鸞和戦 レポート

第2期鸞和戦ベスト8A卓レポート

この日は第2期鸞和戦ベスト8の闘いが行われた。
鸞和戦もベスト8、決勝を残すのみとなっており、残った選手はより一層気合の入った表情で試合にのぞんでいた。

この日の対局メンバーは
古本和宏vs桶本篤史vs中島寛基vs吉野敦志の4名。
上位リーガーというよりも、これからの活躍が期待される4選手ということもあり、この鸞和位というタイトルがきっかけとなって注目を浴びるのは間違い無いだろう。

 

 

鸞和戦は日本プロ麻雀連盟所属の30.40代の選手が出られるタイトル戦なのだが、この世代は現鳳凰位の佐々木寿人をはじめ、脂の乗った選手が多い。
その中での優勝には、とても大きな意味があるのではないだろうか。

1回戦南1局の時点で中島はひとり沈みのラス目。
中島は少し苦しい展開になっているなという印象だったが、南1局1本場でメンゼンチンイツのテンパイ。
これをアガると一気に浮きに転じた。
一方、放銃にまわった吉野は1回戦はラススタートとなった。

 

 

2回戦は初戦苦しかった吉野が東場の親番で5本場まで連荘し加点に成功。
吉野はそのプラスを守り切り、トップで2回戦を終えた。

 

 

3回戦、吉野が仕掛けてホンイツのテンパイ。
桶本もテンパイしていたところにツモ六索
おそらく最終手番のここでテンパイが取り切れれば大きいが、ソウズを1枚勝負しなければいけない形。

 

 

解説の藤島は、最終手出しが五索ということもあり、ソウズは選べないからオリではないか?という話も出ていた。

結果は吉野のアガリ。

 

 

發・ホンイツ・一気通貫 11,600。
桶本にとっては痛すぎる放銃となった。

その後、桶本は七対子ドラ2をツモるなど、3回戦浮きを確保し最終戦に望みをつなぐも、古本は2戦目以降苦しい展開が続き最終戦を苦しい位置で迎えることとなった。
最終4回戦目、2人の追い上げもあったが終始安定したプラスを積み重ねた中島、大きなトップを取った吉野の2人が勝ち上がりを決めた。

 

 

麻雀なんて負ける日もあるのだから、仕方ない。そんな風に捉えてしまうことが私は多々ある。
しかし、ある番組の実況をしていた時に「不運」だという言葉を連続して使ってしまっていたことがあった。
それを聞いた方から「あなたはプロなんだから、『不運』や『仕方ない』という言葉で片付けるのではなく、理由をみつけなさい」とおっしゃっていただいたことがあった。

この日負けた2人は確かに不運だったし、勝者がいれば敗者がいるのは仕方のないことだ。
しかし、1つの選択が変わっていれば大きく未来が変わっていたかもしれない。
そんな麻雀の怖さを私はこの日も思い知った。

そして、いよいよ鸞和戦の決勝戦が行われる。
※B卓レポートは後日掲載予定

中島寛基vs吉野敦志vs水野孝一vs西川淳

実況:早川林香
解説:瀬戸熊直樹・魚谷侑未

解説には初代鸞和の魚谷も加わり豪華な面々となっている。
ここまで長い闘いだったが、2代目鸞和の栄光を手にするのは一体誰なのか。
ますます目が離せない。

ご視聴はこちら!

(担当:松田彩花)