでで自分が注目したいのは弘中。3回戦すべてプラスでまとめ、安定感抜群な麻雀を見せている。もし決勝戦で同卓するならば弘中は自分にとって大きな障害となるだろうと感じた。

4回戦。残すところ1回となった第4節。この半荘は自分と弘中の2名の争いとなり南3局を迎える。果敢に仕掛けて前に出る弘中、ここでリードを作りオーラスの親を迎えようとするも安永さんに捉えられる。
四索五索五索五索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  チー二万 左向き三万 上向き四万 上向き  ロン三索  ドラ五索
この放銃が響き、オーラスで原点を割ってしまう弘中。この局は彼にとって大きな打撃になったのではないだろうか?4回戦は以下の結果となる。
宮崎+23.8 弘中▲1.8 古本▲4.0 安永▲18.0

第4節が終了し、運にも恵まれた自分は+82.1で暫定首位になることが出来た。次節で最終節となるのだが同卓者は服部、弘中、藤井の3名の予定。3名とも実力者で決して気の抜けない戦いになるが最後まで全力で臨み、優勝の2文字を得たいと思う。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 宮崎 皓之介 プロ 49.9 33.2 18.6 82.1 183.8
2 服部 学 プロ 25.2 8.5 44.2 43.8 121.7
3 弘中 栄司 テスト生 15.0 44.5 36.6 20.5 116.6
4 藤井 崇勝 一般 60.4 23.1 21.6 ▲ 12.3 92.8
5 石原 忠道 一般 ▲ 8.6 ▲ 34.6 9.1 85.7 51.6
6 菊池 豪 プロ 84.8 ▲ 75.6 96.5 ▲ 67.7 38.0
7 鶴 浩昭

プロ

▲ 45.7 60.6 ▲ 21.1 39.1 32.9
8 矢野 拓郎 プロ ▲ 60.9 30.5 ▲ 13.3 41.7 ▲ 2.0
9 相本 長武 一般 9.7 ▲ 22.9 14.3 ▲ 3.2 ▲ 2.1
10 古本 和宏 プロ 86.2 41.8 ▲ 22.8 ▲ 112.0 ▲ 6.8
11 藤岡 治之 プロ 19.8 73.0 ▲ 100.0 ▲ 41.9 ▲ 49.1
12 陣野 良貴 プロ ▲ 39.0 ▲ 35.5 25.9 ▲ 57.9 ▲ 106.5
13 福田 譲二 プロ ▲ 59.3 ▲ 30.6 5.6 ▲ 23.6 ▲ 107.9
14 伊東 宏倫 プロ ▲ 59.8 ▲ 100.0 ▲ 20.9 67.5 ▲ 113.2
15 下山 哲也 プロ 54.9 1.9 ▲ 52.6 ▲ 150.0 ▲ 145.8
16 安永 敏郎 一般 ▲ 79.9 ▲ 59.6 ▲ 25.6 9.4 ▲ 155.7
17 山本 江利香 プロ ▲ 26.3 ▲ 108.1 ▲ 3.7 ▲ 18.8 ▲ 156.9
18 氷室 哀華 プロ ▲ 29.4 7.3 ▲ 86.1 ▲ 53.4 ▲ 161.6
19 川崎 行広 プロ ▲ 100.0 21.5 ▲ 48.3 ▲ 100.0 ▲ 226.8

昇級者 2名   降級者 5名
昇級&降級ライン:順位枠内に表示
前期成績はこちら

Cリーグレポート:佐藤 健治

A卓(大渕×高末×吉田×西川)
B卓(水町×公文×田中×柴田)
C卓(友保×藤瀬×樋口×高野)
D卓(松尾×河野まや×濱田×進)
E卓(河野みのり×福嶋×榎田×永井)
F卓(馬場×山本×久保×佐藤×松本)

皆さんこんにちは、Cリーグのレポートを担当します、「さとけん」こと佐藤健治です。よろしくお願い致します!
いよいよ次節で昇級者が確定するという大事な節ですので、各卓で熱いバトルが繰り広げられました。
その結果、各卓の卓内トップの着順が、
A卓では山本が3121
B卓ではアマチュアの濱田さんが3112
C卓では西川が1222
D卓では樋口が4121
E卓では榎田が2122
F卓では田中が1142
となりそれぞれ大きく順位を上げました。
私はA卓で成績トップの松本さんと同卓する事になり、苦戦を覚悟していました。
松本さんが上家の時にホンイツを2回仕掛けましたが、2回とも自分のアガリを捨ててまで私が欲しい牌種を1枚も出してくれず、総合得点トップの余裕を感じました。

開始早々の1回戦。東1局、北家の私は、
一索一索二索四索五索七索八索九索一筒一筒二筒三筒四筒四筒  ドラ二筒
の1シャンテンから
打牌候補は一索二索一筒四筒だが一通を見るという前提では一索一筒四筒になり、ドラ表示牌が一筒なので見た目のテンパイ受け入れ枚数を重視して一筒を選択。数巡後に一索を引き入れ
一索一索一索四索五索七索八索九索一筒二筒三筒四筒四筒
先制リーチ。数巡後に南家の松本さんから追いかけリーチが入り、私からの見た目で6枚目となる一筒四筒四筒を掴み、
二万三万四万二索三索四索七索七索二筒三筒六筒七筒八筒
への放銃。高めの12,000の放銃スタートとなった。
1シャンテンの場面に戻り、最終形がシャンポンになる可能性がある場合は一筒のロンアガリを期待しての打四筒もあるが、先にリャンメンが埋まったら私は必ず高め一通に受けるのでかなり薄くなってない限り、最終形がシャンポンにはなり得ない。しかし場況によってはシャンポンもあり得ると思い直して、四筒を選択していれば松本さんの高めがリーチ者の私の河に現物待ちであり追いかけリーチをしていなかったかも知れない。
その場合、脇から一筒四筒が切られたら、横移動でリーチ棒1,000だけの失点、放銃になったとしてもリーチ棒込みで9,000の失点で済んだ。
また一索を選択していればテンパイまでの受け入れ枚数は一瞬減るが、一通の可能性を追いつつ二筒三筒引きで一索二索を落とし、一通を諦める変わりにイーペイコードラドラへの変化を見る事ができる。その手順だと私はまだテンパイには至らずに、高めの四筒はアンコで使え、テンパイ時に一筒での放銃で3,900の失点で済んだと思うと、悩ましく思えました。
1回戦オーラス、親番の私が、
五索六索六索七索七索九索九索西西西  ポン東東東
現在五索八索待ちの7,700のリャンメンテンパイだが、六索をポンして打五索とし私の河に四索五索も切れていて、ホンイツとは読みづらいせいか、数巡後に七索で12,000のロンアガリをしました。
アガリ枚数では圧倒的にポンしない方が良いが、並びシャンポンの内側をポンするともう片方が出やすくなる傾向と、打点アップの両方が重なったので挑戦したところ、アガリにつながりました。
テンパイ時に考えた事が数点ある。
・現状は東しか仕掛けていないので次が2フーロ目である。(次が3フーロ目であれば、ロンアガリが期待できなくなるので仕掛けない。)
・河がホンイツっぽくない。
・打点アップとはいえ最終形が六索七索の並びシャンポンになる九索はポンしない。
・リーチ者がいないまま、3枚目の九索が出る前に六索七索が出た時だけ、巡目が深くなければポンをする。
という事でした。
その後もアガリを重ね、東1局終了時の26,000点差を取り戻してトップになれました。

2回戦。東三局、親の私は、
三万四万五万八万九万九万三索四索五索六索六索三筒四筒  ドラ六索
の1シャンテンから片アガリが残っても仕掛けるつもりでいたところに二筒をツモり、親という事もあり八万を切りドラの六索九万のシャンポン待ちで先制リーチ。
(子であれば、三色への変化を見ながらソーズがリャンメン待ちになってのリーチか、マンズかピンズが連続形で伸びれば一旦1シャンテンに戻し九万を落としていた可能性もある。)
数巡後、北家の松本さんが追いかけリーチ。さらに数巡後に私が七万を捨てたところ松本さんの、
五万六万五索六索七索一筒二筒三筒五筒六筒七筒発発
8,000に放銃。もしも私が九万を切ってリーチしていればペン七万で3,900オールのツモアガリ牌だっただけに、往復21,600の点棒と親番が終わるという現実に大きな痛みを感じました。

2回戦オーラス、点棒状況は以下の通り。
東家:松本 44,200
南家:佐藤 14,200
西家:久保 31,600
北家:馬場 30,000
現在1人沈み4着の私は倍満をアガれば浮きの2着。跳満を松本以外からアガれば沈みの3着。満貫を馬場からアガれば沈みの3着。満貫以下をツモれば2人沈みのラス。という苦しい状況でした。
中盤に、
七万七万一筒二筒二筒二筒三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒七筒  ドラ五筒
となり二筒切りリーチで五筒をツモれば跳満、もしくは二筒切りヤミテンで一筒四筒を入れてのリーチで五筒をツモれば倍満となりました。ここでの私の選択は、仮に仕掛けた後にどの牌でアガっても跳マンが確定し、門前で仕上がった場合にはどの牌をツモっても倍マンが確定する1シャンテン戻しの七万切りでした。
しかしその後のツモで1枚もピンズを引けず、仕掛ける牌も河に出ないまま終盤に仕掛けている馬場に放銃しての1人沈み4着でした。

次節はABC全てのリーグで昇級と降級が決定し、特にAリーグでは決勝進出者が決まる1年に1回の最終節ですので、お気軽にご観戦下さい!
以上Cリーグレポートでした。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 松本 路也 一般 55.7 ▲ 27.1 109.6 ▲ 15.3   122.9
2 樋口 徹 プロ 23.6 29.1 12.7 44.3   109.7
3 吉田 彩乃 テスト生 43.9 38.7 ▲ 8.8 25.4   99.2
4 進 栄二 プロ 14.4 29.5 34.3 1.9   80.1
5 西川 舞 プロ 40.2 10.5 ▲ 24.5 50.5   76.7
6 福嶋 千春 テスト生 ▲ 23.3 28.4 56.9 9.7   71.7
7 榎田 賢二郎 プロ ▲ 28.1 20.8 12.0 47.9   52.6
8 濱田 貴幸 一般 ▲ 35.0 8.7 26.9 48.7   49.3
9 松尾 樹宏 プロ ▲ 36.9 94.5 ▲ 23.3 13.8   48.1
10 柴田 祐輔 テスト生 14.3 1.2 46.0 ▲ 17.7   43.8
11 佐藤 健治 プロ 50.9 ▲ 15.0 ▲ 0.9 6.7   41.7
12 馬場 貴洋  テスト生 ▲ 44.4 ▲ 12.9 60.9 25.8   29.4
13 水町 慎一 プロ 0.0 ▲ 31.7 36.1 ▲ 12.8   ▲ 8.4
14 高野 翔太 テスト生 ▲ 54.5 109.6 ▲ 39.9 ▲ 46.9   ▲ 31.7
15 大渕 俊介 テスト生 ▲ 10.8 23.7 ▲ 27.8 ▲ 41.8   ▲ 56.7
16 藤瀬 恒介 一般 3.6 ▲ 39.2 3.9 ▲ 29.9   ▲ 61.6
17 永井 勝晴 テスト生 24.6 ▲ 28.0 ▲ 28.9 ▲ 42.6   ▲ 74.9
18 友保 美香里 プロ ▲ 25.5 ▲ 67.9 ▲ 21.0 31.5   ▲ 82.9
19 公文 寛明 一般 ▲ 54.3 ▲ 6.2 ▲ 1.0 ▲ 22.4   ▲ 83.9
20 田中 悠紀夫 テスト生 ▲ 38.0 ▲ 16.9 ▲ 100.0 52.9   ▲ 102.0
21 山本 秋桜里 プロ ▲ 10.4 ▲ 100.0 ▲ 63.2 40.1   ▲ 133.5
22 河野 みのり プロ 4.9 ▲ 100.0 ▲ 26.5 ▲ 16.0   ▲ 137.6
23 北島 勇輝 プロ ▲ 22.1 ▲ 12.5 ▲ 5.9 ▲ 100.0   ▲ 140.5
24 高末 丈永  一般 ▲ 17.4 ▲ 79.2 ▲ 10.3 ▲ 35.1   ▲ 142.0
25 久保 真輝 一般 ▲ 12.4 4.1 ▲ 85.3 ▲ 57.3   ▲ 150.9
26 河野 まや テスト生 ▲ 15.0 ▲ 54.2 ▲ 33.0 ▲ 65.4   ▲ 167.6

昇級者 6名   
昇級&降級ライン:順位枠内に表示
前期成績はこちら