静岡プロリーグ レポート

第13期静岡プロリーグ 第1節レポート

麻雀ファンの皆様、いかがお過ごしでしょうか。

日本プロ麻雀連盟 静岡支部32期生の足立純哉です。
今期より静岡支部に移籍し、第13期静岡プロリーグのレポートを担当させて頂きます。

簡単な自己紹介はこちらをご参照下さい。

初めてのレポートで拙い文章になるかと思いますが、1年間お付き合い頂ければ幸いです。

さて、4月を迎え、新年度の始まりと満開の桜と共に第13期静岡プロリーグが開幕した。

第12期静岡プロリーグは山本が圧巻の強さで優勝。続く第28期静岡リーグも優勝と、静岡支部初のダブルクラウンを達成した。
対局前の今期の意気込みでは、「打倒山本」を宣言する選手が多く、少なからず私もその1人である。
今期は、山本をどう攻略するかが勝負の鍵となっていく。

注目の第1節の組合せは以下の通りである。
1卓 望月×都築×平岡×大橋
2卓 鈴木(秀)×鷲見×平野×佐藤
3卓 土屋×山本×杉村×越川
4卓 太田×鈴木(郁)×足立×渡辺
別日対局 中×岡本×京平×原×島崎×川崎(麻雀マスターズプロ予選出場)

1卓 望月×都築×平岡×大橋

伊達メガネにパーマと気合の入った支部長望月に、都築・平岡・大橋が挑む。
ここでの注目は、33期生中部本部所属の新人大橋。「前がかりにならなかったのが良かったと思う。」と新人らしからぬコメントを残している通り、1・2回戦でトップを取り、卓内トップ奪取した。
そこに追従したのが、第12期静岡プロリーグ準優勝の平岡。3・4回戦でトップを取り、大橋との差を微差に留めた。

望月▲16.5P 都築▲49.6P 平岡+30.6P 大橋+35.5P

 

2卓 鈴木(秀)×鷲見×平野×佐藤

B2リーガー鈴木(秀)がどのように局の主導権を握ってくるかが注目ポイントとなるが、結果は圧倒的な「鈴木(秀)劇場」となった。1日通しての最高打点が5,200点であるものの、終始局を支配し、オール浮きの2、2、1、1着となった。鈴木(秀)の第1節のテーマは、
「攻める時と受ける時のメリハリ」と述べているように、比較的打点重視の対局者が揃ったことから、相手と自分の手との距離感をきちんと見極められたことが勝因となった。

鈴木(秀)+45.5P 鷲見▲6.2P 平野▲33.7P 佐藤▲5.6P

 

3卓 土屋×山本×杉村×越川

「打倒山本」を全員が意識し、同時に山本を警戒した卓。ただ、開幕戦ということもあり、まずは自分の麻雀をストレートに打つことに赴きを持った印象がある。
その中で抜け出したのが、打点重視の土屋と試合巧者の杉村。土屋は3回のトップを取り、杉村も安定した試合運びを見せ、山本に付け入る隙を与えなかった。

土屋+61.9P 山本▲65.5P 杉村+33.1P 越川▲29.5P

 

4卓 太田×鈴木(郁)×足立×渡辺

勝ち抜きバトルV7で唯一勝ち残り兼がらくた検定10級のC1リーガー太田に鈴木(郁)・
足立・渡辺が挑む。1・2回戦は足立が主導権を握る。1回戦は、比較的に小場の展開から、南3局に北・發・トイトイの8,000点を渡辺から出アガリ、1人浮きとなる。2回戦は、配牌ツモ共に好調で74,900点持ちの大トップを取った。
そこで黙っていないのがやはり太田。3回戦では、52,600点持ちの1人浮き。4回戦を通じて、マイナスが1回戦目の▲1.8Pのみという持前の安定した麻雀で卓内トップを奪取した。

太田+57.8P 鈴木(郁)▲93.4P 足立+53.6P 渡辺▲18.0P

第1節は、上位陣がほぼ横並びという結果になった。
今後の注目ポイントは、静岡プロリーグ初参戦の静岡支部32期生 川崎と東京本部より参戦の原、そして現チャンピオンの山本がどう巻き返していくのかが注目となる。