静岡プロリーグ レポート

第16期静岡プロリーグ 第4節レポート

麻雀整体師の荒療治炸裂!?
                     
本レポートで述べる、静岡プロリーグ第4節の翌日、私は北海道にいた。
私は関東で生まれ育ったため、北海道と言う土地は縁もゆかりもない。

しかしながら、北海道で出会った居酒屋の店主や親切なホテルの従業員の方や海沿いの街で観光客向けの飲食店で勤務している従業員の方にも、こんな縁もゆかりのない私を大変親切にして頂いたのである。

これも何かの縁かな?とも思ったが、私の残りの人生の中で上述した方々とは恐らく会うことはないのだろう。
そう考えるとただただ切なくなるが、私が北海道に1人旅に出たからこそ本来出会うはずのない方々と出会ったのだ。

私は旅を通じて、本来出会うはずのない遠方に住んでいる方と交流することに胸が躍っていた。もしかしたらこれは奇跡なのではないかと。
きっとそれは静岡プロリーグに参戦している麻雀プロも同様であると考えている。

麻雀というゲームを好み、麻雀プロの扉を叩き、静岡プロリーグに参戦することにより、出会ったのである。私自身も本来出会うはずのない、地方支部の麻雀プロと交流することが出来ている。
そんなことを考えると、次回静岡に向かう機会が楽しみでしょうがない、、、と思っているのは私だけかもしれないが、より静岡プロリーグに参戦している自分が誇らしくなってきた。

さて、今節はどのような結果となったのか。
静岡プロリーグ第4節、開幕。

1卓
藤島健二郎 × 鈴木秀幸 × 太田昌樹 × 中 寿文 × 鈴木郁孝

実力者揃いの好カード。どのような結果となるのか。

結果
太田 +41.3P(+0.9P)
藤島 +8.4P(+64.2P)
中 +4.5P(▲64.8P)
鈴木郁 ▲25.7P(+6.0P)
鈴木秀 ▲29.5P(▲10.1P)
(供託:1.0P)
※括弧内はトータルポイント

シーソーゲームの中、太田が第3節までのマイナスの返済に成功。今期は消化不良の対局が多かったが、今節は気分良く終えることが出来たか。決勝の椅子を静かに狙っているのだろう。
藤島は大きい1人沈みを喫したが、きっちりプラス。第1節の大きなマイナスを返済して、トータル3位。自身の命題でもある、決勝進出は間近か。
中は1・2回戦の入りは良かったのだが、3・4回戦で失速してしまい、小プラスで終えてしまった。中はこの結果をどう捉えているか。
鈴木郁・鈴木秀は大きいマイナス。残り4節、どのようなオフェンスを魅せるのか注目したい。

2卓
岡本和也 × 蓮沼友樹 × 斉藤隆 × 鷲見隼人

不調の鷲見は好調の蓮沼に一矢報えるのか。

結果
鷲見 +32.7P(▲95.2P)
斉藤 +1.6P(▲6.9P)
蓮沼 ▲12.9P(+93.0P)
岡本 ▲21.4P(▲93.7P)
※括弧内はトータルポイント

絶不調の鷲見が卓内トップ。第3節までの大きなマイナスはまだ残っているが、、、残り4節の爆発に期待。
斉藤は小プラス。出来ればマイナスを全て返済したいところだったか。斉藤の心中は如何に。
第4節開始時点でトータル2位の蓮沼は前節に引き続き小マイナス。直近の公式戦も不調のため、少々自分を見つめ直して、次節はポイントを伸ばせるか。
岡本は4節連続のマイナス。序盤は調子が良かったが、4回戦の大きな1人沈みが響いてしまった。本人も釈然としていないだろう。次節は現在のマイナスを全て返済するように暴れ回ってほしい。

3卓
青嶋宏樹 × 大橋幸正 × 木原 翼 × 平岡理恵

絶好調の『麻雀整体師』こと、大橋はポイントを伸ばせるのか。

結果
大橋 +81.6P(+194.8P)
青嶋 ▲10.4P(▲67.3P)
平岡 ▲24.2P(▲124.9P)
木原 ▲47.0P(+7.6P)
※括弧内はトータルポイント

第4節開始時点でトータル1位の大橋が大トップで更にポイントを伸ばし、断トツの1位となった。今期の『麻雀整体師』の激しい療術に注目である。

青嶋は満貫を何回かアガるも小マイナス。まだまだこれから。
平岡・木原は大きいマイナス。
木原は3節かけて積み上げたプラスをほとんど吐き出してしまった。平岡も本調子には程遠いか。

4卓
渡辺洋巳 × 田中寛治 × 中村裕之 × 島崎 涼

現静岡チャンピオンの田中はチャンピオンの力を魅せつけられるのか。

結果
中村 +41.0P(+52.2P)
渡辺 +15.5P(+12.4P)
田中 ▲8.7P(+6.9P)
島崎 ▲47.8P(+46.8P)
※括弧内はトータルポイント

中村が島崎とのポイント差を縮めて、トータル4位に浮上。現静岡チャンピオン・田中と同様に初出場・初優勝を狙う。
島崎はポイント伸ばしたいところであったが、大きなマイナスで5位に陥落。次節は自分を取り戻して、伸び伸びと闘ってほしい。

熱戦はまだまだ続く。

(文中敬称略)
文:蓮沼友樹

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 大橋幸正 75.8 41.6 ▲ 4.2 81.6 194.8
2 蓮沼友樹 67.8 51.5 ▲ 13.4 ▲ 12.9 93.0
3 藤島健二郎 ▲ 60.4 85.3 30.9 8.4 ▲ 2.9 61.3
4 中村裕之 ▲ 12.3 27.0 ▲ 3.5 41.0 52.2
5 土屋幸弘 ▲ 32.0 13.5 13.1 55.4 50.0
6 島﨑涼 13.8 80.8 ▲ 47.8 1.5 48.3
7 天音まこと 31.8 21.6 ▲ 12.6 40.8
8 望月雅継 ▲ 58.5 ▲ 0.8 76.9 6.8 24.4
9 渡辺洋巳 ▲ 13.4 17.2 ▲ 6.9 15.5 12.4
10 佐藤伶太 59.1 ▲ 0.9 ▲ 22.2 ▲ 23.9 12.1
11 田中寛治 15.6 ▲ 8.7 6.9
12 木原翼 ▲ 19.7 4.6 69.7 ▲ 47.0 ▲ 1.4 6.2
13 鈴木郁孝 123.5 ▲ 54.5 ▲ 37.3 ▲ 25.7 6.0
14 太田昌樹 ▲ 29.1 27.2 ▲ 38.5 41.3 0.9
15 斉藤隆 16.3 ▲ 24.8 1.6 ▲ 6.9
16 鈴木秀幸 19.4 ▲ 29.5 ▲ 10.1
17 京平遥 ▲ 50.0 70.7 ▲ 38.3 ▲ 17.6
18 平野敬悟 ▲ 33.0 3.5 ▲ 29.5
19 中寿文 ▲ 17.3 ▲ 52.0 4.5 ▲ 64.8
20 青嶋宏樹 ▲ 27.0 ▲ 29.9 ▲ 10.4 ▲ 67.3
21 鷲見隼人 ▲ 27.4 ▲ 55.0 ▲ 45.5 32.7 2.8 ▲ 92.4
22 石津寿人 ▲ 96.0 3.5 ▲ 92.5
23 岡本和也 ▲ 35.0 ▲ 30.8 ▲ 6.5 ▲ 21.4 ▲ 93.7
24 杉村泰治 ▲ 75.5 ▲ 40.1 ▲ 115.6
25 平岡理恵 ▲ 39.2 6.2 ▲ 67.7 ▲ 24.2 ▲ 124.9