静岡プロリーグ レポート

第16期静岡プロリーグ 最終節レポート

【決勝進出者決定!!】

 

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静岡プロリーグも最終節となった。

第7節終了時点の1位~12位の順位とポイントは以下の通り。

1位 望月 208.1P
2位 大橋 162.8P
3位 鈴木秀 136.4P
4位 蓮沼 123.8P
5位 田中 95.2P
6位 天音 86.2P
7位 平野 68.5P(休場)
8位 島崎 46.3P
9位 青嶋 37.0P
10位 藤島 34.6P
11位 土屋 33.0P
12位 中村 32.8P

第7節で望月が90Pオーバーし断トツの1位になった。望月が決勝進出濃厚ではあるが、決して安全圏ではない。腰が引けてしまうと、足元を掬われかねない。

同じく、2位~4位の大橋、鈴木秀、蓮沼も同様である。長い4半荘となるであろう。逆に上位を追う選手達は死力を尽くして4半荘を闘う。

静岡プロリーグの最終節は当然放送もされないし、結果だけしか伝えることができない。

しかし、私は3年間静岡プロリーグに参加して分かったのだが、静岡プロリーグの最終節はG1タイトルの決勝戦と比べても遜色が無いほどに熱い戦いになる。それは他の地方プロリーグも同様である。

私の拙い文章でどこまでお伝えできるか分からないのだが、できる限り最終節の闘牌をお伝えしていきたい。

静岡プロリーグ最終節、開幕。

1卓

望月雅継× 蓮沼友樹 × 田中寛治 × 青嶋宏樹

結果
望月 +50.0P(+258.1P)
田中 +32.4P(+127.6P)
蓮沼 ▲27.5P(+96.3P)
青嶋 ▲54.9P(▲17.9P)
※括弧内はトータルポイント

望月は2ラススタート。2回戦終了時、田中とは約20P差、蓮沼とは約50Pまで迫られてしまった。

望月危うし?と対局者は感じていたが、3回戦の南3局で千載一遇の四暗刻!!望月は3回戦をトップで終了し、4回戦も四暗刻をアガリ、危なげなく決勝進出。支部長の意地を見せた。

田中は、2度役満をツモられながらも+32.4。2回戦でライバルの蓮沼から18,000を直撃するなど、的確にアガリを決めて2年連続決勝進出。

蓮沼は田中への18,000放銃が響き、5位で終了。最終戦まで可能性はあったが、力及ばず。来期に期待。

2卓

大橋幸正 × 鈴木秀幸 × 天音まこと × 島崎涼

結果
鈴木秀 +25.7P(+162.1P)
島崎 ▲1.0P(+45.3P)
天音 ▲6.0P(+80.2P)
大橋 ▲18.7P(+144.1P)
※括弧内はトータルポイント

1回戦、島崎が鈴木秀と3万点差のトップラスを決めて、鈴木秀とのポイント差を約40Pまで迫ったが、2回戦以降、調子を取り戻した鈴木秀が1人浮きのトップを含む全連帯。一瞬ヒヤッとしたが、鈴木秀が2位で決勝進出。

3回戦終了時、大橋と島崎のポイント差は53.6P。大橋が有利ではあるが、島崎にも十分チャンスがある。

しかし島崎が東1局に鈴木秀に11,600を放銃。その後、静かな展開で局が進み、大橋が3位で決勝進出。静岡プロリーグ参戦4年目で悲願が叶った。

3卓

藤島健二郎 × 土屋幸弘 × 中村裕之 × 木原翼

結果
木原 +25.7P(▲39.8P)
藤島 +24.8P(+59.4P)
土屋 ▲21.4P(+11.6P)
中村 ▲29.1P(+3.7P)
※括弧内はトータルポイント

藤島・土屋・中村は100Pほど上積みしたかったが、シーソーゲームとなってしまい、誰も突き抜けない展開となった。結果、木原が卓内トップを決めて、有終の美を飾った。

中村も結果は+3.7Pとなったが、中村としては良い経験になったのだろう。来期以降の活躍を期待している。

4卓

太田昌樹 × 杉村泰治 × 岡本和也 × 鷲見隼人

結果
太田 +54.0P(▲18.8P)
杉村 +12.7P(▲63.3P)
岡本 ▲10.2P(▲117.2P)
鷲見 ▲57.5P(▲170.6P)
(供託:1.0P)
※括弧内はトータルポイント

太田が大きくポイントを叩いて、卓内トップ。だが、太田としては不本意な成績であったと思う。来期以降、この雪辱を果たす太田を見せてくれることを期待している。

斉藤隆 × 石津寿人 × 平岡理恵 × 中寿文

結果
斉藤 +61.8P(▲64.8P)
石津 +23.3P(▲118.9P)
中 ▲8.2P(▲182.9P)
平岡 ▲76.9P(▲248.5P)
※括弧内はトータルポイント

斉藤が大きくプラス。厳しい闘いが続いていた斉藤だが、来期こそ決勝進出を狙う。

—-
以上で静岡プロリーグ全節が終了。
今期の決勝進出者は以下のように決定した。

1位通過:望月雅継(静岡支部・14期)
2位通過:鈴木秀幸(静岡支部:23位)
3位通過:大橋幸生(中部本部:33期)
4位通過:田中寛治(中部本部:35期)
※田中が決勝辞退のため5位の蓮沼が繰り上がり。

熱戦は来期以降も続く。

1年間、拙い観戦記をご覧頂きありがとうございました。

(文:蓮沼友樹)

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 合計
1 望月雅継 ▲ 58.5 ▲ 0.8 76.9 6.8 32.4 59.5 91.8 50.0 258.1
2 鈴木秀幸 68.1 59.4 19.4 ▲ 29.5 ▲ 5.9 ▲ 23.3 48.2 25.7 162.1
3 大橋幸正 75.8 41.6 ▲ 4.2 81.6 27.8 ▲ 29.3 ▲ 30.5 ▲ 18.7 144.1
4 田中寛治 47.7 15.6 15.6 ▲ 8.7 ▲ 29.4 25.7 28.7 32.4 127.6
5 蓮沼友樹 67.8 51.5 ▲ 13.4 ▲ 12.9 ▲ 26.2 27.3 29.7 ▲ 27.5 96.3
6 天音まこと 31.8 21.6 ▲ 12.6 11.8 19.9 12.8 0.9 ▲ 6.0 80.2
7 平野敬悟 ▲ 33.0 16.3 3.5 44.7 21.7 37.9 ▲ 22.6 0.0 68.5
8 藤島健二郎 ▲ 60.4 85.3 30.9 8.4 ▲ 41.6 14.9 ▲ 2.9 24.8 59.4
9 島﨑涼 40.4 13.8 80.8 ▲ 47.8 13.2 ▲ 55.6 1.5 ▲ 1.0 45.3
10 土屋幸弘 ▲ 32.0 13.5 13.1 55.4 ▲ 4.1 10.4 ▲ 23.3 ▲ 21.4 11.6
11 中村裕之 ▲ 12.3 27.0 ▲ 3.5 41.0 15.1 ▲ 33.1 ▲ 1.4 ▲ 29.1 3.7
12 鈴木郁孝 123.5 ▲ 54.5 ▲ 37.3 ▲ 25.7 17.0 ▲ 22.8 ▲ 37.0 27.1 ▲ 9.7
13 青嶋宏樹 11.2 ▲ 27.0 ▲ 29.9 ▲ 10.4 14.7 38.1 40.3 ▲ 54.9 ▲ 17.9
14 太田昌樹 ▲ 29.1 27.2 ▲ 38.5 41.3 ▲ 11.9 ▲ 20.2 ▲ 41.6 54.0 ▲ 18.8
15 渡辺洋巳 ▲ 13.4 17.2 ▲ 6.9 15.5 ▲ 17.9 ▲ 4.2 ▲ 27.6 17.2 ▲ 20.1
16 京平遥 ▲ 78.9 ▲ 91.3 70.7 ▲ 38.3 7.3 2.3 79.2 18.7 ▲ 30.3
17 木原翼 ▲ 19.7 4.6 69.7 ▲ 47.0 ▲ 60.6 ▲ 11.1 ▲ 1.4 25.7 ▲ 39.8
18 杉村泰治 ▲ 5.7 ▲ 75.5 ▲ 40.1 ▲ 81.1 67.5 52.5 6.4 12.7 ▲ 63.3
19 斉藤隆 ▲ 66.9 16.3 ▲ 24.8 1.6 ▲ 62.8 19.9 ▲ 9.9 61.8 ▲ 64.8
20 佐藤伶太 59.1 ▲ 0.9 ▲ 22.2 ▲ 23.9 ▲ 1.3 30.3 ▲ 64.2 ▲ 63.0 ▲ 86.1
21 岡本和也 ▲ 35.0 ▲ 30.8 ▲ 6.5 ▲ 21.4 43.5 ▲ 86.2 29.4 ▲ 10.2 ▲ 117.2
22 石津寿人 ▲ 12.4 ▲ 96.0 3.5 24.6 ▲ 46.7 ▲ 18.8 3.6 23.3 ▲ 118.9
23 鷲見隼人 ▲ 27.4 ▲ 55.0 ▲ 45.5 32.7 ▲ 12.3 ▲ 8.4 2.8 ▲ 57.5 ▲ 170.6
24 中寿文 ▲ 82.4 ▲ 17.3 ▲ 52.0 4.5 15.5 24.9 ▲ 67.9 ▲ 8.2 ▲ 182.9
25 平岡理恵 ▲ 39.2 6.2 ▲ 67.7 ▲ 24.2 24.1 ▲ 36.6 ▲ 34.2 ▲ 76.9 ▲ 248.5