静岡プロリーグ レポート

静岡プロリーグ レポート/第12期静岡プロリーグ 第4、5節レポート

第4節レポート
7月17日。生憎な空模様。
然し、気温は高く、水槽の中で金魚が元気に泳いでいる。
もう、長い間泳いでいないのをふと思い出した。プールにでも行きたい気分だ。
1卓 望月雅継×杉村泰治×平岡理恵×平野敬悟
平野の下克上だ。信頼度が高い相手ほど、ギリギリまで踏み込めるのだろう。バランス感覚に優れている選手だと私は思う。
第2節に大きな負債を抱えたが、この面子相手にプラスしたことで自信も取り戻しただろう。終盤の追い上げに期待する。
平野+58.7P 望月+4.3P 平岡▲25.4P 杉村▲37.6P
2卓 鈴木秀幸×山本拓哉×越川清一×渡辺洋巳
山本の1人舞台。同系格上の鈴木秀を打ち負かし、大きなプラスを得た。良くも悪くも傍若無人。
我が道をずんずん進んでいく山本の後姿を追いかける事になりそうだ。
山本+77.0P 越川▲4.1P 鈴木秀▲31.6P 渡辺▲41.3P
3卓 土屋幸弘×京平遥×島崎涼×鈴木雅人
土屋、島崎、鈴木雅が三人で大暴れ。
静観していた京平が一回戦、二回戦と連続で大きなラスを引き受け、二回で▲40Pオーバーするが、なんとか踏みとどまる。
土の中から引きずり出され、大火傷を負ったミミズになった気分だった。
土屋+29.9P 鈴木雅▲0.1P 島崎▲1.9 P 京平▲27.9P
4卓 中寿文×鷲見隼人×岡本和也×足立純哉
打牌で対応させる中、局の終盤に強い鷲見、岡本。
自然と局の進行が重くなり、足立の得意な速度戦法も効きにくい。
マイナスを最小限に留めた足立の健闘が伝わってくる。
岡本+41.9P 足立▲3.5P 鷲見▲9.8P 中▲28.6P
中盤にさしかかり、トータルポイントを意識して麻雀の内容も変化している。
様々な事が変わっていったとしても、変わらないものの為に精一杯歩いていく。
振り返った時、後悔しないように。
 
第5節レポート
葉月。痛いくらいに日差しが降り注ぎ、川の水面がキラキラと輝いていて、暑さで汗が滲むのが気持ちいい。
深緑がそよぐ。木陰がとても心地よくて、なんだか少し嬉しい気分になる。
蝉が鳴き喚き草の良い匂いがする。大好きな夏も終わりを迎える。
1卓 太田昌樹×平岡理恵×京平遥×岡本和也
この日、平岡の意地が見えたような気がした。女王のように華麗にアガリ、相手を蹂躙する魅惑のサウスポー。
太田、岡本が勇者のように果敢に挑むが、伏兵京平が横槍を入れ、行く手を阻む。
太田▲12.3P 平岡+31.9P 京平+0.3P 岡本▲19.9P
2卓
越川清一×杉村泰治×中寿文×都築友和
最近調子を上げている都築。初参加で午後のプロアマリーグに決勝進出を果たした。
モチベーションも高く、後半の追い上げが怖い選手の1人だ。
都築を打ち崩そうと進撃する中、越川を上手く捕まえた杉村。
都築+27.6P 杉村+14.7P 越川▲9.8P 中▲34.5P
3卓 鈴木雅人×渡辺洋巳×土屋幸弘×鷲見隼人×平野敬悟
土屋が今回もポイントを叩き、トータルが+100Pを超え、堂々2位に躍り出た。
話を聞いたところ配牌が良かったらしい。きっと家康くんの加護なのだろう。
海道一の弓取りになる日も近いのではないだろうか。
土屋+44.8P 渡辺+14.9P 鈴木雅▲15.4P 平野▲15.7P 鷲見▲30.6P
?越えてゆく遙か夏も 渡る川の流れも
いつか変わって いつか忘れて 同じ思い守れずいる?
リーグ戦も半分が終了した。
麻雀も、道も、幾つもの分岐点がある。
人それぞれの最終目的地点に到達出来れば良いな、と思う。