静岡プロリーグ レポート

第13期静岡プロリーグ 第6節レポート

新秋の候、麻雀ファンの皆様はいかがお過ごしでしょうか。

日本プロ麻雀連盟 静岡支部 32期生の足立純哉です。

近年、麻雀大会に出場する人数は増加傾向にあるらしい。
映像対局の増加とそれを配信する媒体の多様化が主な要因なのだろうか。

8月にオープンした連盟巣鴨道場も連日大盛況である。
特徴的なのが、以前の四ツ谷道場に比べ、明らかに客層が若返っていることである。
先日、プロアマオープン大会に初めて参加したが、学生の割合がかなり高かった印象がある。
中には「点数計算が苦手なので…」と自己申告して下さる方もいらして、点数計算が苦手でも参加して頂けることが非常に嬉しかったことを覚えている。
(「自分なんて、プロになろうと決めてから初めて道場に行ったのに…」)

さて、台風が日本列島を横断している中、第13期静岡プロリーグ第6節が開催された。

第6節の組合せは以下の通りである。
1卓 望月×鈴木(郁)×京平×足立×島崎
2卓 鈴木(秀)×山本×平岡×渡辺×大橋
3卓 土屋×鷲見×平野×越川
4卓 太田×岡本×原×川崎
別日対局 中×都築×杉村×佐藤

1卓 望月×鈴木(郁)×京平×足立×島崎
(第5節終了時成績 望月▲51.5P 鈴木(郁)▲97.1P 京平+90.1P 足立+38.8P 島崎▲74.8P)

望月との対局は1年ぶりだったが、改めて望月の凄さを認識させられる対局であった。
まだ私はプロ2年目だが、この1年間で麻雀を勉強してきたつもりである。
ただ、この日も望月の打点・手役が自分の想定と大きくズレている局面が多く、完全に抑え込まれてしまった。打点の高さは言うまでもなく天下一品である。
島崎も持前の面前高打点を上手くあがり、大きな浮きを確保した。

望月+46.1P 鈴木(郁)▲49.6P 京平▲34.5P 足立+1.1P 島崎+36.9P

2卓 鈴木(秀)×山本×平岡×渡辺×大橋
(第5節終了時成績 鈴木(秀)+113.1P 山本+28.7P 平岡+197.8P 渡辺▲132.5P 大橋+62.2P)

上位陣の対局となり、第6節の注目卓。山本と大橋は、平岡・鈴木(秀)とのポイント差を詰めたいところ。結果は、トータルトップの平岡が終始安定した麻雀を見せ、卓内トップ。
逆に鈴木(秀)は勝負手が全て放銃となる厳しい局面が続き、トータル順位を2位から5位へ落してしまった。
山本・大橋も大きなポイントではないものの、プラスを維持し、次節以降も楽しみな展開となった。

鈴木(秀)▲47.7P 山本+14.2P 平岡+32.8P 渡辺▲4.5P 大橋+5.2P

3卓 土屋×鷲見×平野×越川
(第5節終了時成績 土屋+16.8P 鷲見+11.4P 平野▲2.1P 越川▲63.1P)

中位に位置する土屋・鷲見・平野にとって、負けられない対局。
特に土屋は、別日対局を含めた直近3節で、約80Pマイナスしており、少しでも浮きを確保したいところだ。
ただ、制したのは面前高打点型の鷲見。50,000点トップ2回を含む、+60P以上の浮きで
トータル順位を10位から3位へ一気に押し上げることに成功した。

土屋▲62.9P 鷲見+61.9P 平野▲22.2P 越川+2.2P

4卓 太田×岡本×原×川崎
(第5節終了時成績 太田+5.4P 岡本▲60.0P 原▲62.0P 川崎▲36.0P)

太田としては、上位陣に食い込めるか重要な対局となったが、それに待ったを掛けたのが岡本。第5節で約+60Pを叩き、今節も80,000点トップを取って、1人浮きの卓内トップ。2節で120Pを浮き、トータルプラス域まで浮上してきた。
前回の静岡リーグ最終節でもあったが、岡本の爆発力は凄まじいものがある。
一方、原は今節も沈みの結果となり、これまでの6節中浮きが1節であまり結果が付いてきていない。ポーズだけでなく、そろそろ大きなポイントプラスも出して欲しいところだ。

太田▲27.6P 岡本+63.9P 原▲0.5P 川崎▲35.8P

第6節においても首位平岡が着実にポイントを伸ばし、トータル+230.6Pとなった。
2位の中と100P以上離すことに成功し、決勝進出はほぼ確定と言っても過言ではない。
それに対し、3位以下は非常に混戦となる。3位鷲見から9位佐藤までのポイント差は約40Pであり、その中に7人がひしめく状況となった。
次節以降も非常に楽しみな展開である。

 

 

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 合計
1 平岡理恵 30.6 177.8 ▲ 43.9 17.9 15.4 32.8 230.6
2 中寿文 21.5 24.5 6.8 12.0 34.1 23.9 122.8
3 鈴木秀幸 45.5 ▲ 20.8 91.4 47.9 ▲ 3.0 ▲ 47.7 113.3
4 佐藤あいり ▲ 5.6 57.8 17.7 34.6 ▲ 14.3 8.4 98.6
5 鷲見隼人 ▲ 6.2 ▲ 0.6 38.3 20.1 ▲ 40.8 61.9 72.7
6 大橋幸正 35.5 ▲ 21.8 ▲ 12.6 9.2 51.9 5.2 67.4
7 京平遥 59.2 ▲ 0.2 ▲ 4.9 47.9 ▲ 11.9 ▲ 34.5 55.6
8 山本拓哉 ▲ 65.5 76.5 ▲ 9.0 26.1 0.6 14.2 42.9
9 望月雅継 ▲ 16.5 21.2 1.7 ▲ 36.7 0.0 46.1 15.8
10 足立純哉 53.6 ▲ 49.1 ▲ 12.0 ▲ 2.8 0.0 1.1 ▲ 9.2
11 太田昌樹 57.8 ▲ 26.1 ▲ 72.8 10.6 35.9 ▲ 27.6 ▲ 22.2
12 平野敬悟 ▲ 33.7 ▲ 18.4 21.9 28.1 0.0 ▲ 22.2 ▲ 24.3
13 土屋幸弘 61.9 ▲ 22.1 32.2 ▲ 17.6 ▲ 37.6 ▲ 62.9 ▲ 46.1
14 越川清一 ▲ 29.5 ▲ 67.5 46.5 5.1 ▲ 12.6 2.2 ▲ 55.8
15 原佑典 ▲ 15.2 12.8 ▲ 12.0 ▲ 24.7 ▲ 22.9 ▲ 0.5 ▲ 62.5
16 岡本和也 0.3 ▲ 68.4 ▲ 49.4 ▲ 68.7 57.5 63.9 ▲ 64.8
17 島﨑涼 5.1 ▲ 29.3 ▲ 4.1 ▲ 63.4 ▲ 12.4 36.9 ▲ 67.2
18 川崎義之 ▲ 70.9 0.8 ▲ 20.3 54.4 0.0 ▲ 35.8 ▲ 71.8
19 杉村泰治 33.1 ▲ 61.7 ▲ 19.9 ▲ 4.3 ▲ 45.0 15.1 ▲ 82.7
20 都築友和 ▲ 49.6 20.2 7.0 ▲ 44.8 ▲ 6.8 ▲ 47.4 ▲ 121.4
21 渡辺洋巳 ▲ 18.0 ▲ 32.0 ▲ 69.4 ▲ 13.1 0.0 ▲ 4.5 ▲ 137.0
22 鈴木郁孝 ▲ 93.4 3.4 64.8 ▲ 78.8 6.9 ▲ 49.6 ▲ 146.7